本当の理由を探し出すためのプロセス

本当の理由を探し出すためのプロセス

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今日は自分で書いていて、少々耳の痛い話をします。

先日のことです。
メールボックスに、同じ件名のメールが3件ほど続いて受信されていました。
同じ件名ですが、配信者は違います。

時々、同じ会社の別アカウントからそれぞれ同じメールが送られることはあります。
ですが、今回は全くの別人からのメール配信です。

内容としては、いわゆるアフィリエイト、あるいは他者の広告宣伝メールでしょう。

そこで、開封する前に少々考えてみました。

「同じ内容のメールが複数人から送られてきたら、どれを開封すればいいのだろうか」
もちろん、全て開封せずにスルーする、という選択もあります。
ここでは、
「もし開封するとしたら、どれを選べばいいのか」

別の言い方にすると、
「どれを選ぶのか、その基準があるとすれば何だろうか」
ということです。

その時は、2件来ていたうち、
「片方が何となくイヤだった」
から、もう片方を開封。
ウェビュナーの案内だったので、さっそくアドレスを登録して、視聴しました。

片方は選ばれなくて、片方は選ばれる。
この理由は何なのでしょうか。

身も蓋もない結論は、
「なんとなく」
のでしょう。

実際、私自身がコピーライティングをする上で、アンケート調査をするのですが、多くの場合
「なんとなく」
という答えが来ます。

しかし、
「なんとなく」
というのは、「答えがない」ということではありません。
「答えようがない」
から「なんとなく」としか答えられない、と考えてみるのが一つでしょう。

例えば。
レストランに入り、メニューを見て、ハンバーグを注文するとします。
その時点で
「何でハンバーグを選んだのです?」
と訊かれたら、答えに詰まるのではないでしょうか。

「ハンバーグが食べたかったから」
これが答えといえば答えです。
ですが、質問の意図としては、
「数あるメニューの中からなぜハンバーグを食べたいと思ったのですか?」
というところでしょう。

その日その食事のタイミングで、なぜハンバーグなのか。
その理由を見つけ出すのは、なかなか大変です。
「ハンバーグが好きだから」
という答えが返ってくるかもしれません。

では、その人はハンバーグを365日食べ続けている、ということでもないでしょう。
あるいは、好きなものはハンバーグ以外にはない、ということでもないでしょう。
結局は、「ハンバーグが好きだから」というのも理由になっていないのです。

もしかしたら、粘り強く尋ねていくことで、
「実は、昨日見たテレビで、登場人物がハンバーグをおいしそうに食べていたから、食べたくなった」
という答えがでてくるかもしれません。

そう、これが答えです。
頑張って思い出せば、このような答えが出てくるかもしれません。
ですが、そのテレビを見たことと、ハンバーグの注文との直接因果関係までは、いちいち考えが及ばないかもしれないのです。

非常にまわりくどい説明をしました。
結局は、ほとんどの場合「選ぶ理由」を意識的に説明できないのです。

私も、同じ内容のメール2件のうち、なぜ片方を選んだのか、自分でもなかなかわかりませんでした。
ある意味、私のようにコピーライターとして、言葉を扱う仕事をしていて「言語化スキル」を磨いていればこそ、やっと出てくることもあります。

結局、今回は2件のうちもう1件の送信者は直接面識があるのですが、その方のプロフィール写真の印象が悪かったのが原因です。
非常にきつい表現ですが、「醜い写真」を見てしまったことで、その人のメールを開封する度に、「その醜さ」を想起してしまうから、もう1件を選んだ、ということになります。

本当の理由。
それは、一対一で、面と向かって会って、質問を掘り下げてみないと、なかなかわからないことなのでしょう。
逆に、それができれば…非常に効果的でもあるということです。

結論。
メール、SNSなどで済まさず、電話や…できればお客様と直接会って、話をしてみること。
これが劇的な改善に繋がることがあります。

画面や紙面だけでマーケティングをしている方こそ、お客様と会う、という機会を増やさなければならないでしょう。

 

 

 

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