バースデーマーケティング

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数年前、ある店舗で買い物をした時のことです。
会員制の店舗のため、わりと閑散としている店内で、買い物カゴの中の商品をレジ打ちしてもらっていたところ、レジ台のすぐ脇に、
「誕生日の方は申し出してください」
とのこと。

ちょうど誕生日だったので、言われたとおり申し出したところ、欲しかった商品を1本無料でいただきました。
なんとも、
「ラッキー」
な感じの出来事でした。

話は変わります。
無印良品について、ネットで商品を注文しました。
前は誕生月の特典として、
「普段は5000円以上の購入のところ、誕生月に限り、いくらでも何度でも送料無料」
というものがありました。

割と気に入っている文具類や事務用品を、無印良品で揃えていたのですが…文具類で5000円以上、というのは、なかなか大変で、買うに買えず困っていました。
そんな時にこの特典はとても便利で、毎年8月には、文具類をネットで注文していました。

残念ながら、今はこの特典は終わってしまったようです。

さて。
個人的な話ではありますが、今日は私の誕生日。
そこで、バースデーマーケティングについて、考察を展開してきます。
あくまでも、BtoC、対消費者向けのマーケティングです。
個人対個人としての、人間関係とは全く別になります。

思い出してみてください。
あなたの誕生日について、どこかの企業、会社、店舗、サービスからのお祝いについて、何か覚えていること、特別にインパクトがある特典について、どれだけ覚えているでしょうか。

年齢層にもよるのでしょうが、誕生日というのは、単に年を一つ積み重ねるだけ。
…と捉えると、めでたくもなんともない。という人はいるかもしれません。
でも、それでも
「おめでとう」
なのです。

なぜなのか。
…という理由を考えたことがあるでしょうか。

「誕生日おめでとうございます。お祝いに、☓☓ポイントを差し上げます」
「誕生日おめでとうございます。お祝いに(商品名)を☓%オフにてご提供いたします」

このような特典は、割と見かけるかもしれません。
ですが、それを覚えている、というのは珍しいのではないでしょうか。

あるいは、
「誕生日当日限定で、来店頂いた方には〜を差し上げます」
という特典があったとします。
では、その特典目当てに、どれだけの人が24時間しかない誕生日当日にわざわざ来店するのでしょうか。

一方、多くの人が
「忘れられない誕生日」
を経験したことがあるのではないでしょうか。
私の体験は、前に書いたことがあるので省略しますが、きっと多かれ少なかれ、お祝いしてもらった、という
出来事があったのではなないでしょうか。

「誕生日」は「お祝い」するものなのです。

「誕生日おめでとうございます。お祝いに(商品名)を☓%オフにてご提供いたします」
つまり、☓%オフにするから買ってくれ、というメッセージでもあるのです。
お祝いという体を成しただけの、売手目線のセールスでしかないのです。

多くの企業が、自分中心に考えて、形だけ「おめでとう」というメッセージの名の下のセールスを展開しています。
その結果が、ポイントや割引などのオファーはあっても、それが印象に残らない、ということです。
なぜなら、他の広告メッセージ同様に埋もれてしまうからです。

ではどうすればいいのか。
本当にお祝いすればいいのではないでしょうか。

誕生日そのものではないのですが、なかなか興味深い例が1つあるので紹介します。
これは聞いた話です。
リッツカールトンの大ファンである、ある顧客が居ました。
彼はリッツカールトンの大ファンで、よく利用していました。
そんな彼が、還暦に伴い定年退職するということで、リッツカールトンを利用したそうです。
リッツカールトンの大ファンですから、これまで様々なおもてなしを受けてきた以上、大抵のサービスでは驚くまい。そう思っていたそうです。
ですが…実際彼が受けた、ある行為で、心から驚いて感動したのだとか。

さて、リッツカールトンは何をしたのか。
リッツカールトン東京、リッツカールトン大阪の社員全員から、一人ひとり手書きでお祝いのメッセージがあったのだそうです。

想像するだけで、恐ろしい手間暇が掛かります。
とてもシステム化できるようなサービスではありません。
…だから感動するのです。

あらためて、誕生日をお祝いする理由は何でしょうか。

あくまでも1つの例です。
その人が生まれて、今日まで生きてきたから、
「お祝い」
できるのです。
…ということに、感謝する。
そんな気持ちを形に表したもの、と言えます。

ならば、誕生日にかこつけて何かを売り込もう…と思う前に、単純にお祝いする。
これでいいのではなにでしょうか。

敢えて、マーケティング的に言うならば、お祝いすることでロイヤリティ(loyalty 忠誠心。また、誠実さ。)を高める、ということでしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
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