社長であり続ける理由

社長であり続ける理由

社長であり続ける理由
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は…
なぜあなたが社長・経営者であり続けるのか。

 

そんな観点について,
少し書いていきます。

 

 

前提として
理解しておきたいのが…

 

「思っていることとやっていることに
食い違いがあると,心が摩耗する」

 

ということです。

 

気づいていないと摩耗するし…
気づいているともっとしんどいかもしれません。

 

 

例えば…

 

学生時代に,

「こんな内容を勉強して
何の意味があるんだ,
将来何の役に立つんだか…」

と思う内容を勉強する…
という体験,したことないでしょうか。

 

つまり…

心では
「勉強する意味も理由もない」
と思っているのに…

 

実際にやっていることは
「その」内容を勉強しているということです。

 

これは…
しんどいでしょうね。

 

 

ですが…
もっとしんどい状況に
なりうることがあります。

 

それが
「社長をやる」
ということです。

 

どういうことか。
解説していきます。

 

最後までお付き合いください。

 

 

 

酒量が増えたとぼやいた人の話

 

 

 

ある女性の話です。

 

その方は,
ケーキを作るのが好きでした。

 

 

今は違う仕事をしているが
いずれは
「ケーキを作ることを仕事にしたい」
と思うようになりました。

 

 

ですが…

 

いろいろ考えた結果,
新卒という年齢でもないし,
今から雇ってもらえるかどうか
なんとも言えない。

 

ならば,
自分の作りたいケーキを作ろう。

 

そう思って,
喫茶店をオープンしたそうです。

 

 

その結果,
何が起きたのか。

 

 

喫茶店のオーナーとして
自分の作りたいケーキを
作って売る。

 

 

 

その夢は実現しました。

 

 

ですが…
実際には…
好きなケーキを作っている時間は,
本当にごくわずか。

 

 

喫茶店のオーナー…
といえば聞こえがいいですが,
結局,個人事業主として
自分一人で店を運営しているということ。

 

 

つまり,
店舗の掃除から,仕入れ,
在庫管理,経理処理…
接客対応…
集客,マーケティング…

 

そして…実際にケーキを焼く仕事。

 

店舗を閉店したら,
やはり掃除やら片付けやら
帳簿付けやら…

 

夜遅くまで作業があり…

 

週一の休店日は…
その一週間の間にこなせなかった仕事を
こなすので…
休日の半分以上が
あっという間に終わってしまう。

 

 

全体の仕事量から見たら,
本当にやりたかった
ケーキを作る時間はごくわずか。

 

 

でも,
開業時に借り入れしているから,
やめることも出来ず,
このまま続けるしか無い。

 

 

最近は…
ストレスで,
少しずつお酒を飲む量が増えてきた…

 

 

そんな心情を私に
吐露する方がいました。

 

 

では,
ここでは
何が問題だったのか。

 

 

ケーキを作るのは好き。

 

これはOK。

 

では

 

ケーキを作る仕事をしたい。

 

ここで,疑問符。

 

 

そして…

ケーキを作る仕事をするために
喫茶店をオープンする。

 

ここで完全にアウト。

 

 

ケーキを作る仕事をするのが
主目的だとしたら,
喫茶店のオーナーになるのは,
やりたいこととやっていることが
完全にずれています。

 

 

そもそも,
ケーキを焼くの好きなのはいいとして,
それを本当に仕事にすべきかどうかを
真剣に検討しなければいけない
ということですね。

 

 

趣味で作って,
家族や友人,勤務先の
仲がいい同僚にあげる。

 

…という人もいます。

 

 

これは仕事ではないので
完全に「趣味」ですね。

 

ですので,
「趣味でもよかったのではないか」
を考えたほうがよかったということです。

 

 

あるいは,
そもそも喫茶店という時点で
おかしい。

 

ケーキを作るのを仕事にしたいなら,
がんばって,
勤務先を探すのがベストでしょう。

 

 

あるいは,
ケーキ店をオープンする。
まだこちらのほうが
「やりたいこととやっていることが一致する」
感じがします。

 

あるいは,
店舗を持たずに
ケーキ店をすることも,
今の時代なら可能でしょう。

 

 

つまり,
やりたいことと
やっていることが
一致していない。

 

一致していないことを
わかっていながら,
でもやらざるを得ない。

 

メンタルが摩耗して,
ストレスでお酒が増える
ということになっているのでしょう。

 

 

では…
これは他人事だと言えるのでしょうか。

 

 

社長をやる理由

 

 

例えば,

 

「お金儲けをしたい」

という理由なら,
明らかに経営者や社長をする理由には
なりません。

 

 

