えげつない子どもの声の活用法

えげつない子どもの声の活用法

えげつない子どもの声の活用法
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しばらく前,世間でニュースになった出来事がありました。
保育園の待機児童に関する問題です。
この問題の中で,,地元の住人の反対にあい,保育園を新規開設することができない…という報道を見ました。

原因は,子どもの声がうるさいから。

その意見に対して,
「不寛容だ」
といった論調もあり,議論を巻き起こしていました。

この「子どもの声がうるさいから保育園開設反対」という考え方の是非は置いておきます。

ただ,子どもの声というものは,ちょっと特別のように感じます。
これは科学的根拠や証明がされたわけではなく,(されているかもしれませんが,私は知りません)あくまでも,個人的か見解です。

コピーライティングの世界において,赤ちゃんや子どもの写真を載せると,反応率が上がる,というデータはあります。

これはなぜでしょうか。
人間という生物としての本能がそうさせるのでしょうか。
子どもは慈しみ,愛でて守るもの,という本能が,人間のDNAの中に組み込まれているのかもしれません。

このような前提に立つと,保育園を立てることで子どもがうるさいから反対…という考え方には,ある意味において,理解できなくもないでしょう。

ちょっと想像してみてください。
現代社会において,一人の人間が,一日に広告に触れる件数はどれくらいでしょうか。

いくつか統計データがはあるのですが,30代都内在住の男性で,1日5000件,というデータはあります。
あるいは3000件というデータも見たことがあります。

では,仮に5000件とします。

1日24時間のうち,仮に睡眠時間が7時間とします。
起きている時間は,17時間。
1日5000件の広告を見ている,ということは,
17時間÷5000件=12.24秒。

12.24秒ごとに広告に接している,という計算になります。
ですが,いちいち,そんな広告に注意を向けていたら,何か別のことに対して注意を向けることができなくなります。
これは,非常にストレスです。

ですので,人は「スルースキル」を身に着けました。
文字通り,広告と見た瞬間にスルーします。

だからこそ,広告はより注意を向けてもらおうと試行錯誤します。
どんな広告であったとしても,まず見て(認識して)もらわないといけないからです。

もちろん,いちいち広告を認識して注意を向けていると,メンタル的に疲弊します。
こうして,広告スキルと,その広告をスルーするスキルがどんどん発達していくのです。

ところが,このルール外で,問答無用で注意を引く存在があったらどうでしょうか。
広告だとスルーできます。
ですが,このスルースキルが通用しなければ,いちいち注意を持っていかれます。
何かに集中していたら,その都度,集中力はリセット。

「集中力を高める」
と表現しますが,これは文字通りです。
つまり,ゼロから少しずつ積み上げていって,だんだん高まっていくものです。
初めから一気に集中力は高まるものではないのです。

そして,高まって作業効率が上がろうとした瞬間,ゼロにリセットされる。
これはたまったものではありません。

そして,上述の私の仮説に基づけば,子どもの声はDNA的に,問答無用で注意を引くものだったとしたら…

無意識であったとしても,子どもの声でいちいち注意を引かれ続けることになります。

こうなってしまえば,子どもの声は,ある意味,騒音兵器とでもいうくらい,生活を脅かすものである…かもしれません。
保育園設置に反対する…という人が出るのは,「自然なこと」かもしれません。

さて,この声質を利用したえげつないCMがあります。
それは,子どもの声で,宣伝するものです。

たとえば,宣伝文句は普通にナレーターが話すとして,CMの最後に,社名だけ子どもの声で叫ばせたら…?

注意は引きます。
しかも,注意を引いておきながら,DNAに埋め込まれた「子どもは慈しみ,愛でて守るもの」という本能に振り回されると,無理やり注意を向けられながら,悪い印象にはならない,ということです。

実にえげつないCMです。

日◯製粉とか…。

最近だと,イ◯ンのCMなども,子どもの声を使っています。

人間心理に働きかけるようなやり方の問題点は…それを見抜かれること。
私にとっては,子どもの声を使ったCMを目にするだけで,
「あざとい」
「うざい」
という印象しか残りません。

これが,心理操作をする代償です。
多かれ少なかれ,広告には心理操作の一面は否定できません。
ですが,度を過ぎると,悪印象しか与えなくなります。

もし本当に,
「子どもは慈しみ,愛でて守るもの」
というDNAがあるのなら,「狙撃手の友釣り※」なみにえげつない宣伝法だと思うのは私だけでしょうか。

※狙撃手が,敵兵士を敢えて殺さずに,怪我をさせるように撃ちます。
すると,その怪我した兵士を助けようと,仲間の兵士がやってくるので,その人達を撃ち殺します。
以前として,怪我した兵士は苦しんでいるので…その人をダシにして,その仲間を釣りだしては,撃ち殺すやり方。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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