強気な発言の責任とコピーライティング

強気な発言の責任とコピーライティング

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今日のブログは、自戒と反省です。
日頃から、好き放題ブログを書いていますが、それが少し怖くなった話です。

昨日のことです。

 

米連邦準備理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げた。利上げは9年半ぶりで、2008年末から続くゼロ金利政策を解除した。未曽有の金融危機に対処した前例のない大規模緩和策は終幕を迎え、世界のマネーの流れを変える転換点となる。

いわゆる【利上げ】に関する報道です。
詳しい内容は、割とどうでもいい話なので、適当に読み流して下さい。
ただ、この出来事を報道する経済ニュース番組を見ていて思ったことです。

テレビ東京系列の経済ニュース、モーニングサテライトを見ていた時のこと。
解説者が2名出ていました。
一人が、コロンビア大学教授伊藤隆敏氏。
もう一人が三菱東京UFJ銀行鈴木敏之氏。

この2名は、数カ月前にも同番組において、【利上げ】について解説していました。
そこで、伊藤氏は利上げについて予想していたのに対し、鈴木氏は
「利上げは無理でしょう。来年になっても利上げなんてできるはずがない」
と断言。

これを聴いて、私は
「おお。これは凄い」
と思ったのを覚えています。

なぜなら、こういった経済ニュースにおいて、「予測」を話す時に、断言する例をあまり見たことがないからです。
経済ニュースにおいて、断言するということは、外れた時にリスクがあります。
もちろん、この解説者の意見を聴いて投資行為を行って損をしたからといって、それはあくまでも自己責任の話です。鈴木氏個人や、三菱東京UFJ銀行に損害賠償義務を負う、という話ではありません。

ですが、鈴木氏も三菱東京UFJ銀行の看板を背負って番組で自説を展開する以上、あまりに極論を断言することで、外した時に、自らの立場も含め、どうなるかわかったものではありません。

その時の記憶が強かったがために、今回の利上げ実施で鈴木氏の
「敗者の弁」
に興味がありました。

…ところが。

前回も同時に出演していた伊藤氏と一緒に、共同出演。
そこで、見事なまでに「勝者」と「敗者」の扱いがなされていたのです。
伊藤氏は画面中央に配置され、鈴木氏は画面中心部から遠く、写りにくい場所に座らされていました。

敗者の弁どころか、番組側から
「伊藤さんは、利上げの回数は少なく予想されていましたが…」

間違ってはいません。
「0回」
を予想していたのですから。
そこで、簡単なコメントを求められて…それだけです。

番組のキャスターも、伊藤氏には意見を求め、鈴木氏はスルー。
最後も、
「鈴木さん、時間がないので短くまとめて下さい」
と意見を求められ、コメント。

その時間の倍以上を、伊藤氏がコメントして番組が終わりました。

鈴木氏は、敗者の弁すら許されなかったのです。

前回、この二人の出演を見ていた、FXトレーダーの知人は、鈴木氏の失礼な態度(伊藤氏の発言を露骨に否定。番組の最後に言ったので、伊藤氏は反論できずに終わる)に頭に来ていたようです。

ですが、私は鈴木氏の断言を、
「チャレンジャーだな」
と、多少は好ましく思っていたのです。

どうしても、こういった経済ニュースや投資関連のコメンテーターは予測はするものの、外したところで反省もせずに、堂々と様々な要素を正当化するように感じます。
そして、正当化できるように、予防線を張っておくのです。

だからこそ、鈴木氏は予防線を張らずに断言した様子を見て驚いたのです。

そして、その代償は、番組からの露骨な扱いの差です。
FXトレーダーの知人は、その悪しざまに扱われる鈴木氏の様子を見て胸がすく思いをしていたのですが、私は少々ひやりとしていました。

なぜなら、私も言葉はきつかったり断言する方だからです。

今後、鈴木氏がどうなるのかわかりません。
三菱東京UFJ銀行の中でも、窓際に追いやられるかもしれないし、何もないかもしれません。
もしくは、この番組で鈴木氏を見る最後の機会だったかもしれません。
それが、彼の立場における発言の責任です。

そう考えると、コピーライティングというものは、気が楽だと言えます。
なぜなら、良いコピーは「テストの繰り返し」で見つけ出すものだからです。
テストする…ということは、外したところで、それが直ちに自分の責任に直結するものではないからです。

外した…すなわち反応率が低ければ、改善して再度コピーを出し…更に改善して…の繰り返しです。
そう、改善できるのです。

もちろん、コピーを外して文句をいう人はいるかもしれません。
クライアントに対しては、きちんと「テストマーケティング」の重要性を解説しておけば、それほど大きな問題になりません。

それ以外の、
「コピーに対する不平不服、誹謗中傷」
はスルーすればいいのです。
なぜなら、クライアント以外から何を言われたところで関係ないからです。

お金を払う人が文句をいうのであれば、誠心誠意謝って、対応すべきでしょう。
ですが、こういったものに対して文句をいうのは、ライバルだったり、従業員だったり。
「お客」ではないのです。

ならば、言うべきことは言わなければならないのです。
それが、コピーライティングというものです。

最後に。
このブログは、コピーライティングではありません。
だからといって、あまり好き放題書くことで、無意味なリスクを創りだしていないかどうか。
鈴木氏の様子を見て、少し省みることにします。

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