ウマいコピーを書く「カップラーメンの法則」

ウマいコピーを書く「カップラーメンの法則」

ウマいコピーを書く「カップラーメンの法則」
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当然ですが,あなたはカップラーメンを食べるときに,なぜお湯を入れてから3分待つのでしょうか。

もちろん,カップラーメンの種類によっては,3分以上待つこともあれば,3分未満の場合もあります。

私はせっかち…というか,割と固めが好きなので,「3分」と書いてあれば,2分くらいでふたを開けてしまいます。

それはさておき,なぜ3分なら3分待つのでしょうか。

カップラーメンの別名は,「インスタントラーメン」とも呼んだりします。
インスタントなのです。

【インスタント】
すぐにできること。手間のかからないこと。また、そのさま。即席。即座。
(デジタル大辞泉)

本当にインスタントであれば,お湯を入れた瞬間に食べてもいいはずです。
でも,3分待ちます。
なぜでしょうか。

…当たり前過ぎる話かもしれませんが,そんな当たり前だと思っていることに「なぜ」と呼びかけてみたら,意外な発想が出るかもしれません。

話を戻します。
単純に,お湯でふやかしている,と言われればそれまでです。

カップラーメンの作成手順は,概ね次のような感じでしょう。
(1)ふたを開けて,中の袋を取り出す
(2)「かやく」や粉末スープを入れる
(3)お湯を入れる
(4)3分待つ

この工程ですが,実は文章作成にも使えたりします。

ふたを開けて,中の袋を取り出す,という工程はさすがにありませんが…。

(1)どのテーマで文章を書くかを決める
(2)インプットする
(3)書き出す

もの凄くシンプルにまとめると,こんな感じになります。

例えば。
コピーライティングにおいて,ある商品のチラシを作成することになりました。これが(1)です。

では,(2)のインプットとは何でしょうか。
当然ですが,リサーチです。
そのコピーの良し悪しは,どれだけリサーチしたかに掛かっています。

身もふたもないですが,カップラーメンの味は,ほぼ粉末スープの味だったり「かやく」で決まってしまっています。
スープも「かやく」もないカップラーメンなど,とても食べられたものではないでしょうから。
同じように,何を「入れる」すなわちインプット,ここではリサーチによって,その良し悪しは決まるのです。

そして最後。
書き出します。

実は,ここに大きな秘訣がひとつ隠れています。
それが,冒頭の話に戻るのです。

なぜ3分待つのか。

チキンラー○ンのように,すでに麺自体に味が付いていて,しかもそのままバリボリとかじって食べられる麺もあるにはあります。
けれど,多くの場合,もちろんチキンラ○メンであっても,所定時間待った方が,よりおいしく食べられることは言うまでもありません。

これが,文章作成でも同じなのです。

インプットしたら,いきなり書き始める,ということは,カップラーメンで,お湯を入れていきなり食べ始めるようなもの。

じっくりと一定時間,インプットしたものを熟成させた方が,よいコピーや文章になるのです。

もちろん,納期や締め切りの関係で,なかなか熟成期間を確保,ということは難しいかもしれません。

逆に。
「締め切りに追われて慌てて書いたら,想定外に良いものが書けた」
ということが時々起こります。

いわゆる「締め切り効果」としての高い生産性がもたらしたのです。

ですが,必ずしも締め切り効果だけとは限りません。

「あの文章書かなきゃ…」
と思いながら数日間先延ばしにして,いよいよ締め切りが…と思って書き始める,何てパターンの方が多いのではないでしょうか。

その「数日間の先延ばし」が良い具合に熟成期間となっているのです。
だからこそ,いざ書き始めようとしたら,一気に筆が進んだ…などという現象が起きるのです。

反対に,いくら書こうと思っても書けず,ワードの真っ白な画面を前に打ちひしがれる時があります。
それはインプット不足です。ないものは書けません。そんな状況で書いても,書けたものは大した文章にはなりません。
スープもかやくもないまま,お湯だけ入れてもおいしくないのと同じです。

そこで。
このカップラーメンの秘訣を活かすにはどうしたらいいでしょうか。

手っ取り早い方法としては,とにかくインプットを先に終わらせること。
これに尽きます。

あとは,締め切り直前まで先延ばししてしまってかまいません。
締め切りに間に合いさえすればいいのですから。

「ああ…今日も書けなかった…」
などと自己嫌悪に陥る必要はありません。
「今はまだ熟成期間…」
と思って遠慮なく先延ばしすればいいのです。

最後に。
この熟成させるという考え方は,校正や推敲,編集においてもかなり役立ちます。

書いた直後に編集してもあまり効果的ではありません。

書いてから時間をおいてから読み直すと,
「ん?この表現は分かりづらいな」
と気付くのです。
これは書いた直後には気がつかないもの。

可能な限り,時間をおいてから編集してください。

ちなみに。
このブログ…編集は全くしていません。誤字脱字のチェックもなく,書いた直後にそのままアップしています。
…しかし,書くテーマだけは先に決めてあるので,多少なりとも熟成はしています。

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