マーケティング自動化,という幻想

マーケティング自動化,という幻想

マーケティング自動化,という幻想
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例によって突然ですが問題です。
マーケティングの作業として,次のうちどちらの方に時間が掛かるものでしょうか。
(1)フロントエンド商品
(2)バックエンド商品

フロントエンド商品とは,集客商品とも言われます。
購入しやすいものであって,顧客に取って魅力的でほしいと思えるようなものです。

一方,バックエンド商品は,収益商品とも呼ばれます。
いきなり購入するには,ハードルが高いものです。
通常は,フロントエンド商品を買ってもらい,気に入った方に,バックエンド商品をセールスするのが一般的です。

ですので,フロントエンド商品は「買ってもらう」つまり「購入体験」を作ることが全てです。
言い換えると,利益は二の次三の次。
利益は,バックエンド商品を買ってもらった時に得るものです。

では,このフロントエンド商品とバックエンド商品。
どちらのほうに,より時間を掛けるべきでしょうか。

今日のテーマは,マーケティングを自動化できるかどうか,という話です。
結論としては「無理」です。

その理由が,先程の問いの答えでもあります。

バックエンド商品は,その商品の性質上,一度開発すれば,そうそう時間を使うものではありません。

バックエンド商品の性質,特性とは何か。

一つは,それを買ってもらえれば,得られる利益が大きいものです。
一方,もう一つの特性。
それは,買ってもらえば,それがお客様にとって,最も得られるベネフィットや価値が大きいものです。

本来,ビジネスというものは,顧客に価値を提供して,その対価をもらうもの,と捉えることができます。
必ずしも定量化できるものではないですが,得られる価値には多寡があるのは当然です。

極論を言えば,3時間のセミナーと,3日間のセミナーでは,得られる価値が違うのは,ある意味当然だと言えます。

もちろん,3日間のセミナーを受講してもらうことが,顧客にとってもっとも価値を感じてもらえる…ということであったとしても,3日間のセミナーを,いきなり買ってもらうのはハードルが高すぎます。

だから,フロントエンド商品で,まずはお試しに買ってもらって,気に入ってもらったり,信用してもらい,「あ,これなら3日間のセミナーを受講しても,大きな価値を得られるだろう」と思ってもらうこととなります。

繰り返します。
自社で提供できる最高の価値提供が,バックエンド商品です。

…ということは,そうそうバックエンド商品の内容は変わらないわけです。
もちろん,より価値を得てもらうために,何ができるのか。日頃から研鑽や研究などは必要かもしれません。
ですが,バックエンド商品として,仮に3日間セミナーを構成したとします。

それを1回やって,非常に価値を得てもらい…二度とやらない,ということはまずないでしょう。

ということで,本当に手間暇時間労力がかかるもの。
それがフロントエンド商品です。

基本的に,フロントエンド商品の延長上に,バックエンド商品がなければならないのです。
一貫性が必要です。

営業トレーニング3日セミナーをバックエンド商品と捉えた時に,フロントエンド商品は,
「夕張メロン」
とかでは駄目なわけです。
なぜなら,夕張メロンを買った人が,営業トレーニングに興味があるとは限らないからです。

フロントエンド商品は,興味を持ってもらって,買ってもらうこと。
その先に,バックエンド商品を捉えられること,となります。

ここでのポイントは「興味を持ってもらって」です。
つまり,ヒットするフロントエンド商品を作ったとしても,飽きられたらおしまいです。
「あ,またコレ系ね」
的な感じで,飽きられたり,市場に同じようなアプローチの商品が増えたり…ということになれば,また新しく別の切り口からフロントエンド商品を開発しなければなりません。

つまり,フロントエンド商品は,常に開発し続けなければならないのです。
一節によれは,フロントエンド商品の賞味期限は1ヶ月…とも言われています。

月から次と,どんどん,新しいフロントエンド商品を開発し,バックエンド商品へつなげます。
そのバックエンド商品は同じものであってもかまわないのですが,そのバックエンド商品への入口はたくさん用意しなければならないのです。

飽きられたら終わりなのです。

マーケティングを自動化したい…
ほっといてもお客さんが次から次に来る仕組みを作りたい。
これは,ファンタジーです。
フロントエンド商品開発を自分以外の誰かが出来るようにならない限りは,自動化はできないのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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