なぜなら…
上述の喫茶店のオーナーと同様,
社長は忙しすぎる人が
あまりにも多い。

 

 

時給換算で考えると,
コンビニバイトしたほうが
高いくらいの社長,
いますからね…

 

 

あるいは,
社長という仕事は,
「やりたくないことをやる」
ことも多々あります。

 

 

嫌な上司に苦しめられることは
無いかもしれませんが。

 

嫌な顧客はいるかもしれない。
嫌な取引先はいるかも知れない。
嫌な元請けはいるかも知れない。

 

 

それでも
やらなけばいけない仕事をして…

 

そこまでして

「お金儲けをしたい」

というのは
あまりにも割に合わないでしょう。

 

 

スキル,能力があるなら,
社長などやらずに,
フルコミッションのセールスをしたほうが,

 

 

よほどお金になるし,
よほど関係ない,割に合わない仕事を
避けることもできるでしょう。

 

 

今日は,月末最終営業日。

 

支払いができればいいのですが。
支払いができない社長は…
ものすごくストレスが掛かります。

 

何度も頭を下げて,
支払いを待ってもらったり…

 

極端な場合,
「支払いをしました」
「15時を過ぎたので来週になります」
などと言い…

 

でも,
実際に週明けに着金を確認できず…
どういうことか問い詰めれば

 

「振込先を間違えました。
組戻されています」

 

みたいなことを言い…
でも実際には振り込みをしていない。

 

 

そんな嘘を付いてまで
やりくりをしなければならず…

 

でも,
そこまでやらないと
会社を維持できず,
従業員に給料を払えない。

 

しかも…
仕事が追いつかずに,
従業員から

 

「社長,何やってるんですか」

 

とか罵倒されることも
ありうるわけです。

 

そこまでして,
なぜ社長をやり続けなければ
ならないのか,ということですね。

 

 

お金を稼ぐためなら,
明らかに,思っていることとやっていることが
食い違っているわけです。

 

にもかかわらず,
その食い違いに気づかず…
あるいは気づいていても,
引き返すことは出来ずに
赤字経営を続けざるを得ない。

 

 

…この状況。

 

 

本当に苦しいですよね。

 

 

 

解決策は踏み出す勇気

 

 

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

 

実際に,これらのような
厳しい状況で
安易にやめようと思っても
やめることは出来ないでしょう。

 

だから,

「とりあえず続ける」

という人が多い。

 

その結果,
何が起きるのか。

 

もっと事態は悪化するのです。

 

 

何よりも…

 

「やりたいことをやっていないことに
気づいていながら,
毎日いやいや過ごして
人生を浪費していく」

 

そんな生き方は…

 

もはや
生き方と言えるのか。

 

死んでないだけで
生きてもいない。

 

 

そんな表現を
使うことがありますが。
まさにそのような状況です。

 

 

だからこそ…
どうしたらいいのかということについては

 

 

「現状を直視する」

 

という…
ある意味一番怖くて
一番大変で
一番勇気がいることを
行わなくてはならないのです。

 

 

現状を直視し,把握すれば,
打てる手も見つかるかもしれない。

 

 

あるいは
今までとは違う
正しい決断をすることができるかもしれない。

 

けれど…
現状を直視できなければ
そこから先に進まず,
現状維持…しているようで,
どんどん事態は悪化していくのです。

 

 

コンサルタントが嫌われる理由

 

 

ですので,
現状を直視する。

 

これが必要なことなのですが。

 

 

それを手伝うのが
コンサルタントの仕事でもあります。

 

見たくない現実を突きつけてくるから
コンサルタントは嫌われるのかもしれませんね。

 

実際に,
コンサルタントができるのは
「提案」
までです。

 

実際に何かを指示して
それをやることを
強制させることなどできるわけでもない。
のですが。

 

 

気がつけば8月

 

いつの間にか
今年も7月が終わろうとしています。

 

 

このまま…
何も見ず,
何も気づかないふりして
時間だけが流れていく。

 

 

やりたくない仕事,
好きになれないことを
たくさん抱え,
責任だけはとらなければいけない
社長という仕事を続ける。

 

 

別に社長をやめるのが正解
というつもりはありません。

 

私が思うのは
世の中には
「なんで社長をやっているのかがわからない」
という人が相当数いらっしゃるということです。

 

 

ですので…
今,苦境にあるなら…

 

現状を直視する。
状況を把握して…

 

その上で
社長である理由をもう一度
明確にする。

 

それが
やりたいこととやっていることが
一致しているのか,見直す。

 

そこにずれがあるなら
矯正できるかどうか。

 

できないなら…
どうするかも含めて検討しなければ
いけないでしょう。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

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