本当の意味を知ると怖くて使えなくなる言葉

本当の意味を知ると怖くて使えなくなる言葉

本当の意味を知ると怖くて使えなくなる言葉
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

「入籍」戸籍に入ること。

ある男性と女性が普通に結婚した場合、ほとんどの場合が「新戸籍編成」されるため、はじめから、夫と妻が同じ戸籍に記載されています。
「入籍」という言葉は実態に即した言葉ではありません。

あえて言うならば、戸籍の届け出に「入籍届」という手続きがあります。

(1)ある男性と女性が結婚。夫を筆頭者とする戸籍を編成。子どもが生まれる。
(2)男性と女性が離婚して、妻が夫婦の戸籍から出て行った。
(3)親権は母である女性が取得した。
(4)それでも子どもの戸籍は父親の戸籍の中に入ったまま。
(5)家庭裁判所の許可を経て、父親から母親の戸籍に子どもの籍を移すこと。
この最後の(5)の手続を、「入籍届」といいます。

「入籍」といえば、法律実務家に取ってみれば、「離婚後の手続」を意味するわけです。

また、婚姻に基づいて「入籍」する…という場合は、(夫の氏を称する婚姻の場合)夫を筆頭者にした戸籍がすでにできていることになります。
分籍届というマニアックな手続きをとった、ごく一部の例外を除き…すでに一度以上婚姻している場合に該当します。
つまり…重婚が許されない日本法においては、やはりすでに一度以上離婚していることを意味します。

結婚した時に、
「入籍」
などと表現することは、実に縁起でもない、失礼な話を意味するのです。

先日、ちょっとした記念日に、ひつまぶしを食べに、寿司・和食の店に行きました。
食事中、隣の席の人達が立ち上がってレジへ。
すると、店内のあるスタッフが、こんな掛け声をしていました。
「◯番テーブルさん、御愛想で〜す」

さて、この「飲食店などの勘定」という意味で使われる、この「愛想」。
本当の意味はご存知でしょうか。

私は飲食店経営者ではないですが、仮にそうだとしたら、余程のことがない限りは使わない言葉です。

本当の意味を一言で言い換えるなら、次のとおりです。
「二度と来るな」

御愛想…とは、文字通り「愛想が尽きる(好意や信頼がもてなくなる)」という意味で使われます。

かつて、飲食店で掛け売りが当たり前だった時代。
馴染みの店では、ずっと「つけ」で飲食し、定期的(主に年末)に、まとめて決済する、という商習慣でした。

つまり、「つけ」で飲食できるということは、お互いに信頼関係が続いていることを意味します。

「愛想」で勘定する、というのは、お互いの信頼関係が崩壊して、愛想を尽かしたから、「つけ」ではなく決済する、という意味になるのです。

そういった背景を経て、「愛想」という言葉は飲食店における勘定の意味として使われるようになりました。

私にとって見れば、
「愛想〜」
などという言葉が飲食店で響くのは、
「二度と来るな」
「二度と来てたまるか」
というやりとりに聞こえるのです。

日頃、何気なく使っている言葉。
その背景を知ると、全く逆の意味だった、ということが増えてきました。
有名な例で言えば、
「情けは人のためならず」
という慣用句。

人に情けを掛けるのは良くない、という意味に取って変わりつつあります。
言葉も生き物である以上、その時代のその人々の使う用途が正しい、という考え方もあります。

ただ、聞くに人によっては、正反対の意味に聞こえかねない言葉は、使うのは危険です。

コピーライターの中山マコト先生から、次のような言葉を紹介していただきました。

たくさんの言葉を持っていると、自分の思うことを充分に伝えられます
たくさんの言葉を持っていると相手の考えることを正確に理解出来ます
(阿久悠:生きっぱなしの記より)

世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントのジェイ・エイブラハム。
彼はその輝かしい実績とは裏腹に、キャリアの最初は実に苦労の連続でした。
高等教育を受けているわけではない中で、貧困にあえぐ中、さまざまなビジネスにトライしますが、なかなか言葉の意味がわかりません。

彼が行ったのは、古本屋で辞書を買ってきて、一日5個ずつ言葉を覚えていったそうです。
その結果、
「非常に正確に言葉を使う」
として評価されるようになったのだそうです。

世界ナンバーワンのコンサルタントが、ここまで努力しているのです。
私達日本人は、程度の差はあれど、「言霊信仰」を持っており、言葉を大切にする民族だったはずです。

もっと言葉を丁寧に扱うべきではないでしょうか。

冒頭の例であれば、
「入籍した」
等と言わず、素直に
「婚姻届を提出した」
と言うべきでしょう。

次の例であれば、
「御愛想」
などと言わずに、
「勘定」
と言えばいいだけの話です。

ではどうすればいいのか。
私などは、コピーライターという文字通り言葉を使いこなす職業です。
当然ですが、言葉を使いこなす訓練は日常的に行うべきでしょう。
今日も、ある単語について、3種類ほどの国語辞典で調べ…それでも足りずに、類語辞典などで「使い分け」を分析…などとやっていました。

コピーライターではない場合であったとしても、言葉は大切にすべきです。
例えば、日常見かける言葉を1日に数個は辞書で調べてみてください。
想定していないような定義が付けられていることに気づいて、驚愕することでしょう。

今は、ネットで簡単に言葉を調べられるようになりました。
是非トライしてみてください。

本当に蛇足です。
最近たまに耳にする「壁ドン」という言葉。
どうにも違和感が酷い。

この言葉の本来の意味は,
「主にアパートなどの集合住宅において、恋愛沙汰と縁遠い若者が、壁の向こう側の隣室にいるリア充な男女のイチャコラしている(通常はやかましい)シチュエーションをみせつけられた(=壁越しに音声を聞かされた)際に、行き場のない怒りを覚え、壁を「ドン!」と鳴らして警告する行為」
だったはず…

断じて、男性が女性を壁際に追いやって、手を着き、口説き落とそうとするような行為ではないはずです。
写真は、手ではなく前足ですが…

更に余談です。
☓ シロクマ
◯ ホッキョクグマ

今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください