仕事は好きですか?

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数年前のことです。
所用でアメリカに行きました。

そこで,現地の方から指示を受け,指示通りに動いているのにうまくいかない,ということがしょっちゅうありました。

それは,時間です。

「明日朝9時に,受付まで来て下さい」
という指示を受けます。

アメリカという慣れない環境下です。
英語もできるわけではありません。
8時45分くらいには言われた場所で待機しています。

ですが,9時から5分過ぎ,10分過ぎ…15分くらいになって,しびれを切らして,受付にいる方にどうなっているのかを質問します。
と言っても繰り返しますが,英語ができるわけではないので,カタコトです。
何とか意図を伝えますが,答えが返ってきません。

「どうなっているのか」
という質問に対する答えが返ってくるまでに,5分経ち…10分経ち…。

15分くらい経って,
「よくわからない」
という答えが返ってきます。
引き続き調べてもらうようにお願いして…気がつけば10時過ぎ。

10時15分くらいになって,ようやく呼ばれて用件の話が進行していきます。

…ということが,毎日のように続きました。

「どうせ1時間以上待たされるのだから,1時間遅れで行けばいい」
というメンタリティになれればいいのですが,小心者の私としては,それができません。
結局のところ,8時45分が,8時50分くらいになるくらいで,やはり待たされるのです。

そこで働く人達の中に,日本人もいます。
彼らは,現地の人に,何度も何度も何度も何度も伝えてくれているようです。
すなわち,
「日本人は,9時に約束したら,8時45分とかに来て待ってるからね」
「9時というのは9時であって10時ではないからね」
ということを,です。

ですが,結局は理解されることなく,アメリカ滞在の約3週間の中で,この傾向は変わりませんでした。

そこで学んだのが,
「文化の違い」
というものです。

もちろん,アメリカという国全体が,時間にルーズ…かどうかは私には知りません。

ただ,全米屈指のコピーライターにして「億万長者メーカー」と賞賛されるダン・ケネディの著書,
「屁理屈なし 社長のための時間の使い方」
の中では,従業員が時間を守らないから,いちど研修をしてほしい。
ある経営者がダンに依頼した。
そんなエピソードが書かれています。

オチとしては,その経営者はダンの泊まっているホテルに,8時に迎えに行く約束だったのに,実際に経営者が来たのは,9時15分だった。
そんな話でした。

※何年も前に読んだ本なので,時間は正確ではないかもしれません。

…ということで,今日のテーマは,
「文化の違い」
です。

あなたは仕事が好きでしょうか。
嫌いでしょうか。

日本で,一時期流行った考え方があります。
有名どころでは,
「金持ち父さん,貧乏父さん」
です。

この本の考え方は,
「経済的自由」
です。

毎月の支出を,不労所得が上回ることで,経済的自由が実現します。
例えば,毎月30万円,支出している人がいるとします。
ですが,家賃収入などで毎月35万円の所得があれば,この人はもう「働かなくとも生きていく」事ができるのです。
この状態を,経済的自由,などといいます。

これを別の人が別のように表現しました。
例えば,「セミリタイア」とか「プチリタイヤ」などです。

仕事をしなくても行きていくことができる。
これはどれだけ素晴らしいことなのか。どれだけ価値があり目指すべきことなのか。
そんな話です。

一部の人が,これを賞賛し…そして一部の人が,蛇蝎のごとく嫌悪。
そして,大半の人がスルーしました。

なぜでしょうか。
そこには,文化の違いがあるのではないか。
これが私の見解です。

聞くところによると,アメリカでは絶対的に許されない質問というのがあるそうです。
それは,相手の年収を尋ねること。
いかに早く,年収を上げて,仕事から開放されて,リタイヤするのか。
これを目指す中で,年収を尋ねるということは,この目標をまだ達成できておらず,目標までのギャップを思い知らせることになるから,だそうです。

根底にある考え方は,
「労働は苦役である」
と言うことです。

それこそ,「服役」と言ってもいいのかもしれません。
つまり,「おつとめ」を果たして,釈放される。
これが「リタイヤ」となります。

この発想をそのまま日本に持ち込んだらどうなるでしょうか。

あまり好ましくないですが,あくまでも「一般論」です。

日本人は,勤勉です。
働くこと,そのものについては,苦役とは言えません。

例えば,会社員が60歳まで勤め上げて定年退職します。
ですが,許されるならば,再雇用という形で働き続ける人も多いようです。

それ以上にわかりやすい例があります。
定年退職したら,
「田舎でのんびりしよう」
ということで,田舎に移住します。
そこで,畑を借りて,耕して,野菜を作ります。

田舎でのんびり…といいながら,今度はわざわざ農作業まではじめるのです。
見ようによっては「どこがのんびりしているのか」という話になります。

日本人にとって,働くことは生きることそのもの…と捉える価値観もあるようです。

昔は,日の出とともに働いて,日が沈むまでがんばり…夜はゆっくり休む。
そんなライフスタイルでした。

これが今もなお日本人に息づいているのかもしれません。

もちろん,いやいや仕事をしている日本人はたくさんいるでしょう。
そんな方であったとしても,
「目の前のその仕事」
がイヤなのであって,
「仕事そのもの」
はイヤではない,という人のほうが多いのではないでしょうか。

そう考えると,アメリカ式の,
「労働は苦役である」
「いかに早く苦役から脱するか」
という考え方は,なかなか受け入れがたいものがあるのでしょう。

この「労働は苦役」というコンセプトを前提とした,様々なマーケティングなどが,日本では息づかないのです。

マーケティングに限らず,日本では海外のものを必要以上に賞賛…あるいはコンプレックスくを抱きます。
憧れます。
取り入れようとします。
そしてうまくいかない。

うまくいかないのは,根底にある文化の違いです。

この「違い」を理解しておかないと,ギャップに苦しむことになります。
良い意味で,日本は島国です。
日本の文化は,他国とは一線を画しています。

国のトップである天皇家は,2600年以上続く系譜です。
これは世界唯一です。

日本がいかに素晴らしく,いかに優れているか…ということではなく,単に「違う」という話です。
違いを理解しなければ,ギャップを埋めることにはなりません。

海外から取り入れてきたものをそのまま日本に…と思ってもうまくいかないのは,このような違いが大きな影響を持つのです。

あなたも,もしかしたら海外から来たノウハウやコンテンツを学んだことがあるかもしれません。
上手く行ったでしょうか。
上手く行かなかったでしょうか。

上手く行かなかった時は,この根底にある文化の違いを意識してみて下さい。
きっと今までとは違う見方になることでしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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