「鉄」から学ぶ、オタクと専門家の違い

「鉄」から学ぶ、オタクと専門家の違い

「鉄」から学ぶ、オタクと専門家の違い
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寝台特急カシオペアの展望サロンカーで、
学生の「鉄」(いわゆる鉄道オタク)と意気投合して、
いろいろな話をしました。

 

 

昨年に乗った、
寝台特急トワイライトエクスプレスでも
たくさん出会った「鉄」達です。

 

 

その時も、驚くような知識を披露していました。
周りにいるのが、いわゆる高齢者の旅行者。
そこまで鉄道に詳しいわけでもないのでしょう。
まだ若い彼の話を興味津々に聴いていました。

 

 

何時何分に、
どこで反対方向のトワイライトエクスプレスとすれ違うのか…
などの詳しい情報を話していました。

 

 

「鉄」…オタク、マニアック、
言い方はいろいろあります。

 

ですが、「鉄道オタク」といえば、
あまり良いイメージを持たない人が
多いのではないでしょうか。

 

たまに、ネットのニュースに登場する「鉄道オタク」は、
良い行為を以て報道されているわけではありません。

 

例えば
線路などに立ち入ったり、
他の鉄道利用客に迷惑をかけたり…
などのニュースが多いように見受けられます。

 

こういったニュースを見た人が
「鉄道オタク」に対して冷たい目線で見てしまうのは、
ある意味しかたがないことなのかもしれません。

 

 

とはいえ、「鉄道オタク」の特徴の一つに、
並外れた知識というものが挙げられます。

 

私も人に迷惑を掛けない「鉄道オタク」に対しては、
リスペクトの意図を込めて「鉄」などと表記したり言ったりします。

 

 

さて、この「鉄」ですが、
「鉄」はどこまでも「鉄」であり、
その本質はマニアックとかオタクとかに
カテゴリされるのが現実です。

 

なぜなら、それらの知識を披露しても、
周りの人は全くついていくことはできません。

 

テレビなどで、
「鉄」と鉄道会社の職員が対決するクイズ番組を
見たことがありますが、車両の一部の写真だけをみて、
車両の型番だったり、
あるいは製造年を当てたり…というレベルは、
脱帽…を通り越して、少々引き気味になってしまいます。

 

 

この「引いてしまう」くらいの圧倒的で細かいまでの知識が、
「オタク」とカテゴリされてしまう原因ではあります。

 

 

ところが。
今回のカシオペアでも、
昨年乗ったトワイライトエクスプレスでも思ったのですが、
その知識を必要としている人に対しては、
その知識の披露は感謝されます。

 

 

サロンカーなどで、
鉄道旅行に慣れない高齢者の旅行者に、
細かい(…というよりは細か過ぎるアドバイス)に対しても、
その高齢者はニコニコしながら頷いていました。

 

なぜなら、現時点でその寝台特急に乗っており、
その鉄道に関する知識だからです。
せっかくの旅行でもあり、
周辺知識が合ったほうが、
より楽しめることは言うまでもありません。

 

 

これが、「オタク」と「専門家」の違いです。

 

 

専門家、とは何か資格や認定がある人のことを言うのではありません。
その専門知識で収益を上げているかどうか、でもありません。
極端な話、単に詳しいだけでも「専門家」で在ることはできます。

しかし、周りがどのように見るか。
これは全く違う話です。

 

仮に、全く同じ「鉄」の人であったとしても。
「オタク」とか「マニア」としてその人を見るのか。
それとも「鉄道に関する専門家」としてその人を見るのか。

 

 

その違いを分けるのは、
「状況」
です。

 

 

日常生活において、
鉄道の知識をひけらかしたら、ただのオタクです。
まして、相手が聞いてようと聞いてなかろうと、
早口でまくし立てるがごとくしゃべり続けたら、
引かれても仕方がないでしょう。

 

 

しかし、相手がその知識に興味を持っており、
かつ、その知識を必要としている場合には、
その「鉄」は、「専門家」として扱われるのです。

 

 

今回は「鉄」を例に説明しました。

 

 

ネットで、
さまざまなノウハウやコンテンツが広がるにつれ、
少しずつ「いきなり売り込むのはよくない」ということが
認知されてくるようになりました。

 

だからこそ、いきなり売り込むのではなく、
まずは知識の提供、と称して
「コンテンツマーケティング」などの言葉も
出てくるようになりました。

 

 

それらの知識を披露する相手は…
あなたのその専門地を必要としているのでしょうか。
恩着せがましく教えていないでしょうか。

 

もし、そうしていたら…あなたは専門家ではなく
「オタク」や「マニア」として扱われることになるのです。

 

 

必要な人に、必要な知識を提供してあげて下さい。

 

 

余談です。
このブログも基本的にこの考え方で書いています。
興味もなく、なんとなく読んで、
その内容について批評いただいても、知りません。

 

特に、同業者や競合他社、類似の職種の方が読んでも
役には立ちません。

なぜなら、そういった人に向けて
書いていないからです。

 

興味ある人、かつ
ここで書かれている知恵を必要としている方が読んで、
ご活用いただければと思っています。

 

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