毎日のように使っているイヤホンがあります。
確か…３年か４年くらい前に買ったイヤホンです。
イアホンのケーブル自体は，１年くらいで断線してしまって使えなくなります。
ですがケーブルだけなら，交換することができる機種です。
毎年のように交換して，使い続けています。
さて，そんなイヤホンですが…突然，使えなくなりました。
カバンの中にしまっておいたはずなのですが，イヤーパッドが無くなってしまったのです。
パッドとは詰め物という意味です。
耳に差し込んだ時に，しっかりと耳にフィットしてはずれないようになり…かつ，音漏れを防ぐ，重要な部分です。
このパッド部分が外れてなくなってしまいました。
イヤホン本体は無事であっても…耳にフィットせず，聴くことができません。
非常に…不便です。
なぜなら，私はここ数年，本をあまり読まなくなりました。
読んでないわけではないのですが…特に，マーケティングやコピーライティングなど，専門スキルを高めるための情報収集という点では，ほとんど本は読まなくなりました。
なぜなら，一般の書籍に書いてあるような内容は…今更，必要ないからです。
本に書いていないようなレベルのものを学ぶのであれば…やはり，セミナー。
ということで，セミナーに出席することもあります。
ですが，セミナーという「日時場所」を拘束される学習手段よりも，より楽な手段があります。
それがオーディオ学習です。
セミナーの音声または動画で学習するのがほとんど。
そこで，イヤホンは必須アイテムとなります。
パソコンから音声垂れ流しで聴くのは，あまり適さないからです。
通常の音声なら，イヤホンなしでも十分に聴けます。
ですが，２倍速，３倍速ともなると，さすがにイヤホンが不可欠。
外部ノイズ（要するに，普通に生活していて耳に入ってくる音）を極力カットして，集中してセミナー音声だけを聴かないと，聴き取ることができません。
今まで使っていたイヤホンは，外部ノイズの遮音性に優れていて，かつ音も明瞭で聴きやすいもの。
無くてはならない，必要なアイテムなのです。
さて，今日はニーズとウォンツについて，です。
これまでに，ブログでも何度も何度も書いてきたテーマです。
そして…やはり，何度も何度も「ニーズではなくウォンツを売れ」ということを書いてきました。
なぜなら，ニーズ，「必要」…つまり生活必需品は，コモディティ化して，価格が下がり続けているからです。
本当に必要といえるような生活必需品は，例えばトイレットペーパーのように個性も価値もなく，ただ安売りされる商品です。
そういった個性のない商品ではなく，
「このようなものが【欲しい】」
と思ってもらえるような，欲求にアプローチする「ウォンツ」として勝負しないと，安売り勝負になって，粗利を確保できず，生き残っていくことはできません。
…概ね，こんな話でした。
では，ウォンツを突き詰めて高めていくとどうなるのでしょうか。
それが，今日のエピソードです。
つまり，ニーズからウォンツになって…そこからニーズに昇華するのです。
イヤホンなど，どこにでもありふれている商品です。
ボイスレコーダー等の再生機能付の機器を買えば，はじめからセットでついてくることもあります。
極論を言えば，１００円ショップですら売っているような，コモディティ商品です。
ところが，それでは音漏れもするし，聞きづらいし，耳にフィットせずにポロポロと落ちます。
これでは使い勝手が悪すぎます。
この問題を解決するために，イヤーパッド付きの高性能イヤホンが登場します。
この時点では「欲しい」という領域です。
そのイヤホンを何年も使い続けていると…今となっては，生活必需品になってしまいました。
これは価値が下がったということではありません。
「無くてはならない」…つまり「必要」と言えるまでに昇華したのです。
これが…ある意味，ビジネスにおける理想です。
別の例を紹介します。
携帯電話です。
これがないと死ぬ…というものではないでしょう。
水の中で活動するダイバーが，酸素ボンベを失えば，数分で死に至ります。
ですが，携帯電話を数分手放しただけでは死なないでしょう。
壊れてしまって…数時間経ったら，血を吐いて倒れる…なんてことはないでしょう。
本来は，「必要」なものではなく，あったら便利な「ウォンツ」商品のはずです。
ですが，今となっては携帯電話は「必要不可欠」という人も多いのではないでしょうか。
このように，本来は必要な商品ではなくウォンツ商品が「必要」とされる。
これが理想なのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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