保証がされる保証

保証がされる保証

読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

突然ですが、国語の時間です。

「保証」と「保障」、どのように使い分けるのでしょうか。

【1】「保証」は、…である、と請け合うこと。そこには必ず責任が伴い、「保証がない」状態というものは、きわめて信用のおけない、不安定な危険な状態を意味する。
【2】「保障」は、立場や権利、地位などを認め、害を受けないように守ること。責任問題より、保護するという意が強い。したがって、国家社会など公の機関によるものが多い。

(類語例解辞典より)

では、リスクリバーサルの一つ、
「返金ほしょう」
というものがあります。

この場合、「保証」でしょうか。それとも「保障」でしょうか。

ある、マーケティングのコンテンツを提供する会社が、このリスクリバーサルについても詳しく解説しています。
その会社が、メルマガで何度も
「返金保障」
という記載をしてくるのをみて、少々イラッとして、思わずクレームのメールを送ったことがあります。

そうです。
この場合はもちろん、
「返金保証」
となります。

上記の使い分け【だけ】を見ても、あまりよくわからないかもしれません。
ですが、返金保証、という概要の性質に当てはめてみればわかりやすいのではないでしょうか。

返金保証とは、何かを購入した後、何らかの事由があった場合に返金請求されたら、
【その返金に応じます、と請け合う】
ことを意味します。

当然、上記の使い分けからも、前者である保証、となるでしょう。

さらに。
返金保証の本質とは何なのでしょうか。
返金保証…その大元である考え方が、リスクリバーサルです。

リスクリバーサルとは、リスクをリバースする、という考え方です。
すなわち、購入時に顧客が感じるであろうリスクを逆転させる…売り手がそのリスクを負って立つ覚悟のことを意味します。

そして、保証の本質は「責任」です。
責任とは何なのでしょうか。
今の社会において、責任とはあまり良い意味で捉えられることは少なくなってきました。

定義【責任】
自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。(大辞林)

返金保証とは、顧客を満足させられなかったことについて、責任を取る、という売手側の覚悟です。

その覚悟を見せることで、顧客は安心して買うことができるのです。

ここで、この保証の効果を高める考え方を1つ紹介します。
それが「保証の保証」です。
その「保証がなされること」が確かでなければ、その保証には意味がありません。

たとえば、どこかの情報起業家が、クズのような情報を高値で売りつけ、返金保証を謳います。
ですが、実際に返金請求しても、その返金請求に応じず、行方がわかりません。

これでは、保証の意味が無いでしょう。

昨年、私は楽天市場で、印鑑を買いました。
8年ほど使ってきた業務用の認印が欠けてしまったからです。
もちろん、印鑑は欠けてしまっても使えるには使えますが、印影の見栄えが悪いので、買い直すことにしたのです。

その印鑑ショップでは、
「10年保証」
と謳っていました。
ですが、私自身はこの10年保証、というものを全く信じておらず…単に値段が安かったからその店にしました。

それから9ヶ月。
案の定、その楽天市場内の、その印鑑ショップは行方不明。
10年どころか1年も保証されませんでした。

楽天のスーパーセールで買った印鑑に保証などカケラほども期待していなかったので、今回は問題ありませんでした。
ですが、仮にこの保証の効果を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

このブログの記事を書くにあたって調べてみたのですが、この印鑑ショップは、あくまでもショップ名のみ。
会社名もなければ、担当者名も何も記載がありませんでした。
これでは、上記の悪徳情報起業家と何一つ変わりません。

保証を信じてもらうには、その保証がなされる、と信じるに足りるだけの情報が必要です。

この印鑑ショップは、保証以前に、担当者や責任者の名前を出すことすらできなかったのです。
これで保証の本質である「責任」を実行できる、と信じてもらうことはできないでしょう。

 

今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください