劇薬の宿命

劇薬の宿命

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「あと◯時間」
「あと◯個」

最近、こんな件名のメールばかりが届きます。
自業自得なので、仕方ないといえば仕方ないです。

原因は、あちこちでメールアドレスを登録するからです。
同じ日にメールアドレスを登録して、同じような流れで販売キャンペーンが展開していたら…こんなメールが大量に流れてくるのも仕方がないでしょう。

今日のテーマは、プロダクトローンチの話です。

プロダクトローンチ。
はじめに、何らかの情報提供することで、メールアドレスを登録します。
その後、そのメール宛に、様々な動画のURLを送ります。
動画で、どんどん情報提供をしていきます。
その上で、最後に大掛かりな商品を販売します。

一定期間を区切って、ドカンと売上を出す手法として、最近は非常によく見かけるようになりました。

非常によく見かける理由。
それは簡単です。
「効果がある」
からみんながやるのです。

では。
【いつまで】効果があるのでしょうか。
今日の内容を一言でまとめると、これが全てです。

プロダクトローンチは、いつまで効果があるのでしょうか。
今はだいぶ流行っていますので、今すぐに衰えていく、という感じではありません。

ですが、これがずっと続くということでもないでしょう。

プロダクトローンチの開発者、ジェフ・ウォーカーの著書「ザ・ローンチ」には次の通り書いてあります。
「トリガーを互いに積み重ねて連続して用いると威力は増す。これが、プロダクトローンチ・フォーミュラのパワーが他に類を見ないゆえんである。」
(ジェフ・ウォーカー「ザ・ローンチ」P102より ダイレクト出版)

心理トリガーというものがあります。
有名な例としては、「返報性の法則」などがあります。
この心理トリガーは、1つでも強力なのですが、当然その1つが空振ることがあります。
ですが、このプロダクトローンチでは、この心理トリガーを重畳適用できるところが、恐ろしいところです。

まず、返報性の法則。次に一貫性の法則。その次に社会的影響力…といった感じでしょうか。
1つ1つのトリガーを繰り出していくのではなく、重畳ですから、それぞれのトリガーを積み重ねていくことで、最大の威力を発揮します。
1つのトリガーが空振っても、他でカバーできる、という仕組みなのです。

※1つ1つの心理トリガーについて、ここでは解説を省略します。

つまりは、非常に劇薬のプロモーション手法だということです。

少し思い出して下さい。
味の濃い料理。好きな人は好きでしょう。
私も激辛カレーは大好きです。

では…毎日激辛カレーを食べ続けたらどうなるでしょうか。
体がどうにかなる…以前に飽きます。
そう、人は飽きるのです。

どれだけ強い、劇的な刺激でもいつかは飽きるのです。

まして、私のように、毎日大量のメールが送られてきて、どれもプロダクトローンチです。
これでは、飽きる以前に、反応できなくなります。

いつの日か、プロダクトローンチの勢力は衰えていくことでしょう。
これは、プロダクトローンチの効果が無くなるというものではありません。
相対的に威力が下がっていくのです。

飽きられて、簡単で薄っぺらい心理トリガーには、人が反応しなくなっていくのです。

その結果どうなるのか。
本当に洗練されたものだけが残り、それ以外が廃れていく、ということになります。

2005年とか06年頃に大ブームした「情報起業」と同じでしょう。
はじめは大したことのないセールスコピーでも、人は慣れていないので反応してしまいました。
その結果、粗製濫造されたクズのような情報を高値で売りつける人が出まわり…一気に廃れていきました。
そして、本当に価値のあるコンテンツを販売している人だけが残っていったのです。

あと何年もしないうちに、粗製濫造されたプロダクトローンチは廃れていくことでしょう。

最後に。
プロダクトローンチが廃れることについて、いいも悪いもありません。
一番の問題は、「プロダクトローンチ」【だけ】に社運を懸けることです。
いつかは必ず空振ります。いずれは廃れていきます。今のように高い反応を得られ続けることはできません。
だからこそ…今のうちに、今後どうするのかを考えておくこと。
年末年始で、時間のあるうちに、「プロダクトローンチ」【だけ】に頼らないためにどうしたらいいのか、考えてみてください。

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