相手を駆り立て動かす「言葉の力」

相手を駆り立て動かす「言葉の力」

相手を駆り立て動かす「言葉の力」
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こんにちは。
アップスタッツ経営研究会の代表,
集客代行業をしております
セールスコピーライターの飯山です。

 

今日は,人を動かす言葉の力について
お伝えします。

 

 

私の黒歴史的な内容が含まれます。
残念な気分になるかもしれません。

 

 

それでも,「言葉の力」というものに
興味がある方は最後まで
お付き合いください。

 

 

私の黒歴史

 

 

職業に貴賎はない…
とはよく言うものの。

 

 

個人的には,前職の仕事を
「恥」
だと思っていました。

 

 

前職は,司法書士という
法律系国家資格です。

 

当初は「権威性」を
活かそうかと思っていたところ,
こんな仕事は恥ずかしくて
人に言えたものではない…
そう思うに至りました。

※私自身が法律系国家資格で
仕事をしていたことを恥に
思っているだけであって,
他の法律系国家資格で仕事を
なさっている方を貶める意図はありません。

 

ところが。
私の師匠と打ち合わせを
している過程で,
この話になり…

 

「むしろ,逆でしょう」
と教えを賜りました。

 

 

どういうことか。

 

前から,
セールスコピーのスキルは
法律実務に活かすことができても,
法律実務のスキルを
セールスコピーに活かすことは
できない,
ずっと思っていたのですが。

 

師匠曰く,
私の言葉の使い方,
その実績があればこそ,
今,セールスコピーライターとして
もっと成果に繋げられているのでは
ないか,とのこと。

 

恥ずかしい過去故に
向き合ってきませんでしたが。
師匠の教えですので,
考えてみることにしました。

 

 

言葉で人を動かした実例

 

私がまだ,
法律実務を行っていた
ときのことです。

 

ある時,
私が外出から戻ると,
事務員から,
少々想定外な報告を
受けました。

 

ある初老の女性が…
髪を振り乱して…
衣服も乱れたまま
事務所に飛び込んできて…

 

 

「先生に会わせてください」
「先生,お願いです,許してください!!」

 

…と,パニック状態で
だったそうです。

 

事務員が事情を聞くと…
その人は,
私が依頼者のために
内容証明郵便を送った
「相手方(受取人)」
だったことがわかりました。

 

 

たかが内容証明郵便です。
あとから内容を証明できるだけの,
ただの郵便物です。

 

 

(送る人はいないと思いますが)
普通のラブレターだって,
内容証明郵便で送ることが
できるのです。

 

 

たかが郵便物で,
何でそんなに取り乱して
いるのだろうか…
と思ったものです。

 

 

とはいえ。

決して,その内容証明郵便の
「威力」
はその人だけに留まるところでは
なかったようです。

 

例えば…
売掛金の支払いを求めた
内容証明郵便。

 

 

依頼者がいくら連絡をしても,
ことごとく無視し続けたり
はぐらかしたりし続けて
時効に掛かる寸前だったのですが。

 

私が内容証明郵便を送り…
届いた直後に依頼者へ
「支払い方法について相談に乗って欲しい」
と連絡が来たそうです。

 

 

あとから聞くところによれば,
「いよいよ,警察に逮捕されて
刑務所に入れられる日が来たんだな」
…と,「覚悟」したそうです。

 

 

もちろん,
お金の支払いですから,
「民事事件」
であり,刑務所とか警察沙汰には
なりません。

 

にもかかわらず,
そこまでの「覚悟」をさせる
威力があったようです。

 

さらに別の例です。

5年も6年も…
まったく養育費を支払おうとしない元夫。

元妻からの依頼で内容証明郵便を作成。
相手方(元夫)に届いた翌日に,
事務所に手紙が届きました。

 

中身を見ると…

「今後はきちんと支払いをします」

という内容の詫び状でした。

 

内容証明郵便が届いた即日に,
詫び状を書いて発送した,
ということになります。

 

 

他にも…
つまらない嫌がらせを執拗に
してくる人に対して,
私が内容証明郵便を送ったら…

 

届いたその日から嫌がらせが止まり,
解決に向けて,事態が動いたそうです。

 

依頼者としては,
とにかく腹に据えかねていたので,
溜飲が下がってスッキリした…と
喜んでいただきました。

 

 

当初は,慰謝料請求の文書などを書くことで,
依頼者から,
「私がうまく表現できない思いを,
明確に言葉にしてくれて嬉しいです」
と言ってもらえる程度でしたが。

 

いつの日か,依頼者も満足するだけでなく,
相手方を行動に駆り立てるまでの,
「威力」
になっていたのです。

 

何が行動に駆り立てるのか

 

 

ブログは法律をテーマにしている
わけではないので,文面などの詳細は省きます。

 

