あまり意識されていない収益の源泉

あまり意識されていない収益の源泉

あまり意識されていない収益の源泉
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先日,ある日帰り温泉施設に行ったときのことです。
入口に,地元で採れた野菜がおいてあり,販売していました。

中に入ると,温泉入場料の自販機があり,カウンターにいるスタッフに渡すシステムになっています。
そのスタッフの前には,お菓子や飲み物など,様々な商品が置いてありました。

それを見て…
「なるほど」
と思った次第です。

この話は,単なるジョイントベンチャーではあります。
ですが,今日は,マーケティングシステムという面から,思ったことを書き連ねていきます。

ちょっと考えてみてください。
温泉に入りに来た人が,入口で野菜が陳列してあるのが目に入ります。

位置的に,入ってすぐの場所で,かつ脱衣室から出てきて,フロントに向かって歩いてくる途中で目に入る場所にはありません。
導線という点から考えると,失敗です。
なぜなら,温泉に入ろうと入口に来ると野菜が目に入ります。
これから温泉に入るわけですから,その時点で野菜は買わないでしょう。
帰り際に買って帰ろうと思うかもしれません。

ですが,買えるときは,すでにフロントを通り過ぎて,靴を履いて,帰ろうと建物を出る直前に,また視界に野菜が目に入ります。
そこから,野菜を手にとって,中に戻って,靴を脱いで,フロントまで行って,会計をして,また靴を履いて,建物を出る。
そんな面倒なことをする人はどれだけいるのでしょうか。

位置としては
「もう少し考えた方がいいのでは?」
としか言いようがありません。

ですが…それでも,この野菜をそこに置く,ということは,大きな意味があります。

なぜでしょうか。

日帰り温泉施設の入浴料など,ワンコイン(500円)で収まります。
そこから,休憩室の利用や,タオル,シャンプーやリンスなど,細々としたものを追加販売しても1000円いくかどうか。
自動販売機は置いてあるものの…ランニングコストも掛かるので,利幅は薄いと推測されます。

そんなときに,入口に野菜が置いてある,ということです。
あくまでも推測です。
野菜は「委託販売」であり,仕入れではないでしょう。
つまり,売れた分だけ,パーセンテージの割合で,売上が入ります。
やることは,空いているスペースを提供すること。
あとは,レジ打ちをするくらいです。
どうせ,スタッフは入口に一人は張り付いていなければならないのですから,余計にコストが掛かるわけでもありません。

入浴関連の収益とは別の収益がもたらされる。
これが,施設にとって大きな意味があるのです。

けれど,それ以上に意味があることがあります。
極端な話,野菜が売れるかどうか,そこは関係なくなってきます。

そこに野菜を陳列して,販売する。
その様子を,「見る人が見たら」どうなるのでしょうか。

日帰り温泉施設ではあります。
ですが,「見る人が見たら」全く別の意味に変わってきます。
この「見る人」とは,私のようなマーケッターだったり,あるいは経営者が見たら,ということです。

日帰り温泉施設は,私のようなマーケッターから見たら,一つの
「マーケット(市場)」
になるのです。

そこに人が出入りする場所だということです。
人が出入りする場所,ということは,一つの市場となり得るのです。

具体的には,私が実際にそこに入浴してみたところ,
「高齢者が多く利用している」
ということが分かりました。

ということは,施設側にお金を払って,
「相続」
「遺言」
に関する広告を出させてもらう,ということができるかもしれません。
具体的には,ポスターを貼る。あるいは,チラシやパンフレット,小冊子などを置かせてもらう,等があります。

人が集まる。
ただそれだけで,価値があるのです。

別に,何も珍しい変わった話をしているわけではありません。
古くから,
「交通広告」
はありました。
電車やバス内に広告を出すのは当たり前です。
その背景にあるのは,
「人が集まる場所に広告を出すことで効果が期待できる」
という考え方です。

この考え方を,そのまま適用するならば,温泉施設などにも使うことはできるのです。

実際,銭湯などでは,選挙シーズンになると,多くの政党からポスターの掲示を頼まれて,入口にべたべた貼ってある,なんて光景もあるようです。

人の集まり。
ただそれだけで価値があります。
ですが,ダイヤの原石も,磨かなければ輝きません。
同じように,人が集まっているだけでは,収益になりません。

そこから,どう収益につなげるか。
それがマーケティングシステムです。
今回は,ジョイントベンチャーという手法で,お互いに利益になる仕組みを作った,ということになるのです。

あなたも,
「何か新しい広告出そうかな…」
と考えているならば,単に周りに人が集まる場所を探してみる,という原始的な方法も試してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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