精神的な苦痛を与える自己紹介

精神的な苦痛を与える自己紹介

精神的な苦痛を与える自己紹介
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しばらく前のことです。
とある交流会のような場で、ある人が自己紹介をしていました。
持ち時間がはっきり決められているわけではなかったのですが、だいたい簡単に紹介して話し終える傾向があります。

ところが、その人は空気が読めなかったのか何なのかはわかりません。
延々といつまでも自己紹介や自分の会社や業務内容をしゃべっていました。

円卓の周りに椅子を配置して座る、という関係上、その喋っている人に背を向けることになります。
背を向けているのもどうかと思って、体を捻ってその人の方に向いていたのですが…さすがにうんざりしてきました。
体を前に戻したところ…その円卓の7名中5名はスマホをいじっていました。
1人は…なんと目を瞑って…意識が飛んでいる模様。

さて、よく
「人の話はきちんと聞きましょう」
という教訓めいた考え方があります。

あなたは、この考えに同意するでしょうか、しないでしょうか。

私は、まったくもって同意する余地はありません。
当然に「相手の話を聞くべし」という理由はないと考えます。

その背景にあるのは、世の中すべて「因果応報」です。
延々と自分のことばかりしゃべった結果、スマホをいじる…ということであれば、目の前の話よりもスマホの方が大事だ、ということです。
言い換えれば、その話は、スマホをいじる以上の価値が無いから、スマホをいじることになるのです。

興味を引けないその人の話に全て原因があるのです。

一方。
例えば、あるカップルがいるとします。
一人が一生懸命相手に向かって話をしている時に、聞き手側の人が、適当に聞き流してスマホをいじっているとしいます。
そのような対応をしたらどうなるでしょうか。おそらくカップルの関係性は危機に陥ります。
特に、男性にしてみたら女性の話を聴くのは苦痛です。
山なし、オチなし、意味なしの話を聞き続けることに耐えかねて、スマホをいじる…。
それは、男性側の選択です。

繰り返します。世の中因果応報です。
苦痛に耐えかねてスマホをいじることで女性の機嫌を損ねるか。
女性の機嫌を損ねることよりは、話を聞き続ける苦痛の方がマシなのか。
全ては選択です。その選択による結果はそのまま因果応報となって自分に戻ってきます。

誰が悪いとか、悪く無いか、という問題ではありません。
単に世の中すべてが因果応報、または原因と結果の法則だということです。

つまらない話をして聴き手に苦痛を与えるのも一つの選択です。
その苦痛に耐えかねて「スマホをいじる」のも一つの手です。

この悪循環の背景にあるもの。
それは、
「人は自分のことが大事」
「自分以外のことは二の次三の次」
という思考です。

単純に、人は誰でも自分のことが大事です。
自分以上に大事な人がいる、というのは稀でしょう。
それすらも、「他の誰かを大事にしている自分が好き」という発想かもしれません。

その事自体は、「そういうもの」です。良いも悪いもありません。
太陽が東から出てきて西に沈むのが当たり前です。
同じように、人は自分が第一であることが当たり前なのです。

その結果、お互いが自分のことだけを考える…それでは社会は回って行きません。
ですので、道徳的に「人の話はきちんと聞きましょう」という考え方が出てきます。

そして時は流れ…いつの日か忘れてしまったのでしょう。
「人の話など聞きたくない」
「聞きたくないけど、あからさまにスマホをいじるのも見た目が悪いので、仕方なく聞いてやっている」
ということを。

それくらい、人は、他の人の話を聞くのが苦痛なのです。

さて。
その上であなたはどうしたいと思うでしょうか。
加虐趣味をお持ちならば、これまで通りの自己紹介をする、というのも手です。

ただ、私は人に苦痛を与える趣味はありません。
私と同じように、人に苦痛を与えたくない、ということであれば、1つ意識してみてください。

それは、しゃべる順番です。

自己紹介といえば、その人は自分のことをしゃべる、ということになります。
…という発想を捨てることが最初です。

自己紹介の目的は、話すことではありません。聞いてもらうことです。
自分の話したいことを好き放題話すことは、さぞかし気持ちが良いことでしょう。

ですが、それは話すことが目的になっています。
話したいことだけを話して、聞いてもらえるでしょうか。

「あいづち」とは、相手の話を聞いている…という合図です。
言い換えると…「聞いている」という合図を送らなければならない…すなわち、聞き流しているからとりあえず「あいづち」が必要になるのです。

もちろん、あいずちの全てが聞き流す…とは言いません。
真実はあなたの中にあります。
あなたはあいづちを打つ時に…どれだけ相手の話をきいているでしょうか。そこに答えがあります。

話を戻します。
相手に話を聞いてもらうためにすべきこと。
それは相手が聴きたいことを話せば良いのです。
たったこれだけです。

自分のしゃべりたいことをしゃべるのではなく、相手が聴きたいことを話してください。
そこで、興味関心を惹くことができたなら…その後に、初めて自分のことを話してください。

順番を意識てください。
それだけで、相手に与える苦痛の度合いは格段に減ります。

もちろん、初対面の相手がどんな話を聴きたいのか…などわからないでしょう。
その場合には、これまでに話をしてきた中で相手の興味関心を惹けたものを話すのが無難でしょう。
その上で、実際に会話をしながら、どんな話が関心を惹けるのかを調べれば良いのです。

誰もが「自分」のことばかり考えています。
そういうものです。
だからこそ…相手のことを第一に考えることができれば、それだけで差別化できます。

それだけ、今の世の中はつまらない話ばかりなのです。
加虐趣味の赴くままに、相手に苦痛を与える。そんな人が1人でも減ることを願うばかりです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

 

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