キャッチコピーは「考えてつくってはいけない」という誤解とその背景

キャッチコピーは「考えてつくってはいけない」という誤解とその背景

キャッチコピーは「考えてつくってはいけない」という誤解とその背景
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

昨日は,キャッチコピーについて
テンプレはもう通用しない…

 

なんて話を書きました。

コメントを頂いているので
紹介します。

 

 

何も考えないキャッチコピーが
あふれているのは本当に残念なことです。

それを推奨するような教材なんかも
あることも問題ですが。

 

 

実際,残念な教材も多々あるのですが…

 

ではなんでそんなことに
なってしまうのでしょうか。

 

 

コピーライティングスキルにおいて
とても重要な要素の一つ,
キャッチコピー。

 

このブログ記事だけで
網羅できるわけではないですが…

 

 

勉強会やセミナーなどでは
概要や中軸となる話ばかりで,
その「背景」までは伝えられないし,
伝えていないものも多いので…

 

 

今日のこの記事が
役に立ちましたら幸いです。

 

 

 

最悪の「考えたキャッチコピー」

 

 

 

キャッチコピーを,
ろくに考えないで作り,
残念なものになっているパターンは
珍しくないですが。

 

 

逆に,
考えた結果,
更に残念なものになるパターンが
あります。

 

 

特に,広告代理店の広告などが
陥るパターンですね。

 

 

つまり,
クリエイターの「作品」にすることです。

 

 

広告は,その商品やサービスの
宣伝・販売のためのものです。

 

 

そのために,
企業は報酬を払って
クリエイターに広告作成を依頼します。

 

…が。

 

もし,そこで
そのクリエイターのエゴ全開な,
「作品」
だったらどうでしょうか。

 

企業側としては

 

 

「なんであなたの作品のために
うちはお金を払わないと
いけないのだろうか」

 

…となりますよね。

 

 

海外で…
本当に中世などの
古い時代において,
貴族が,芸術家を
「後援」
する時代がありました。

 

後援…パトロンですね。

 

芸術家を経済的に後援することで,
芸術家が芸術活動するためのものです。

 

必ずしも,
芸術作品としての価値と,
経済的価値が比例するわけでは
ありません。

 

そう考えると…
経済的価値はないけれど…
芸術作品として価値があるものを
保護・発展させるにあたっては
とても素晴らしい取り組みの一つです。

 

 

…が。

 

それは,
その中世などの
パトロンのシステムだから
成り立つこと。

 

現代において,

 

「経済的な効果」

 

を求めて
作品を依頼したのに…

 

その経済的効果とは関係ない,
クリエイターの「作品」そのものを
追求する…というのは…

 

一種の「詐欺行為」でしょう。

 

自分の創作活動は,
自分の時間に,好きなだけやればいいのです。

 

なんで企業が報酬を払って,
その創作活動を
応援しなければならないのか。

 

そのクリエイターを雇用している
会社に対しても背信と言えます。

 

 

 

そんなばかなことあるはずが…
って,思うかもしれませんが,
実際に,そういった広告,
ありますよね。

 

結果として
「鳴かず飛ばず」
で終わるなら…
まだましです。

 

 

変にメッセージ性を追求した
自らのエゴにまみれた
クリエイティブ性を追求した結果…

 

地雷を踏みぬく例があります。

 

 

実際,話題になるのは
この地雷を踏み抜いたパターン。

 

 

要するに,
炎上し,非難され…
ブランドを穢し,
顧客離れを引き起こし
更には,これまでの顧客じゃなかった人まで
「不買運動」
に巻き込む。

 

といったこともあるでしょう。

 

 

…さすがに,
その商品名や,
その広告の内容まで
ここでは紹介しませんが。

 

 

考えるとは何か

 

 

 

キャッチコピーを作る際は,
きちんと考えなければ
なりません。

 

…が。

 

考えるとは,
どんな目的で,
どんな効果が発生することを意図して
どのようにコピーを作成するか。

 

そのコピーにもとづいて
その後どのような展開にするか。

 

…まで考えられたらいいですね。

 

 

キャッチコピーは,
クリエイティブではありません。

 

考えて作るものですが,
クリエイティブではないのです。

 

 

この点が,
混同されているパターンが多い。

 

 

上述のような
エゴにまみれたクリエイティブ作品が
「最悪」
だとしたら…

 

その最悪を回避するために,
「キャッチコピーはクリエイティブで
作るものではありません」

 

ここまではOKです。

 

でも…
なぜかそれが行き過ぎて,

 

 

「キャッチコピーは
考えて作るものではありません」

 

 

みたいな流れになり…
だから,テンプレを弄っって
適当に作る…みたいな流れも
発生してしまいました。

 

 

そうではないのです。

 

クリエイティブな
芸術作品ではないのは確かですが,

 

いかにして成果を出すか。
そのためにどんな
キャッチコピーにしたらいいのか。

 

これは考えなければならないのです。

 

 

当たり前ですね。

 

当たり前なんですが…
そういった背景や前提を知らない人が…

 

エゴにまみれた
クリエイターの「広告(笑)」を見て,

 

ああ,広告って
キャッチコピーって,
こういうものか…

 

みたいな勘違いが,
どこかであるかもしれませんので,
今日は…それは誤解だ,
という話でした。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

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