ただ,明らかに言えるのは
「行動したほうがマシ」
だと思ったから行動したのでしょう。

 

具体的には…
督促状の場合。

 

 

支払い先(依頼主)をナメてたから
支払いをしない。

 

けれど,
私からの手紙(内容証明)を見て,
支払ったほうがマシだと
思ったから動いたのでしょう。

 

もちろん,
法律系国家資格の名称,それに
物々しい職印が押印されている…
という「演出」はあります。

 

 

ですが,それだけではありません。

 

なぜなら,
私の名前ではなく,
「依頼者の名前で差し出した」
内容証明もあるからです。

 

 

この場合,私は「原稿だけ」書いて,
依頼者本人が自己の名において
差出すということですね。

 

それでも,
「対立当事者」である
相手方は動いたのです。

 

そして…
動いたほうがマシだと思わせたのです。

 

特に…上記の例のひとつ,養育費。
5年以上もの間
まったく支払いをしてこなかったのです。
支払いをしてこなかったことで,
デメリットが起きたわけではありません。
だから,支払いをしなかったのです。

 

そんな…ナメた元夫に,

「支払いをしないとまずい」
 ↓
「支払いをしたほうがよほどマシだ」

と思わせることができたのです。

 

何がそうさせたのか。

 

これが…「言葉の力」です。

 

 

 

法律の仕事は,
セールスコピーに何一つ活きているわけではない。
そう思っていました。

 

ですが。
改めて振り返ってみると…

駆け出しの頃から入れると,法律系国家資格で15年。
「言葉の力」
を磨き続けてきたのです。

 

それこそ…
砥石で刃物を研ぐように…
少しずつ,少しずつ。

 

そして…
自分で意識していなかったけれど,
「言葉の力」
でクライアントに
貢献してきていたのです。

 

 

具体的には…
督促状ですら相手にされないと,
訴訟にならざるを得ません。
時間と費用を浪費することになります。

 

和解交渉するにしても,
交渉が難航することになります。

 

 

けれど…

私の督促状を受け取ると
向こうから,
「許してください」
と頭を下げてくるのです。

 

 

この相手と和解交渉をすることが
どれだけ労力,コスト,時間の
節約につながったことでしょうか。

 

 

そう考えると。

 

資格をとる前から…
それどころか,
高校時代に,進学が決まった時に
恩師に報告に行った時に,

「おお,法律学部に進学か。君に最適だよ」

と言われた時から,
一度も,私は法律が合っている…
なんて思ったことはありませんでした。

 

ですが…

結果として,
自分の適性を活かし,磨き,
クライアントに貢献した,
ということは,
今も昔も何も変わらないということですね。

 

今はもう法律事務はやっていないし,
今後もやるつもりはありませんが。

 

 

もしかしたら,
法律の仕事を今のような気持ちでやれば,
もっとクライアントに貢献できたかも
しれませんね。

 

…まあ,督促状なんて,
書いていて楽しいわけではないです。

 

 

だから,
自己流に頼っていたやり方から,
基本を学んで更に腕を上げて…
セールスコピーライターをやっているわけです。

 

どうせなら,
買ってもらって…お客様にも喜ばれ…
売り手からも,売上アップで喜んでもらえる。
そちらの仕事のほうが,
やりがいを感じますからね。

 

 

 

人生万事塞翁が馬

 

法律の仕事をはじめて…
これまでに,どれだけの
後悔をしてきたことでしょうか。

 

何度,

「20歳の私になにかアドバイスできるなら,
『絶対に絶対に絶対に法律系国家資格なんて
考えるな!!!』
と言いたい」

と思ったことでしょう。

 

そして…
これ以上,法律の仕事になんて
耐えられない…
と思ったから,
今はもうやっていないのですが。

 

でも,
人生万事塞翁が馬。

 

法律の仕事を通して,
言葉の力を,磨き続け…
そこで実績を出してきたから,
今,クライアントに
「集客」や「売上アップ」の分野で
貢献できるわけです。

 

 

ヤミ金と戦ったり…
消費者金融としのぎを削って来た…
法廷で和解金を1%単位で
ギリギリの攻防…なんて,
けがらわしい仕事です。

 

 

一言一言をしっかり計算して…
どうすれば,限られた枚数,文字数で
読み手に最大級の精神的ダメージを
叩き込めるかを考えて内容証明郵便を作成。

 

もはや,法律職でなければ,
恐喝まがいです。
黒歴史としか思えなかったのですが。

 

その黒歴史を受け入れて,
その時につちかってきたものを,
今に活かせれば,
もっと「言葉の力」を高めて,
クライアントに貢献できるのではないか。

 

 

そう思えるように,
少しずつ向き合っていきたいものです。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

 

 

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