なぜそれを買ったのか

なぜそれを買ったのか

なぜそれを買ったのか
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先日,ちょっと気が向いたので,おかきを買って帰りました。

売り場が大丸百貨店の1階入口付近。
ちょうど20分ほど時間調整しなければならなかったので,その間,売り場をぶらぶらして眺めてから,このおかきを1つ買って帰りました。

では,なぜこのおかきを買ったのか。
これが今日のお題です。

入口から近かったから…かもしれません。
あるいは,時間調整のついでだったから,かもしれません。
値段が手頃だったのかもしれません。
パッケージが綺麗だったから…かもしれません。

ここで重要な要素は,
「購買意思決定要因」
です。
なぜなら,パッケージが綺麗…というのも買う理由の一つかもしれなかったとしても,それが「決定要因」でないならば…力の入れ具合が変わってきます。

パッケージが購買意思決定要因ならば,より綺麗で魅力的なパッケージを作るべきでしょう。
ですが,魅力の一つであっても,購買意思決定要因でなければ,パッケージに力を入れまくるのは,的はずれな努力です。

さて,話を戻します。
なぜ,このおかきを買ったのか。
本当に身も蓋もない答えになります。

「前に食べて美味しかったから」
です。

実は,前に人からいただいて食べたことがあるのです。
このおかきを,東京駅の大丸百貨店1階フロア入口側で売っている,というのも知っています。

だから,買ったのです。

ですが,これは本当の理由ではありません。
そこに仕組みがあったからです。

具体的には,こちらをご覧ください。
パッケージの中に,このようなちょっとしたリーフレットが入っています。
商品一覧です。

もし,おかきをDMだと考えてみて下さい。
100%確実に開封するDMです。
中に何かを入れれば,ほぼ確実に手にとって見てもらえることになります。

今回は,商品一覧が書かれたリーフレットが入っていました。

このおかきをいただいて食べたときにも,このリーフレットが入っていました。
家族と一緒に食べたのですが…
「次はコレが食べたい」
というもののうち一つが,今回買ったものです。
たまたま覚えていたので,それを買って,家族と一緒に食べました。

リーフレットが入っていて…いろいろな種類の商品ラインナップを見てもらいます。
それを見てもらえば…
「どれが好みなのか」
「どれを次に食べたいのか」
ということを無意識に考えてもらいやすくなります。

これが…次のリピート購入のきっかけになるのです。
現に,私はたまたま20分の時間調整の間に,売り場を見に行き…
思い出して,このおかきを買って帰ってきました。

これが,仕組みです。

一度,商品を買ってもらった後にすることは,いかにして二度目の機会を作り,買ってもらえるか。
そのための仕組みを作っているでしょうか。

もしやっていないなら…もったいないです。
なぜなら,新規顧客の獲得は,リピート販売よりも大変だからです。
言い換えると,新規顧客の獲得をするよりも,リピート販売したほうが楽だからです。

マーケティングの権威,フィリップ・コトラーいわく,新規顧客の獲得コストは,リピート販売の5倍,コストがかかる…らしいです。

ある別の専門家によれば,今のネット全盛の時代,5倍は安い方で,10倍〜15倍は掛かってもおかしくない,とのこと。

新規顧客の獲得で一回限りの購入では,顧客獲得コストを回収しきれたとは言えません。
いかにリピートしてもらえるか。
その仕組みが強固になればなるほど,ビジネスが安定していくのです。

その小さな,誰でもできる,ちょっとした仕組み。
それがパッケージにリーフレットを入れることです。

ぜひ,やっていないなら,やってみて下さい。

今日のタイトル「なぜそれを買ったのか」の答え。
それは「買う仕組みにそのまま乗ったから」という感じでしょうか。
これがなければ,一度食べて「おいしかったね」で終わりました。

ラインナップをみて,
「今度はこれを食べたい」
と思わなければ,買うことがなかったでしょう。

本当に小さなことですが,仕組みが作った購買体験でした。

正確には,今回はリピートではなく,新規です。
なぜなら,私がその店で買ったのははじめてだからです。
ある意味「紹介」に近いのかもしれません。
ですが,この1回目の購入は,一度食べた時のリーフレットがきっかけであることは確かです。

ちなみに。
「次はコレ」
と指定を受けたので,またタイミングがあれば買いに行くことになります。
今度こそ,リピート客となることでしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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