声の大きさで判断する危険性

声の大きさで判断する危険性

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今日は…地雷を踏み抜くかもしれません。
政治ネタです。

集団的自衛権の関連法案に関して。

Facebookを見ていると、集団的自衛権行使の反対に関する投稿が何度も何度も何度も何度も出てきます。

ここれだけを見ると、「世論」は集団的自衛権の反対が圧倒的多数かのように見えます。

ところが。
きちんと見てみると、あることがわかりました。
特定の2〜3人が、執拗にあちこちの記事をシェア。
自分の意見に合致する様々な記事を探してきては投稿し、それが私のタイムラインに載り続ける、ということになっています。

この出来事から、マーケティング的に学べることは幾つもあります。

(1)声の大きさ=世論、ではない
何度も何度も反対意見が出る…ということは、反対のほうが多い、と見えています。
ですが、実態は同じ人が繰り返し反対意見を述べているだけ、ということになります。

…これは、反対意見が多いと言えるのでしょうか。

別の例で紹介します。
例えば、スーパーの試食で、行列ができていたならば、「これは人気商品なんだな」と判断していいのでしょうか。
もしかしたら…同じ人が二度三度四度と並んでいるだけかもしれません。

マーケティングとしては物理的に「声の大きさ」を判断することはできないので、数で判断することになります。
ところが、同じ数でもきちんと集計して分析しないと同じ人が二度三度…ということになってしまうと、判断を謝ることもあるのです。

(2)声の小ささ=世論の反対、でもない
では、私のタイムラインに、集団的自衛権の賛成を述べる人が少なかったとしたら…それがそのまま、「やはり反対が多い」と判断するのも早計です。

なぜなら、賛成、と言わないことが反対、ではないからです。

例えば。
「私はSNSで宗教・政治に関する発言は一切しません」
と決めている人もいます。
むやみに炎上することを回避するための、ひとつの方策だからです。

賛成だろうが、反対だろうが、どちらの意見を表明しない人が多く…結果的に、執拗に反対意見を述べている人だけが目立つ、ということになっているとしたら…。
実際のところはわからない、ということになるのです。

あるいは、もしかしたら、与党の賛成多数で、可決する見込みが高いため…敢えて賛成と言うまでもない、と考えている人も多いかもしれません。

(3)反対が少ない=賛成、でもない
日本国憲法第四十三条には、「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」とあります。
単純に考えると、国会決議の多数決がそのまま国民の多数決、ということになります。
そしてそれが民主主義である、とも言えます。

とはいえ、実際には投票率は52.66%。
与党の議席は3分の2、とした時に、52.66%✕3分の2=34%
34%の賛成ということになります。

たった34%の賛成しかないのか、34%も賛成しているのか。
この見方はいずれも適切ではありません。
残り66%のうち、66%全てが賛成でもなければ、全てが反対でもないからです。

まとめると…表面からは何もわからない、ということになります。
執拗に反対意見を投稿し続ける人を見て、「あ、反対が多いんだな」というのも正しくありません。
逆に、「一部の人が狂ったように反対しているだけで、実際には賛成多数なんだな」というのも正しくないのです。

マーケティングにおいては、表面の数字をどう分析するのか。
ここが肝だと言えます。

2000人のリストにDMを送って、反応を測定したとします。
反応率は0.1%(2人)だとします。

この場合は、2人、という数字を見るだけではなく、この2人がどういう人なのか。2000人のリストがどのような人たちなのか、を詳細に分析すればするほどより精度の高いコピーを考えることができるのです。

単純にリスト2000人、と言っても、3割ほどが、トラックの運転手をしている、という分析結果が出るかもしれません。
その場合は、2000人の中から3割だけを抽出して、その3割の人達に向けて、トラックの運転手が反応しやすく鳴るようなコピーを書く、ということもできるのです。

数字は、分析してこそ意味があるのです。
目の前の印象だけで判断してはいけないのです。

蛇足です。
個人的には、自分の意見とは違う意見に、
「本当にうざい。この人、頭おかしいんじゃないかな、この売国奴どもが!」
と見る度に思います。

そして、そう思う度に、その投稿を非表示にしたり、その投稿者をブロックしたくなる衝動に駆られ、我慢します。
なぜなら、
「自分の意見とは違う意見を封殺する…という発想」
が、まさに戦争の引き金になるのですから。

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