顧客を差別する際の注意点

顧客を差別する際の注意点

顧客を差別する際の注意点
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えこひいき。
差別。
優遇。

どのような表現をすれば適切なのかはさておきます。
ここでは「差別」という言葉を使うことにします。

顧客を差別しましょう。
という
【当たり前】
の話をします。

なぜなら,差別をしないことが差別になるからです。

定義【差別】
取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。

ここでは,前半の定義と後半の定義の違いに分かれます。

顧客の取り扱いに差をつけないと,不当に低く取り扱うことになる,という意味です。

例えば,飲食店を経営している人がいるとします。
週3〜4回,定期的通っている顧客Aさんがいます。
一方,週1回通っている顧客Bさんがいます。
はじめて来店した顧客Cさんがいます。

このAさん,Bさん,Cさん,との間でどのように取り扱いに差をつけるべきでしょうか。

言うまでもありません。
Aさんを一番大切にして,Bさんを二番目に大切にすればいいのです。

ですが,つい忙しくて手がまわらなくなった時など,何度も通っているAさんやBさんの扱いをないがしろにして,つい新規のCさんを優遇してしまう…なんてことが起きてしまうものです。

どう考えても,不合理で,不当な差別だと言えます。
経営者としては,常軌を逸した判断だと言えるでしょう。

Cさんは,常連客になるかどうかはわかりません。
ですが,Aさん,Bさんはすでに常連客なのです。

常連客を大切にしない店に未来などありません。

では,どのように大切にするのでしょうか。
どのように,取り扱いに差をつければいいのでしょうか。
言い換えると,差別すればいいのでしょうか。

やることはかんたんです。
Aさんを優遇するのであれば,徹底的にAさんを優遇すればいいのです。
ここでのポイントは,Aさんが優遇されていることが,明らかにAさんにわかるようにしなければいけません。
可能ならば,BさんやCさんにも,「明らかにAさんが優遇されている」ということがわかれば,尚良しです。

例をいくつか紹介します。

VIP顧客というカテゴリを作って,VIP顧客専用のオファーを用意するのです。
例えば,新商品を販売する際に,
「誰よりも早く,VIPであるあなたに特別のオファーをご案内します。販売価格は2万9800円。
ただし,VIPのあなたには1万円引きします。◯月◯日までです」
という感じです。

そして,その期限を過ぎた後に,一般顧客に対して,新商品を販売します。
販売価格はもちろん,1万円引きしない,2万9800円です。

コツは,買った人であろうと買ってない人であろうと,この一般価格で一般販売するのです。
すでにVIP価格で買ってくれた人であっても,一般価格での案内が必要なのです。
なぜか。
「明らかに優遇されている」ということを知ってもらわなければならないからです。

別の例を紹介します。
あるセミナーでのことです。
質疑応答がありました。
受講生が講師に対して質問をしていたときのことです。
…もう10年くらい前のことですので,あまりよく覚えていません。
確か,講師の方が,
「この場合に使えるテンプレート集がありますので,差し上げます。後日メールしますね」
という感じのやり取りだったと思います。

それを聞いていた,外の受講生が,
「そのテンプレート,私にも欲しいです」
と,講師に要望。
すると,講師は,

「この方(テンプレートを差し上げます,と言った対象の受講生)は,これまでに,ウチに◯◯万円以上払ってくださっているからですから」

とのことでした。
これは,その受講生を明らかに優遇すると同時に,その優遇ぶりを他の受講生に見せつける,という好例です。
もちろん,「◯◯万円以上〜」と具体的な数字を出すかどうかの是非は脇に起きます。
ただ,明らかに優遇して,その優遇ぶりを,他の人に見せつけていることに意味があるのです。
優遇されている方が,きちんと「優越感」を感じられるようにして,はじめて意味があるのです。

そして…この見せつけること,差別すること。優遇すること。
これが顧客を【平等】に扱っているといえます。

常連客,上客。
こういった方を,一見さんや新規顧客と一緒に扱うということは,相対的に見て常連客たちを不当にないがしろにしているも同然です。

一方,常連客を優遇することで,不満に思う人はいるでしょうか。
それだけ,お金を使ってくれている人を優遇している,ということがわかっている状況で,新規顧客が文句を言うでしょうか。

もしいたら,塩をまいて追い払うくらいでちょうどいいでしょう。

上記のセミナーで,特別の方だけにテンプレートを差し上げる,という講師の発言に,不満や理不尽さを抱いた人はいないはずです。
なぜなら,「ウチに◯◯万円以上払ってくれている」という理由を述べた以上,そこまでの金額を払っていない人は,納得することでしょう。

これが,顧客を差別する時の注意点です。
大切な顧客を一番大切にして下さい。
そして,大切にされているということが,その本人も,周りから見ても分かるようにできれば,ベストです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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