正確な所在地も書けない恥ずかしい話

正確な所在地も書けない恥ずかしい話

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札幌市中央区某所に行く用事が出来たので、ネットで正確な所在地を調べ、カーナビに入力した時のことです。
ネットの情報には
「札幌市中央区大通西◯丁目」
しか書いてありませんでした。
たまたま行ったことがある場所だったので問題無かったのですが,もし初めての場所だったら…辿り着けなかったかもしれません。
○丁目全てを調べることは出来ませんから。

仮に大通西五丁目が、こちら。(グーグルマップより)
赤枠の中全てが大通西五丁目です。
大通五丁目
この地域の中に、どれだけの建物が入っているのでしょうか。
どれだけの事業所、会社が入っているのでしょうか。

これらのビルの何処かに、目的地がある、ということになります。

司法書士を10年以上やっているせいでしょうか。
住所や所在地などで,一字一句の間違いが許されない状況で過ごしてきた,私自身がこだわり過ぎかもしれません。

とはいえ。
例えば一般個人であれば、その人の所在地…住所は生活の基盤です。
自分の住所が書けない人は、幼い子供か、引っ越したばかりの人か、認知症など判断能力のない人などに限られるでしょう。
…文字通り、世界中を飛び回っていて、「住所」がない人もいるでしょうが。

実際、私自身も本人確認や意思確認などで、住所を尋ねることはよくあります。
また、電話などで問い合わせをした際、私自身が本人確認として住所を尋ねられることになります。

これが人でいう「住所」の重要性です。

それが…会社になると、なぜ「◯丁目」までしか書かないのでしょうか。
自分の会社の正確な所在地を把握していないばかりか、それを平気でWEBなどで公表する様は私の感覚で言うならば、「痴呆」という他ありません。

別の例えでいうならば、裸で歩きまわっている様子をネットにアップしているようなもの。
裸が恥ずかしい、という自覚がないからこそできるマネなのでしょう。

では、このような「◯丁目」までしか書かない恥ずかしい人々の、その奥にある考え方はどのようなものでしょうか。

3年ほど前、名刺をもらったある人の家を訪ねました。
名刺に書いてある住所にカーナビを設定しようとしたところ、名刺に書いてある住所が出てきません。
会社兼自宅だったことを思い出し…法務局のオンライン登記申請システムを利用して、会社の「所在地」を調べました。
すると、「北」という一文字が抜けていたのです。
「北□丁目」とすべきところ、名刺では「□丁目」だったのです。

登記簿上の正確な所在地をナビに打ち込んで訪問し、名刺の主に一文字抜けている旨伝えたところ、
「3年ぶりでしょうか。これが抜けている、と指摘したのはあなたで2人目です」
とのこと。
つまり、3年間間違った名刺を使い続けていることになります。なぜ、修正しないのか聞いてみたところ、
「みんなわかるから」
とのこと。

その地域では、「北」が当然の地域なので、その「北」一文字が抜けていたところで、影響はないということのようです。
しかし、その地域に住んでいない私にはそんな事情は知りません。
結果として、司法書士しかやらないような裏ワザで、会社の正確な所在地を検索しなければ、たどりつけなかったことになります。

これが、ひとつの答えでしょう。
「自分がわかるから、他の人もわかる」
という発想です。その土地に住んでいれば当然わかるようなことなので、他の人もわかる、ということでしょう。

わからない人、他所に住んでいる人に対する気遣いをカケラほども感じない発想です。

恥ずかしい行為の奥には、
「どうしたらよりわかりやすく伝えられるのだろうか」
という思いやりがない。それがこの地域の常態のようです。

この出来事からわかること。
「自分がわかるのだから他の人もわかるに違いない」
どこかで、このように思っていないでしょうか。
そう思い込んでしまうこと自体はしかたがないことです。
ただ、それを改善しようともせず、そのまま押し通そうとすると、会社の所在地を正確に書けないような、恥ずかしい人と同類になることになります。

一度、振り返って考えてみてください。

…とはいうものの、自分にとって「当たり前」にわかっているものを認識するのは非常に難しいもの。
是非無料勉強会に出て、見えないものを認識して改善する手がかりを持ってかえって下さい。

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