最高の価値を与える、という難しさ

最高の価値を与える、という難しさ

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突然ですが、問題です。
あなたの商品やサービスにおいて、最高の価値を与えるために、どうすればいいでしょうか。
考えてみてください。

世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムの3日間ビデオセミナー「マーケティングマインド集中講座」を修了しました。

そこで目の当たりした、少々不思議な話を紹介します。

あるコンセプトについて、ジェイが解説していました。
その解説にあたって、具体的事例として、過去のクライアントを引き合いにしていました。
その事例自体は聞いたことがあります。

そのまま聞いていると…。
「あれ?」
と違和感がありました。

その違和感の原因を突き止めるべくずっと考えていると…。

思い出しました。
別のセミナー動画で、彼が同じ事例を紹介していたのです。

同じ事例なのですが、話の内容が一部一致していません。

その、セミナー動画は、「リレーショナルキャピタル」という、ジェイ・エイブラハムのマーケティング戦略最終奥義とも言われる、超高度な話でした。

天才と呼ばれるジェイならぬ身である私としては、その動画を5回くらい見て
「ん〜どういうことだ?」
と思い…トランスクリプト(講演記録)を手に入れて読んでみたところ…やはりわからず。
3回くらい読んで、
「あ、なるほど…」
と思った内容です。

その内容の事例と、今日の話の事例では、全く同じ登場人物なのですが、話の流れが、今日は途中で止まっています。

なんで同じ事例なのに、話している内容が違うのだろうか…。

この違いについて、ジェイ・エイブラハムはどんな意図を持っていたのだろうか…。

しばらく考え続けたところ、私なりの仮説が出来ました。

ジェイ・エイブラハム自身は、そのセミナーにおいて、受講生に最高の価値を得て欲しい…と思っていることは間違いありません。
自身でそのように述べています。
内容自体も、すばらしいものです。

でも、同じ事例にもかかわらず話の内容が違います。
今日の動画セミナーでは、半分くらいしか話をしていません。
ジェイは…面倒くさくなって手を抜いた、というわけではないでしょう。

ならば。
結論として、「途中まで話すことが最高の価値を与える」ということだったのだろう、という仮説ができました。

話の内容以外に、この2つのセミナー動画の違いは何か。
それは、その話を聞いている人に違いがあります。
今回のマーケティングマインド集中講座は、初めてマーケティングを学ぶ人も参加しています。

そんな人に、いきなり世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントの最終奥義を繰り出してしまってもいいのでしょうか。

私は過去にこのマーケティングマインド集中講座を2回受講しています。
ジェイ・エイブラハム本人による「戦略的ビジネス構築セミナー2015」も受講しています。
一般的な人よりは、かなりマーケティングの知識は持っている、という自負はあります。

一方、私の頭が悪いとか、理解力が乏しいか…といえば、「そうではない」と願いたいところです。
仮にも現役司法書士ではあるので、最低限の知能は持ち合わせている…はずです。

現役司法書士ができる知的レベルで、かつそれだけ何度もマーケティングを学んでも、なかなか理解できなかったコンセプトを、初心者に披露する。

…かなり大人げない対応かもしれません。

もちろん、真相は本人のみ知るというところでしょう。

さて。
最初の質問の答です。

最高の価値を与える、ということは、その人の提供できる最高レベルのサービスを提供する、とは限らないのです。

相手のことをきちんと観察し、相手に合わせて、その人に取ってどこまでの質や量を提供すればいいのかを判断して、その限界レベルを提供する。
これが「最高の価値を与える」ということになるのです。

相手の受け入れられるレベルを超えていたり、大きく下回っていると、
「価値を提供したとはいえない」
のです。

量や質で、自分の最高のものを提供する。
それは、その人のエゴになりかねない。

これが、本日得た大きな学びの1つです。
参考になりましたら幸いです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

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