こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は古臭い,
つまらなくて退屈な,
ありきたりの話をします。
武器としてのあいさつと礼儀の話です。
取り方次第では,
単に説教臭いだけの話になるので,
書きづらいテーマではあるのですが。
でも,実際問題…特に
セールスマン…セールスに携わる人には
大事です。
顧客に会う機会が全くない。
ものを売ることは一切しない。
…という方以外の方は,
最後までお付き合いください。
不動産屋の振る舞いに唖然とした話
いつ頃の話だったか…
思い出せないですが,
以前の話です。
ある方からお誘いいただいて,
一緒に不動産を見に行くことに
なりました。
実際,
その方は引越し先を
探してはいたのですが…
それ以上に,
不動産の物件を見るのが好きで,
気になる物件があったら,
問い合わせして内覧しにいく…
らしいです。
探している事自体は
本当なので…
見に行ってはがっかり…
なんて体験をしつつも。
不動産を見るのは
好きなのでしょう。
本人いわく,
物件情報を見はじめると,
気がつけば数時間経っていることも
あるらしいですから。
私も,
ハムスターやカピバラを見ていたら
気がつけば数時間経っている…
なんて体験をしたことがあるので,
その気持ちはよくわかります。
たまたま,
お誘い頂いて,
何件か,不動産を見ることにしました。
…といっても,
私は不動産そのものよりも,
どちらかと言えば
不動産の営業担当が,
どんなセールスをするのか。
それを傍観者として
見ることができるのですから,
なかなか楽しみです。
…そのセールスの内容については
また日を改めてお伝えするとして。
今日はセールスそのものではなく,
別の話です。
その人と一緒に,
ある部屋を見に行ったのですが。
その時は
「現地集合」
です。
つまり…
見に行く部屋のインターホンを鳴らしたら,
中から不動産の営業が出てくる,
そんな状態ですね。
実際,
インターホンを鳴らしたら…
「どうぞ」
…と,中に案内されて,
「ご自由に(物件内を)ご覧ください」
とのこと。
それを聞いて…
後から,確認したのです。
その不動産営業の方と
面識があるのか…と。
ですが,
ない…と聞いて,唖然としました。
「どちらさまでしょうか?」
別の日に,
別の物件を見に行くお誘いを受けて
行ったときのことです。
その物件は,
集合住宅ではなく戸建てで…
物件の印象を言うならば…
「ここ,本当に事故物件じゃないんですか?」
…と,3分置きくらいに尋ねたくなる
そんな家だったのですが。
まあそれは脇に置きます。
その時は現地集合ではなく,
不動産屋の事務所に行き,そこで合流して
一緒に向かう…という流れのようです。
店舗に入ると…
奥から一人,Yシャツを着た若い男性が出てきて…
名前を名乗ると,
「そちらにおかけください」
座って待っていると…
奥から書類を持ってやってきて…
「今回お問い合わせいただいた物件は
こちらですね」
と言って,
建物の間取り図を差し出してきました。
そこで…
また後から尋ねたのですが,
「面識はない」
とのこと。
やはり,唖然としました。
事前にメールでのやり取りを
しているのは確かでしょう。
でも,
直接面識があるわけではない。
ってことは,
どこの誰かもわからない相手です。
まさに,
「どちらさまでしょうか?」
と尋ねたくなります。
例えば,
家族間でも,
「おはよう」
「おやすみ」
などのあいさつはするでしょう。
家族でもするのだから…
まして,
全く見ず知らずの…
面識のない相手と
これからビジネスをする際に…
「ご自由にご覧ください」
「今回お問い合わわせいただいた…」
その前に,
言うことがあるのではないでしょうか。
だから,
唖然としたのです。
別に,
きちんとあいさつをして,
名乗って,名刺を渡して…
それをやればやるほど,
「いい物件に巡り会える確率が上がる」
といったご利益があるわけでもなく…
なら,やらなくてもいいことなのでしょうか。
私の知っている認識
話は変わります。
過去に,
私が法律実務家を
やっていたときのこと。
不動産の名義変更手続きを
扱うため,
たくさんの不動産屋とお目にかかる機会が
あります。
例えば…
不動産の取引決済をする場。
詳しく説明すると長くなるので
端的に言うと…
その取引決済の場において,
はじめて,売主と買主が会う,
なんてこともあります。
交渉は,
売主から仲介の依頼を受けた不動産屋と
買主から仲介の依頼を受けた不動産屋との間で
やり取りするので…
売主本人と買主本人が
面識のないことはよくあることです。
つまり…
売主担当の不動産屋は,
買主本人と面識がないことはよくあります。
もちろんその反対…
買主担当の不動産屋は,
売主本人と面識がないことはよくあります。
だから…
決済の場で初めて顔を合わせたときに,
きちんとあいさつをして,
名刺を渡しています。
さて
ちょっと考えていただきたいのが…
たとえば初めて,
その買主に会った,売主担当の不動産屋は,
買主に挨拶することに,
どんな意味があるのでしょうか。
ここで,顔を売っておけば,
後日仕事になるかも…
なんて思ってはいないでしょう。
可能性はゼロではないですが,
現時点において,
買主には,買主を担当する不動産屋が
いるのですから。
だったら,
仕事にならないから
挨拶しても意味はないし,
時間の無駄ではないか。
…という考えはありますが。
でも,
現に不動産屋は,
売買の相手方本人に
きちんと挨拶をして,名刺を渡しています。
私という,国家資格の代書屋相手でも,
面識がなければ,名刺を渡して,
あいさつをします。
…それが…
私の知っている不動産屋です。
だから…
会ってすぐに,
「こちらが今回,お問い合わせいただいた…」
などと言いながら物件情報を渡す。
その物件情報の裏に,
名刺が留めてある。
…というやり方を見て。
なんだかなぁ…と思った次第です。
この考え方,古臭く,陳腐化したものでしょうか。
そうではない…はずです。
あるビジネスマナーの講師は,
大人数を前に,
「挨拶や礼儀は大事だと思う方は
手を上げてください」
…と言ったら,一斉に手が上がったそうです。
つまり…
古臭かろうが陳腐化していようが
面倒で億劫だろうが…
それても,本来はきちんとすべきなのが,
あいさつであり,礼儀的なふるまいである…
と思っていることにほかならないのでは
ないでしょうか。
ちなみに,そのビジネスマナーの講師は…
こう聞けば,必ず手が上がる。
だから自分は食いっぱぐれることはないんだ。
…なんて笑いながらおっしゃっていました。
でも,
実際,挨拶や礼儀は必要だし…
もっと言えば「便利」です。
慣れない,親しみを感じにくい,
でもコミュニケーションを取らなければならない相手には,
とりあえず挨拶しておけば無難ですから。
「おはようございます!」
…と,ハキハキ声をかけるだけで,
その人とコミュニケーションを取った実績になるなら,
実に便利ですよね。
特に,私みたいなコミュ症ほど,
挨拶や礼儀は先手を打てば打つほど,
武器として活躍するのです。
これから取引するのに,
名乗りもせず,
名刺を資料の裏に留めておくだけ…
セールスマンは,
顧客との接触頻度が多ければ多いほど,
成約率が上がるのに…
なぜそれをやらないのか。
不思議ですね。
まあ…礼儀は大事…といいつつ。
でも,実際にできるかどうかはまた別の話。
自宅の隣で工事をしていた際,
その業者さんから…
先手を打たれて
「おはようございます!」
と言われたときには,
うーん,まだまだだなぁ…と
未熟さを実感します。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平
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