書けそうで書けないコピーライティング

書けそうで書けないコピーライティング

書けそうで書けないコピーライティング
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何年前か忘れましたが,まだ私が事務員を雇用して,司法書士業務を「本業」にしていた時のことです。
(今は,コピーライティングと,集客コンサルティングが本業で,司法書士業務が副業です)

当時雇用していた事務員がいました。
事務員自体は,延べ人数で2ケタ。
いろんな人を採用しては…苦汁を舐めたのですが,それは今日の主題ではないので省略します。

その中で,ある1人の事務員がいました。
司法書士試験を受験しており…これまでに最も合格に近い事務員でした。
案の定,その年の試験で合格し,しばらく経験してからやめていきました。

私は基本的に出し惜しみせずに教えるタイプです。
その事務員が,同じ商圏内で独立する気があることは知っているのですが,それでも教えられることは教えてきました。

もちろん,もしその事務員が事務所を独立して,私に勝負を仕掛けてくるようなことがあれば,返り討ちにする自身があってのことです。
(今となっては,司法書士業務が副業なので,気にもしていませんが…)

さて,そんな事務員,今となっては司法書士事務所を開業したその人についてです。
私からはいろいろと教えました。
ですが,教えたことと学んだことは違います。
私は「これは大事」だと教えたとしても,相手が「それは大したことがない」と受けとることは十分にありえます。
その逆もまた同じ。私にとって大したことがないことでも,学ぶ側からしてみたら非常に大事だと感じることもあります。

そういう意味で考えるならば,彼は私が「大事」だと思うことの1つを,きちんと学んで,私の事務所を卒業していった,ということがよくわかります。

理由は…広告です。
彼の広告をよく目にするからです。

司法書士のように,ある意味原価のないビジネスをしている者にしてみたら,広告宣伝費にお金を掛ける理由が理解できない人が多いように見受けられます。

今となっては笑い話ですが,15年ほど前に「開業塾」といった,司法書士事務所が開業するための塾のようなセミナーに出たことがあります。そこでは,顧客獲得のノウハウを,
「目の前の仕事を真剣に行っていれば,いつかお客様がたくさん来るようになる」
という神話を真剣に語っていました。

こんな…10歳の子どもでも信じないようなことを語るセミナーと…その話を聞いて真剣に頷いている受講生(つまり司法書士試験合格者)。

ああ,司法書士って資格だけで,中身は本当にアホな存在なんだなぁと,実感した記憶はあります。

話を戻します。
だからこそ,広告宣伝費を掛けなくても,顧客は獲得できる…と信じて滅びていく司法書士がいっぱいいる中で,私が(当時)どんどん広告を出しているのを見て,彼は「広告宣伝をする重要性」だけはきちんと理解していたようです。

ですが,それだけです。

さて,コピーライティングと言えば,その商品やサービス,会社を宣伝するための文章を書く…位に思っている人がいます。
ということは,その商品やサービス,会社について詳しく知っていれば書ける…と思ってしまう人がいます。

ですが,それは明らかにファンタジーです。
パソコンでメールが打てる人が,明日からプログラマーとして第一線で活躍できる,と思うくらいにはファンタジーです。

あるいは,サークル活動でボイストレーニングを一度受けた人が,5000人を前に公演して熱唱して,スタンディングオベーションになる…くらいにはファンタジーでしょう。

コピーライティングの重要性を説明するために,【全米で起業に関して屈指の実績を誇る「スーパー起業家」と賞賛される】マイケル・マスターソンという人物がいます。
彼は,こんなことを行っています。

「多くの起業家が過ちを犯すのがここだ。マーケティング用コピーなら自分で書けると思っている。ところが,コピーライティングは,説得のワザを要する特殊なスキルなのだ」

コピーライティングは,特殊スキルです。
学ばなければ身につきません。
でも,「ただの文章」だと思っている人がほとんど。
文章術を学べばコピーが書ける。
そう思っている人が多いように感じます。

そんなはず,あるわけがないのに。

彼のコピーを見ていると,本当に酷い。
こんなコピーで,電話を掛けてみようという気には到底なれない,そんな酷いコピーです。
彼は,私から「広告宣伝する必要性」は学んだけれど,コピーを学ぶことに対する大切さは学ばなかったようです。
ですから,私が何気なく書いているコピーを見ていて,
「何気なく書ける程度のもの」
というくらいにしか思わなかったのでしょう。

もっとも,当時はまだ私もコピーライターとして活動をしていなかったので,ヘッドラインだけで100件200件と考えて考えて考え尽くして…という姿勢を彼に見せなかったので,仕方がないのかもしれません。

集客は,技術です。
コピーライティングも,技術です。
何となくできるものではありません。
きちんと学んで,実践して,スキルとして体得するしかないのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
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