売上を下げる努力

売上を下げる努力

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昨日のことです。
3日間セミナーを終え、気分はのびのびです。

一緒に参加した友人と、セミナー内容の振替も兼ねて、のんびり話をしようと…50階建てのホテル内のバーに行くことにしました。

…ところが。
時刻は21時52分。
店は22時で閉店でした。

店に入ったところ、無表情の店員に
「22時で閉店です」
と言われ…実に居心地の悪い思いをして、店を出てきました。

ここからわかることがわかることあ2つあります。
1つは、顧客劣後主義。
もうひとつは、売上はいらないということです。

顧客劣後主義というのは造語です。
よくある「顧客第一主義」や「顧客優先主義」という言葉の対局です。

場所は、駅から歩いて10分の立地にある、高層ビル型ホテル。
たしか5階からだったと思うのですが、5階から49階までが客室です。
50階がバーラウンジです。

ということは、5階から49階までにたくさんの顧客が宿泊しているのです。
夜遅くまで飲みたい…という需要はあるはずです。

しかも。
この日は、すぐ側にある、プロ野球チームロッテマリーンズのホームで試合がありました。
プロ野球の試合ともなれば、21時や22時になっても、試合が終わらないことは多々あります。

22時以降に試合が終わってからホテルにチェックインした顧客は、ラウンジを利用できないことになるのです。

実際、ロビーにはマリーンズのユニフォームを来た人がちらほら。

売上をあげようと努力する前に。
売上を下げないようにするだけで、あっさり売上は上がるかもしれません。

誰でも知らない人はいないであろう、セブン-イレブン。
セブン-イレブンのキャッチコピーといえば、
「セブン-イレブン、いい気分」
が有名です。

ところが、一昔前は実はその後にもう一言あったそうです。

それは、
「セブン-イレブン、いい気分。開いててよかった」

当時は、23時まで開いている店は殆どなかっただけに、市場に対して強烈な挑戦状とも言えるコピーです。

おそらく、このコピーがあればこそ、今の24時間365日オープン当たり前、百貨店でも1月2日から営業、という流れになったのではないでしょうか。

そこに需要があったから、この流れになったのです。

流れに逆らって…わざわざ22時に締める…というのはどういう意味なのか。

もちろん、十分に売上があるから…という理由はあるかもしれません。
とはいえ、顧客はいるのですから、開けていてもいいはずです。

その背景にあるのが、顧客劣後主義。
22時以降まで開店するよりも、従業員が早く帰れれること、あるいは人件費の削減を意図しているのでしょう。

これは千葉某所の出来事でした。
私の地元、北海道では…似たような感じです。

地元のほとんどの飲食店が19時ラストオーダー。
19時になった時点で、一部の照明を落とし…薄暗くします。

スーパーは、21時閉店。
ですが、20時30分頃になると、様々な住器を撤去や移動を始めます。
売り場の前に、大きな移動式の棚を持ってくるので、その棚にある商品を買うことができません。

「地方は都心に比べて景気が良くない」
「アベノミクスなど、地方には波及しない」
などと、都心と地方の経済格差を意図した発言があります。

ただ、実際には、格差の本質は、
「ビジネス」
に対する意識の格差なだけかもしれません。
時代の移り変わりとともに、人の意識も変わっていきます。
その変化に取り残されて、変われないがために、結果が出ない。ただそれだけです。

世の多くの企業、事業は売上を上げようと努力しています。
しかし。売上は、あげようとするよりも…下げる努力をやめるだけであっさり伸びるのかもしれません。

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