トワイライトエクスプレスの中で学ぶ、成功へ至る道のり

トワイライトエクスプレスの中で学ぶ、成功へ至る道のり

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旅に出る意味合い

今となっては幻のプラチナチケット、寝台特急トワイライトエクスプレスに乗って、大阪まで行ってきました。
寝台特急に乗るには…10年ぶりくらいでしょうか。
今となっては、酷いときには週に4回くらいは飛行機に乗るときもありますが、当時は、
「あんな金属の大きな物体が空を飛ぶなんて信じられない」
などと訳の分からないことをいい、飛行機には乗らないようにしていました。

そんなある日、北海道に遊びに行った帰りに、寝台特急北斗星に乗ってみたわけです。

今回のトワイライトエクスプレスですが、実に長時間。
札幌駅を14時5分に出発し、大阪駅に着くのは翌12時53分。
なんと22時間48分の旅程となります。

行ったら帰ってこなければならないのですが、帰りは普通にLCC。
1時間55分で新千歳空港到着です。

この早さだったり、効率性だったり…もちろん、価格もいろいろと折り込んで考えると、トワイライトエクスプレスのような気長な交通手段はなかなか選びづらいもの。

そういった発想だったり考えを持つ人が増えてきたからこそ、トワイライトエクスプレスは廃線を回避する事ができなかったのでしょう。
(他に、札幌まで新幹線が通るとか、線路の規格が違うとか、老朽化しているとか、様々な要因はあるのでしょうけど)

では、早ければいいのでしょうか。
効率的なほうがいいのでしょうか。
安ければいいのでしょうか。

時短、効率…そういったものばかりを追い求めると、そこにある何か本当に大切なものを見失ってしまうような気がします。

かつて、カーナビが市場に出回るようになったとき、誰かがこんなせりふを言ったということを聞いたことがあります。
「これでもう道に迷うことはなくなった。そして、道に迷っていろいろと走っている間に、すてきな景色を見つけたり、すばらしいお店に巡り会うこともなくなった…」

さて。
成功って何でしょうか。
自己啓発は好きではないので、このブログでも頑なに
「自己啓発はこのブログのテーマではありません」
などと何度も断り書きを入れてきました。

今日も、あまり深いところに突入する気はありません。

さらっと重要な点について触れます。
かの成功哲学の祖、ナポレオンヒルは、成功の定義について、

成功とは、他人の権利を尊重し、
社会正義に反することなく、

自ら価値ありと認めた目標【願望】を
黄金律に従って、一つひとつ実現していく【過程】である。

と述べてます。

成功は、自ら設定した目標に向かっていくその【過程】にあるのです。
成功は、自ら設定した目標に向かって進んでいった先にあるゴールそのものではないのです。

例えば。
コピーライティングを学んで実践しようとしたとします。
目標は、年収1000万円に設定したとします。

その場合、コピーライティングを学んでいる間は、我慢だったり忍耐だったりするかもしれません。
あるいは、実際に自分なりに考えてコピーを書いて、世に出してみた時に、反応が全くなく、がっかりするかもしれません。

そこでめげずにがんばってコピーライティングを実践したところ、少しずつ反応が出るようになり、口座に現金が入金されるようになってきます。

初めて自分の書いたコピーで銀行に入金されたという瞬間は、何とも言えないうれしい気持ちになります。

コピーで反応が出ず凹んだものの、それでもめげずにがんばろうとした瞬間。
初めてコピーで反応が得られた瞬間。
あるいは、忍耐強くコピーライティングを勉強している瞬間。
または、銀行口座に入金を確認してうれしく思う瞬間。

この瞬間の積み重ねが成功なのです。

1000万円に対して、たった反応が1件、たった売上が3万円…そう考えるからがっかりしてしまうかもしれませんが、そういった瞬間瞬間すべてが成功なのです。

ちょっと考えてみてください。

コピーライターとして稼ごうと決意したとします。
そのとき最初に、世界ナンバーワンコピーライターのノウハウを、パソコンソフトのごとく脳にインストールできるとします。
これでいくらでも稼げるようになります。

過程をすべてかっ飛ばして、結果だけが手に入るようになります。

…それって、楽しいでしょうか。幸せでしょうか。
…成功を実感できるでしょうか。

よく、セミナーで価値を得て欲しいがために、自分が試行錯誤した過程をとばして、結論だけを体系化して教える人がいます。
確かにそのほうが早いし、効率的だし、わかりやすいかもしれません。

ですが、それで、本当に結果は出るのでしょうか。
成功するために必要な、壁にぶち当たったときの試行錯誤の積み重ね、という要素がごっそり抜けた状態でいいのでしょうか。

結果やゴール。
もちろん大切です。
特に経営者であれば、
「がんばりました」
等ということは場通用しません。

だからといって、過程をいっさい省みることなく、結果だけを追い求める。
それって何か寂しいものがありませんか?

…その過程を楽しむことがコンセプトだった、トワイライトエクスプレスが廃線になってしまうように、なんとも寂しいものがあります。

サロンカーの中で、今この文章を打っていますが、他の人たちの声が聞こえてきます。
「飛行機では、移動した感がない」
「これくらいじっくり時間をかけていれば、旅行している気分になる」

最後に。
あなた自身が立てた目標やゴール。
なかなかそこに到達できずにもどかしい思いを抱いているなら。
足元を見てみてください。

足元には美しい花が咲いているかもしれません。きれいな景色が目の前に広がっているかもしれません。
飛行機では気付かない景色がそこにあるのです。

同じように。
目標には届かなくても、あなた自身がこれまでに体験したり達成してこなかった数々の何かがあるかもしれません。

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