意外とやっていない「価値を伝える努力」

意外とやっていない「価値を伝える努力」

意外とやっていない「価値を伝える努力」
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

これまで、私のセミナーや勉強会に参加いただいた方、あるいは何らかの依頼をいただいた方の一部に限定して、毎月無料でニュースレターを発送しています。

その毎月送る顧客データで、大失態をしたことがあります。
それは…うっかり間違って、顧客データに、別のデータを上書きしてしまったのです。

サボってバックアップをしていなかったこともあり…住所録の中身も、頭の中も真っ白です。

全部顧客データ作りなおしか…と途方に暮れました。

結局、ちょっとした小技を使って、5分ほどで復旧出来て、ホッとした次第です。

さて、あなたもこんな体験、したことないですか?
大切なパソコン上のデータを、間違って消してしまったり、上書きしてしまったり…。

削除ならば、大抵の場合「ゴミ箱」にデータが残っているので、復旧はできます。
ですが、上書きしてしまったら大変です。
あるいは、間違ってデータを完全削除してしまったら…。

あるいは、パソコンが壊れて起動しなくなったらどうなるでしょうか。

経理の帳簿がそのパソコンの中に入っていたら…これまでの経理全部をやり直し。
これは気が遠くなる…では済まない事態です。

ではどうしたらいいのか。

数日前、メールボックスに、Dropbox(ドロップボックス)からメールが来ていました。
その中に、こんなことが書いてありました。
「バージョン履歴があるので、過去 30 日間に行った編集内容を復元することができます」

まったく知りませんでした。
そして…実に素晴らしいメールだと、実感した次第です。

このメール、何が素晴らしいのでしょうか。
考えてみて、あなたの考えをまとめてみてください。

いかがでしたでしょうか。

さて。
アベノミクスによって、デフレ脱却の方向に少しずつ意識が無くようになってきました。
ですが、相変わらず物価上昇率はさほど上がっていません。
モノの値段は上がらない以上、政府や日銀に期待するよりも、自助努力が不可欠になっています。

この1本のメールはどんな効果があるのか。
それは「客単価を上げる」為の打ち手です。

多くの人は、「客単価を上げる」と聞くと、「値上げ」を想像します。
ですが、客単価アップは、値上げとは限らないのです。

例えば、リピート客が今までより、ほんの少しでも多くの「量」を買ってくれるようになれば、それで客単価アップの達成です。

具体的には…居酒屋で、生ビールの中ジョッキ3杯飲む人が、4杯飲めば、それで客単価アップ、ということになります。

さて、Dropbox。
これは、オンライン上にデータを保存するためのサービスです。
一定量までは無料ですが、一定量を超えると、有料になります。
そして、その量によって、金額が変わります。

では、先ほどのDropboxのメールはどんな意味があるのか。

それは、Dropbox上にデータを保管しておくことの価値を伝えているのです。
価値を伝えた結果、よりDropboxを使うようになることを促進しているのです。
例えば、冒頭の例では、顧客データを間違って上書きしてしまった話でした。
ですが、Dropboxであれば、30日間のバージョンを保管している、とのこと。

私は、このメールを見て、
「顧客データの管理はDropboxにしたほうがいいかも…」
と思いました。

こんな感じで、Dropboxの「使用量」が増えるのです。

今日のタイトルはこちら。
意外とやっていない「価値を伝える努力」
です。

今回のメールは、誰に送られたものか。
私…すなわち、既存のユーザです。

多くの人は、マーケティングといえば「集客」と置き換えたりしています。
集客…と言えば、「新規顧客開拓」とイメージする人が多いのではないでしょうか。

ですが、その前にちょっと考えてみてください。
先ほどの居酒屋の例です。
その居酒屋に来てもらうことと、すでにその居酒屋のお客様に、あと1杯ビールを多く飲んでもらうのとでは、どちらが楽でしょうか。
どちらがコストがかからないでしょうか。

そう考えると、このDropboxがやったことは、非常にシンプルでわかりやすい施策だといえます。
それは、既存顧客に対し、
「忘れてないでしょうか。自分のサービスはこんな価値があります。だからもうちょっとだけ買ってください」
と、価値を伝えることです。

まだ見ぬ新規顧客開拓を追いかける前に、目の前のお客様にもうちょっと買ってもらう努力。
これ、忘れているが多いように思えます。
…身に覚えがある方は、既存のお客様に注意を向けてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

追伸
…とはいえ、やはり新規顧客開拓をしたい。
そんな方はこちらにご参加ください。参加者には毎月無料でニュースレターを送付しています。
ブログ記事にはできない、ブラックな記事も読めます。

売れる広告勉強会in札幌
http://goo.gl/SeOV5n

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください