強い印象を与えるチラシを作る1つのコンセプト

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強い印象を与えるチラシを作る1つのコンセプト
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15年以上前…都内の大型司法書士・土地家屋調査士の合同事務所に勤務していたときのことです。
何をどういう経緯でなのかはわかりません。

なぜか,大分県のある物件の調査の依頼が来ました。
調査といっても,測量などという複雑なものではなく,建物周辺を回って境界石をチェックしたり,外観の写真を撮って,地図にどの方向から撮影したのかを矢印で書き込む…
あとは,役所で細々とした調べ物,程度のものです。
当時は,司法書士資格者ではあったものの,物件調査の物件調査はほとんど経験がありません。

都内の物件を1件,先輩と一緒に調査してから…私が大分の物件調査の役割を仰せつかることになりました。

今でこそ,毎月のように東京にいき,何度も何度も飛行機に乗っています。
ですが…当時はまだ飛行機は苦手。それだけでなく「乗り鉄」でもあります。

日曜午後から,当時まだ走っていたブルートレインの夜行列車で大分に向かいました。
到着したのは,朝の6時頃。
まだ役所は空いていないので,目的の物件を写真撮影して,境界石をチェック。

8時半になるのを待って,役所で調べ物をして…そのまま,今度は新幹線で都内の事務所に戻りました。

事務所側としては,月曜に大分に向かい,1泊して火曜日に戻り,水曜日に出勤する…と思っていたようです。
月曜の午後,事務所に戻った私を見て,非常に驚かれました。

余談ですが,お土産は,大分とは何ら関係の無い,京都の生八つ橋。
なぜなら,京都も生八つ橋も好きなので…自分が食べたかったからです。

生八つ橋を,事務所のお土産に買っていった結果…
「おまえ,本当に大分まで行ってきたのか?」
と,何度も疑われることになりました。

とはいえ,水曜だと思われていたのが,月曜日午後には調査完了…というのは,事務所にとって,相当にインパクトを与えたようです。

別の,地方物件の調査案件が,私に回ってきました。
事務所内の中堅の先輩が引き受ける予定で…先輩も旅行気分で楽しみにしていたようですが,なぜか私に変更。

上司に理由を聞いてみたところ,
「この仕事は君じゃないと任せられない,と判断した」
から,だそうです。
後でわかったのですが,その案件は…その地方でも数カ所に分かれており,かなりボリュームのある仕事でした。
一方,事務所の先輩は,仕事の丁寧さは定評があるものの…非常にゆっくりした仕事ぶりの方でした。

作業内容としては,「精密さ」がそれほど問われるものではなかった以上,「早さ」を求めて,私にチェンジしたのではないか,と推測されます。
実際,私はその仕事をその日のうちに終え,日帰りで戻ってきました。
先輩は,1泊2日を予定していたようです。

ところで,私自身は23歳で資格を取り…その事務所でも「司法書士」という立場で雇われていました。
ですので良くも悪くも「サラリーマン」という自覚はかけらほどもありませんでした。

実際,事務所の代表から「そのやり方は,君の事務所ではいいかもしれないけど,ここは君の事務所ではない。この事務所のやり方で仕事してくれ」と言われて,2週間後には辞表を足し身です。

サラリーマンとしての評価…というものは,考えたこともありませんでした。

ですが…それから時が流れ,高校時代の親しい仲間と飲みに行ったときのことです。
何かのきっかけで,この一連の話をしたときに,非常に驚いていました。
具体的には,
「先輩が受けるはずの仕事を割り振られて『このこの仕事は君じゃないと任せられない』と言われた」
という点に驚いたようです。
唖然としながら,
「未だかつて,そんなことを上司から一度も言われたことがない」
とのことでした。

まったく気づきもしませんでしたが…それはサラリーマン的には高い評価だったようです。

ただ…個人的には,ブルートレインに乗りたかっただけなのに,です。
帰りは,意外に乗る機会の少ない新幹線にも乗れて…とても「乗り鉄」的に満たされた出張だった,それだけなのにです。

もちろん,経費的な意味で,事務所に貢献した…ということはあるのかもしれません。

ですが,15年経った今,思うのは…やはり
「意表を突いた」
ことが,評価される要因だったのだろう,と考えます。

生八つ橋はさておき,水曜日に出勤だと思われていたのが,月曜の午後だったのです。
上司としてはかなり驚いたのではないでしょうか。

それが強い印象に残り,別の案件を任せてみよう…と思えたのではないでしょうか。

これが,今日のテーマである,
「記憶に残す」
という話です。
記憶に残して,高校で反応率を上げるには…たまには,
「搦め手」
も必要です。

私も日頃から,どうすれば意表を突くコピーになるか,考え続けています。
時には,コピーではなく,デザインで強烈なインパクトになるようなチラシを作ったこともあります。

あるいは…真っ白なチラシを作ったこともあります。
1文字すらも書いていないチラシを作ったこともあります。

意表を突く,ということは,日頃からずっと思われている印象がある程度固まっている,という前提にたちます。
その前提を覆すから,意表を突けるのです。

大分という非常に遠いところに出張に行くから,水曜日に出勤…と思われていたのでしょう。
だから,月曜日午後に出勤したことで意表を突けたのでしょう。

私はセールスコピーライターとして,日頃から「セールスレター型のチラシ」を作っています。
つまり,文字が多めのチラシばかりです。
だからこそ,文字をほとんど入れないで,真っ黒の背景のチラシを作ったときに,非常に驚かれたのです。

日頃から奇想天外なことばかりをやっていては,意表は突けません。
だからこと…たまには,いつもと違うことを思い切ってやっているのがいいのではないでしょうか。

強い印象を与え,記憶に残ることでしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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