こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は，
スーパーで買い物をしていたら
館内放送で，讃美歌っぽい
アレンジ曲が流れてきたので。
マニアックかつ，
割とどうでもいい話を書きます。
クリスマスセールという正体不明のキャンペーン
…についてです。
マーケティングの話ですが…
繰り返します。
割とどうでもいいです。
話のネタにもしづらいものです。
雑談でネタにできるものでも
ないですからね。
あなたのちょっとした好奇心を
満たすことができればいいのですが。
最後までお付き合いください。
「あの」有名なコピー機の話
有名なので，
勉強熱心なあなたは
きっとご存知でしょうから，
サクッと書きます。
ある，心理実験です。
大学内のコピー機の前で
できている行列。
そこで，
コピーを取る順番を
譲ってもらえるかどうか。
「先にコピーを取らせてください」
とお願いしたら６割ほど
譲ってもらえたそうです。
では
「急いでいるので
先にコピーを取らせてください」
…とお願いしたら，
94％の人が，譲ってくれました。
では
「コピーを取りたいので
先にコピーを取らせてください」
…とお願いしたらどうなったか。
まるで順番を譲ってもらう
理由にはなっていませんね。
ですが，
実際には93%の人が
順番を譲ってくれたそうです。
まったく理由になっていないのに。
そして…理由を言わずにお願いしたら
6割台だったのに…です。
おかしな話ですね。
これは
「理由のトリガー」
の説明として使われます。
つまり，
人は理由があるだけで
その内容を問わず，
なんとなく根拠があると
思い込んでしまう，
…という習性です。
さて。
今日のお題，クリスマスセール。
仮説としては，
「根拠などない」
のです。
なぜでしょうか。
数字から見る真実
クリスマスは
もともと，キリスト教の行事です。
過去の偉人，
イエス・キリストの
生誕を祝う行事ですね。
…なんて書いたら
キリスト教関係者には
白い目で見られそうですが。
(キリスト教では，イエス・キリストは
神の子であって「人」ではないという主張)
まあ，
そんな詳細はどうでもいいので
脇に置きます。
そんなキリスト教関係者…
具体的には牧師と話す機会があったので，
何人かの牧師に
同じ質問をしました。
「キリスト教徒は増えているのですか？
減っているのですか？」
すると…
私が尋ねた牧師は皆
「だいたい日本人口の1%で
横ばいである」
とのことでした。
では実際にどうなのか。
過去に私が何かの記事で書いた
内容を引用します。
宗教の信者数は、文化庁『宗教年鑑』平成29年版によると、
（他の宗教のデータにつき省略）
キリスト教系が191万4196人（1.1％)、
（他の宗教のデータにつき省略）、
合計1億8226万6404人となり、
これは日本の総人口（約1億2600万人）の
およそ1.5倍にあたる。
したがって複数の宗教の「信者」として
数え上げられている国民が
確実にいることになるが、
一方で個々の国民へのアンケート調査などでは、
「何らかの信仰・信心を持っている、
あるいは信じている」
人は2割から3割という結果が出ることが多く
逆に総人口を大幅に下回る数しか
宗教の「信者」がいない、
または「信者である」と思っていない、
ということになる。
（Wikipedia）
つまり，
何らかの信仰を持っている人は，
日本人口の３割程度なのに，
各宗教団体の届出数を見ると，
日本人口の１．５倍ということになります。
ということは，
単純に均等割で計算すると，
信者数を１．５で割り…
もともとは，３割くらいしか
信仰がないのですから，
３割を掛けることにします。約１９１万４０００人÷１．５×０．３＝３８万２８００人
これが，国内の実質的なクリスチャン数でしょう。
これを仮にクリスチャンの人数とした場合。
１億２６００万人÷３８万２８００人≒３２９人つまり，クリスチャンの割合は，
３２９人に１人（約０．３％）ということになります。
※実際の数字は知りません。
この数字を元に考えると…
