最新ノウハウを追い求めてはいけない2つの理由

最新ノウハウを追い求めてはいけない2つの理由

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メールボックスに、「〜という最新手法」という件名で、メルマガが届いていました。
これはまた胡散臭いなぁと思いつつ、いつものようにスルーしました。

このメルマガ発行者のメールは、いつも胡散臭いのでスルーしています。
けれど、解除はしません。
なぜなら、このような怪しいメールが来る度に、自分自身に対する戒めになるからです。
つい、最新ノウハウを追い求めてしまう、そんな気持ちを自制するために、メールの受信自体は続けることにしています。

では、なぜ最新ノウハウを追い求めてはいけないのでしょうか。

話は変わります。
京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授は、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
テーマはもちろん、iPS細胞の研究です。

学術的な内容に触れることが目的ではないので、詳細は省略します。
今年は、2015年。あれから3年経っています。
そもそも、iPS細胞の研究自体は2006年から開始しています。

にも関わらず、なぜ現時点で実用化されていないのでしょうか。

ウィキペディアによると、
「2014年9月12日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターと先端医療センター病院がiPS細胞から作った網膜の細胞を、「加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究の手術を行ったと発表」
とのこと。

ここでのポイントは、「臨床研究」ということ。
研究ですので、治療ではありません。
非常に身も蓋もない言い方をすると、「人体実験」だと言えます。

まだ、完全に技術として確立していないため、このような臨床研究を繰り返して安全性を高めてから、普及していくということでなのでしょう。

iPS細胞の研究は、ある意味最新の研究でしょう。ですが2012年にノーベル賞を受賞。研究自体は2006年から始まっています。これでも当時は「スピード受賞」と騒がれました。

物理学者、梶田隆章氏。
1996年よりスーパーカミオカンデで大気ニュートリノを観測、ニュートリノが質量を持つことを確認し、1998年ニュートリノ物理学・宇宙物理学国際会議で発表。2015年のノーベル物理学賞を受賞しました。

つまり、約19年前の研究成果でです。
本当に効果があるのか、その内容に間違いがないのか。
それらを、「時の試練」によって確認した上で、慎重に判断しているのでしょう。

話を戻します。
最新ノウハウ。
それは本当に使い物になるのでしょうか。
再現性、普遍性はあるのでしょうか。

…人は新しい物が好きです。
だからこそ、つい「最新」という言葉に飛びつきたくなります。
ですが、本当に「誰にでも」効果がある、と誰が証明するのでしょうか。

最新ノウハウに飛びついてはいけない2つの理由。
1つが、効果を確認できないことです。
効果が確認できないものに飛びつく、ということは、自ら「人体実験」に立候補しているのです。

わざわざ、自分自身のお金と時間を使って、です。

2つ目が、まさにこの点。最新ノウハウを掲げてその手法を売る人にお金を貢ぐだけに成り下がる、ということです。

目的を思い出して下さい。
なぜ、その「最新ノウハウ」が欲しいのでしょうか、気になるのでしょうか。
単に売上を上げたい、結果を出したい、ということであれば、既存の効果があると証明されている手法や考え方で十分です。
それを実践すれば、効果は出るはずです。「実践すれば…」ですが。

最新ノウハウを追いかける、その奥にある本当の問題。
それは、「ノウハウコレクター化」してしまっているのではないか、ということです。
新しい、今までにない何かを知ることそのものが目的化してしまっている可能性があります。

あるいは…既存のノウハウでは不都合な何か…目を背けたい何か、あるいは既存のノウハウで地道にやるよりも派手にドカンと売上を上げたい…という欲望が潜んでいるのかもしれません。

そういった「心の隙」につけ込んでくるのが、「最新ノウハウ」を謳ってその手法を売り込んでくる人たちなのです。

騙されるな…とは言いません。
騙そうと思っているかどうはわかりませんから。
私の主観では、「最新」という餌で釣り上げる人であり、無知な人をカモにしているように感じます。
とはいえ、これはあくまでも私の主観。

最新手法を研究したり、開発することも大切でしょう。
既存の手法を超えた、より効果的で素晴らしい方法を模索することも必要です。
ただ…それは、誰がやればいいのか。
少なくとも「まずは売上を上げたい」と思っている人のやることではありません。
専門に研究したり実践している人たちがやるべきことでしょう。

なので。
「目的を忘れないで下さい」

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