謎の登録フォーム

謎の登録フォーム

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たまたま,あるFacebook広告をクリックした時のことです。
会計事務所による,会社設立手続に関する無料レポートを提供しているとのこと。

一応,本職ではあるので,会社設立登記については詳しく知っています。
とはいえ,会計事務所による会社設立手続の案内は,どのような内容なのか,興味を持ったのです。

そこで,無料でもあるため,早速登録して,そのレポートを手に入れようとして…手が止まりました。
思考も止まりました。

これが,その謎の登録フォームです。ご覧下さい。
何がおかしいのか,わかるでしょうか。ちょっと考えてみて下さい。
処理済~謎のフォーム

いかがでしょうか。何がおかしいのか分かったでしょうか。それともわからなかったでしょうか。
もしわからないならば…そこに学びがあります。

明らかにおかしい点。それは登録フォームの内容と,提供するレポートの内容に食い違いがあることです。

具体的には,会社設立手続の内容を案内しているレポートにもかかわらず,登録フォームに設立年数や社名を要求しているのです。
これから設立するのに,社名や設立年数を入力できるでしょうか。

しかも,赤い米印がついています。
必須入力項目です。
まだ存在しない情報を入力しないと,そのレポートは手に入らないのです。

明らかに矛盾している,と言えます。

いかがでしょうか。
先ほど,登録フォームを見て,この矛盾に気付いたでしょうか。

調べてみたところ,この会計事務所は,この手のレポートをいくつも用意しています。
そして,それらの内容自体は,企業向けの内容です。
他のレポートに関して言えば,この登録フォームでも,問題はなかったのです。
しかし,これから会社設立する人向けの,会社設立手続に関するレポートについても,同じフォームを流用してしまったのです。

単に,手抜きだと言えば,それまででしょう。
あるいは,会計事務所のWEBマーケティングの拙さを揶揄すればいいのかもしれません。

ですが,もしかしたら最初に尋ねたとおり,この登録フォームの矛盾点に,すぐに気付かなかった人もいるかもしれません。
あるいは,「何かがおかしい」と言われて,そのおかしいものを探す,という視点で見たから気付いたかもしれません。

私自身も,実際に登録してみようと思わなかったら,気付かなかったかもしれません。

これが,今日の学びです。
登録フォームであれば,実際に登録してみるしかないでしょう。
それも,実際の見込み客,あるいは既存客にお願いするのも効果的でしょう。

あるいは,物販等であれば,実際に社長自らが自腹を切って,顧客として買い物するのも極めて有効な手段です。

私も,かつては事務所でスタッフを雇っていた頃,顧客を装って,事務員には知らせていない携帯番号から電話をしたことがあります。

たった一手間です。
この手間をやるかやらないか。
やらないと,この会計事務所の登録フォームみたいな事態になるのです。

最後に。
これは,マーケティングの観点からの分析です。
右も左も分からない,全くの素人である顧客の視点からはどのように写るのでしょうか。

「これから会社を設立しようとしているのに,設立年数や社名の入力を要求するなんて…この会計事務所は,大丈夫なのだろうか。おかしいのではないか」
という,事務所のサービスの品質に直結しかねない問題になり得るのです。

たかが登録フォーム,されど登録フォーム。
登録フォームはシンプルイズベストです。

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