329人に1人しか
信じていないキリスト教が，
12月前から
「クリスマスキャンペーン」
という大義名分の元に
セールを開始する。
意味がわかりません。
例えば…
アメリカ合衆国のような
宗教国家が…
国内でクリスマスキャンペーンを展開。
これはわかります。
例えば…
アメリカの会社…
GAFAとか。
あるいは，コストコとか。
そういった会社が
日本国内でクリスマスキャンペーンを展開。
これもわかります。
日本の会社が日本人を相手に
クリスマスキャンペーンを展開。
これは完全に意味不明です。
上述の通り，日本国内の
キリスト教徒はツチノコ扱いですから。
でも，
実際に近所のスーパーで
買い物をしていると，
館内放送に
讃美歌のアレンジ曲が流れ，
クリスマスキャンペーンが
展開されるのです。
それも，店によっては
12月の前から。
クリスマスキャンペーン。
あらためて考えると
正体不明ですね。
なので，
個人的な見解として
その正体を探っていきます。
正体は共犯関係である
さらに謎なのが，
サンタクロースという存在。
朝に成ると，
枕元においてある靴下の中に
クリスマスプレゼントが
置いてある。
つまり，
正体不明の存在が
家の中に侵入している
ということですね。
住居侵入罪，成立でしょうか。
子どもたちにしてみたら，
幼心に恐怖を覚えてもいい
出来事です。
しかも，
プレゼントとして
手渡しされたものではないですから，
そのプレゼントの所有権は
子どもにあるわけではない。
けど…
子どもは喜んで
プレゼントをゲットします。
遺失物等横領罪っぽいですね。
理屈で考えると
こうなってしまいます。
が。
子どもは喜ぶわけです。
そのほうが
「都合がいい」
ですから。
子ども心に，
都合がいい現実を
選択しているということです。
そして…
サンタクロースなる存在も，
都合のいい人によって
存在しているということです。
まあ，
ぶっちゃけ親なわけですが。
子どもにプレゼントを贈る
大義名分なのです。
なぜなら，
子どもに何かプレゼントを
買ってあげるのに理由が必要だからです。
理由もないのに買ってあげたら，
今後もずっと理由なく
おねだりされかねませんから。
さらに，
人によっては
子どもに取引材料として
提案します。
つまり
「良い子にしてたら」
「ちゃんと勉強したら」
サンタクロースが
なぜかプレゼントをくれるわけですね。
これは家庭の話ですが。
それを社会全体に展開されたのか
クリスマスキャンペーン。
つまり，
「クリスマスだから」
という理由になっていない理由で
日頃やらない何かを
免罪符にするのです。
つまり，
日ごろ欲しいけど我慢していた
何かを買ったり…
日ごろしないような贅沢をしたり。
会社側も，
そういったニーズに応えるために，
キャンペーンを展開する。
あるいは，
売上を上げたい会社が
クリスマスを理由に
キャンペーンを展開する。
まさに，
共犯関係
とでも言えばいいでしょうか。
このように，
日本人の９９．６２％が
本来は関係ないキリスト教の行事。
クリスマス。
それをダシにしている
共犯関係。
これがクリスマスキャンペーンの
正体ということなのでしょう。
マーケティング的に
あらためて確認したいことは
ただひとつ。
顧客は買い物が好きです。
買いたいのです。
いろんな事情で
好き放題買い物できるわけでは
ないですが。
でも，買い物をしたい。
潜在的な欲求があるのです。
景気の気の字は気分の気。
そして…
クリスマスキャンペーンなんて
日本人の９９．６２％には
無関係の話。
でも気分の気ということで
社会全体が
「消費を促す」
雰囲気になっているわけですね。
以上，予告通り
これを知ったから
どうということでもないし，
誰かにする話でもないネタでした。
最後に。
当ブログは
特定の宗教を擁護，支持あるいは
批判，否定する意図はありません。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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