捨てたくなる名刺

捨てたくなる名刺

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こんにちは。
アップスタッツ経営研究会の代表,
集客代行業をしております
セールスコピーライターの飯山です。

 

数年前のこと。
とある司法書士がブログで
あることについて触れていました。

 

 

それは、いわゆる「登記済権利証」の表紙について。

 

 

不動産の登記済権利証というのは、
名義変更の登記申請時に、
申請書の写しを1部添付します。

 

すると、登記が終わった時に、
登記所はその写しに
「登記済」
と書かれた大きな印鑑を押します。

 

 

これが、いわゆる登記済権利証と呼ぶ、
不動産取引における極めて重要な書類となるわけです。

※現在は登記済権利証の制度は終了しました。

 

 

つまり、登記所には写しを1枚提出して、
登記所から印鑑を押されただけで
そのまま戻ってくるだけです。

 

 

では、一度や二度は見たことがあるかもしれません。
「あの」
重々しい雰囲気を醸し出している、
「所有権登記済証」と書かれた表紙。
あれはどこから出てくるのか。

 

 

それは、
単に依頼を受けた司法書士が
サービスとしてつけているだけです。

 

 

実際、相続による不動産の名義変更などを
司法書士に依頼せずに自分で申請した人が、
「あの」表紙をイメージしていたところ、
「どこにも登記済権利証がないじゃないか」
といって大騒ぎした、
といった笑い話もあるようです。

 

 

さて。

「サービス」
といえば聞こえがいいですが、
今となっては完全に
「当然」と言われ…ることすらないほど
当たり前の習慣となっている、
この表紙のサービス。

 

この表紙は、もちろん印刷会社が
「いかにもそれっぽい」
イメージのデザインの表紙を販売しています。

私も取引のある印刷業者から購入して、
利用しています。

 

※繰り返しますが、
今は登記済権利証の制度はありません。

代わりに「登記識別情報」と呼ばれる
別の書類が発行されるので、
それに「表紙」をつけています。

IMG_0988

では、この表紙。
100円ショップで手に入るような
色付き画用紙に、
書類のサイズに合うサイズでカットして、
「登記済証」
とインクジェットプリンターで印刷。
それを「表紙」として
提供したらどうなるでしょうか。

 

 

繰り返しますが、司法書士事務所のサービスであって、
もともと登記所で発行されるものではありません。

 

当然ですが、
自宅のプリンターで印刷したものだろうと、
印刷会社が印刷した綺麗ない表紙だろうと、
あるいはそもそも表紙がなかろうと、
登記済権利証としての書類の効果は何一つ変わりません。

 

その上での話です。
上記ブログでは、
「家庭用プリンターで表紙を
印刷なんてもってのほかである」
とのこと。

 

 

司法書士業務を
おままごととしてやっているのならともかく、
業務としてやる以上は、
家庭用プリンターで作った表紙などありえない、
という論調でした。

 

 

個人的には印刷業者に発注している身ですが
「そこまで言わなくても…」
と思ったのを覚えています。

 

 

ところが。
最近になって、
「やっぱり
インクジェットプリンタで印刷は
マズイだろ」
と思うようなことがありました。

 

 

それが、
今日のタイトルである「捨てたくなる名刺」です。

 

 

家電量販店に売っているような、
名刺用の用紙を買ってきて、
自宅のインクジェットプリンターで印刷。
それを、経営者だけが集まる交流会の場で
配っている人がいます。

 

それこそ、
何十枚と集まるその名刺を整理している時に、
指先に不快な感覚を覚えました。

そうです。
インクジェットプリンターで
印刷する名刺用紙は、
ミシン目になっており、
ちぎって使います。

 

つまり、名刺の縁が、
ミシン目を切り離した結果
ザラザラしているのです。

 

 

この手の名刺を見ると、
非常に生ぬるい気持ちになります。

 

まるで、砂場でままごとをしている幼児が、
砂の団子を
「ばんごはんですよ〜」
などと舌っ足らずの言葉遣いで
言っているのを見ているような気分です。

 

 

もちろん、ままごとですから、
砂の団子は食べられるはずはありません。
当たり前です。

 

同じように、経営者が、
商談を獲得しようと集まった場において、
幼児が混じっていたらどう思うでしょうか。

 

ほほえましい気分になるかもしれないし、
生ぬるい目でみるかもしれません。
それは人それぞれです。

 

ただ言えるのは、
絶対にその人とは一緒に仕事をしたいとは
思えないということです。

 

 

最近はさすがにミシン目のギザギザ名刺を
見かけることは少なくなってきました。

 

ただ、本質的にはミシン目でなくても、
変わらない部分はあります。
それは、印刷がずれているもの。
名刺同士が余白なくくっついている名刺用紙で、
ちょっとでもずれてしまうと、
非常に見苦しい名刺になります。

 

 

これをこの状態で
何も気にすることなく配っている人がいます

 

私は、家族に頼まれて、
プライベートで配る名刺を
作成したことがあります。

 

家族がプライベートで配るようなものですから、
業者に発注するほどでもありません。

 

それこそ、
家電量販店で配っている名刺用紙で十分でしょう。

 

そこで買ってきた名刺用紙に印刷したのですが、
ちょっとずれてしまいました。

当然ですが、全部作り直しです。
用紙を何枚か無駄にしました。

 

 

これって当たり前ではないでしょうか。
印刷のずれた失敗名刺を人に上げるなんて、
失礼な真似はすべきではないでしょう。

 

 

10年ほど前、
テレビに出たり出版したりした
行政書士と会って話した機会があります。

 

その時名刺交換したのですが、
「あ、これが一番汚いから、これを渡せばいいか」
と私の目の前でつぶやいて、
その名刺を渡されたことがあります。

 

これがどれだけ失礼なのか
ということはご理解いただけるでしょう。

 

そして、私が言う、
印刷がずれた失敗名刺を渡すのは、
この行政書士の失礼な態度と
何一つ変わらないということです。

 

 

そんな名刺を配る人とは、
一緒に仕事をしたいとは思えません。
一緒に仕事をする可能性のない人の名刺。
それをゴミと呼びます。

 

 

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