失敗者を許容できない社会システムの中でどう生きるのか

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失敗者を許容できない社会システムの中でどう生きるのか
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

昨日の記事で,
夢をを実現するまでのステップと…
実際に夢が実現しない原因について
考察しました。

 

コメントを頂いたので
紹介します。

 

 

「失敗するのが怖い」というのが
多数の理由のように感じます。

「だから、そもそも夢を追わない」
もっと進むと「そもそも夢を描かない」となるのでしょう。

 

 

まったくもって,その通りですね。
そこで…
今日はここで挙がっている
「失敗」
について考えていくことにします。

 

 

失敗ってなんでしょうか。
具体的に言語化できるでしょうか。

 

 

意外と…
あまり考えたことがないかも
しれませんね。

 

 

以下,
あくまでもひとつの考えですが,
最後までお付き合いください。

 

 

ドロップアウトするという生き方

 

 

私がまだ中学生の頃です。
中学は,都内の私立中学に
通っていました。

 

中学受験自体は…
補欠繰り上がりという
首の皮一枚で
第一志望の学校に
合格したのですが。

 

 

中学に入ってからは
授業中に内職…
漫画ばかり読んでいて,
成績は下がる一方。

 

 

中二の冬に,
あるボーダーが見えてきました。

 

 

中学受験して私立…ということは
中高一貫教育が前提です。

 

とはいえ,

自動エスカレーターではなく…
赤点などがあれば,
そもそも進級すらあやうく…

 

そうなると,
高校に進学できないまま
ドロップアウト…という生き方になります。

 

エスカレーター先の
高校に進学できないなら
一般受験しなければなりませんが…
この状況で合格できるとも思えず…

 

ならば,
中退して…
いわゆる「不良」の道を歩むのか。
最終学歴中卒で,
これから先生きて聞くのか。

 

当時中学生の身の私には
中卒でできる仕事など…
いわゆるきつい現場作業くらいしか
思い浮かばず…

 

 

自分の体と根性,性格で
現場作業ができるとも思えず…

 

 

しみじみと…

 

「道からドロップアウトする行き方って
大変なんだなぁ…
勉強したほうが楽そうだ」

 

…と思い,テスト勉強を開始。

 

無事に高校に進学。
高校入学後の定期試験は,
下から数えたほうが早かったですが。

 

高校三年間の成績の平均で,
大学まで無試験で行くことが
できました。

 

 

それは結果論ですが…
生き方の選択,可能性は
たくさんあるのに…

 

進学しない行き方は
「道なき道」
「ドロップアウト」
と,当時の私の中には
あったわけです。

 

これ…どこから来たのか。
今考えてもよくわかりません。

 

ただ,時代が時代だけに,

 

「いい学校を出て,良い企業に就職するのが
生涯が安泰になる」

 

と考えられていた影響でしょう。

 

親の影響も
大きかったでしょうね。

 

独立起業した私に,
怨嗟のごとく

 

「会社員はいいぞ
会社は何があっても守ってくれる
会社員は最高だ」

 

と言い続けてきましたから。

 

 

…当時,従業員を雇用していた
私の事務所内で,
事務員に聞こえるように
言い続けた親には…

愛用していた目薬を
レモン汁に入れ替えてやりたくなったものです。

 

 

 

失敗とはなにか

 

 

 

定義【失敗】

物事をやりそこなうこと。
方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。
しくじること。

 

 

 

意味としてはこれだけです。
ただ…

 

今日お伝えしたいことの
主な話は…

 

失敗って
そんなに「悪」なのでしょうか。

 

失敗って
そんなに「罪」なことでしょうか。

 

失敗する人って
価値はないのでしょうか。

 

 

…と実際
誰かに尋ねたら,
きっと…

 

「そんなことはない」

…と答える人が多いでしょう。
ではそれって本当なのか。

 

 

例えば,
同じように
「あいさつや礼儀って
大事だと思いますか?」

 

…と尋ねたら…
まあ
99%の人は大事だと
答えるでしょう。

 

 

では…
実際,あなたはどれだけ
礼儀正しく
振る舞われ,
どれだけあいさつされて
いるのでしょうか。

 

 

最近は忙しくて
行っていませんが…
以前,よく行っていた
異業種交流の商談会では…

 

あいさつをしても…
きちんと目線をあわせて
あいさつを返してくれる人が
驚くほどすくない。

 

よそ見をしながら
適当に返す人がどれだけ多いことか。

 

異業種交流の商談会ですので,
基本的にみずからビジネスを
やっている人たちの集まりです。

 

個人事業主やフリーランスも
いますが…
もちろん,社長や経営者も多い。

 

そういう人がトップの会社で
それだけ,あいさつと礼儀って
徹底されているのでしょうか。

 

そんな人に,
「あいさつと礼儀は
大事だと思いますか?」
と尋ねたら…

 

まちがいなく肯定することでしょう。

 

 

つまり…

 

 

失敗って
そんなに「悪」なのでしょうか。

 

失敗って
そんなに「罪」なことでしょうか。

 

失敗する人って
価値はないのでしょうか。

 

 

…って尋ねたら,
そんなことはない。
と答える人が多いにも関わらず。

 

 

実際には,
失敗は悪であり罪であり…
失敗する人は価値のない人。
罪人であり人非人扱い。

 

 

…が現実では
ないでしょうか。

 

例えば,
履歴書に,
10年ブランクが空いた人。
それ「だけ」で採用を拒絶する
会社はどれだけ多いことでしょうか。

 

 

あるいは,
会社を倒産させたことがある社長を
世間から見る眼差しは
どのようなものでしょうか。

 

 

人は失敗する生き物です。
誰もが失敗します。

 

つまり,
自分も失敗するし
他の人も失敗する。

 

 

でも,
失敗は正しいことではない。

 

だから…
失敗は許されないし…
他の人が失敗することで…
それを非難,糾弾することが正しく…
正当化になり…
自分の失敗の罪が
軽減される…と,無意識下に
思っている人が多いのでしょうね。

 

 

そういう社会構造,
文化…空気感になってしまったのが
今の世の中です。

 

 

実際…
今の日本社会…
閉塞感が凄いですよね。

 

当たり前です。
失敗したら犯罪者も同然の扱いですから。

 

 

なにか新しい,
創造的で革新的なことをするには,
相応の失敗を重ねなければならないのですが。

 

そのたった1回の失敗すら
許されない。

 

はじめてやって
うまくいかなかった人に,

 

 

「ほらみろ,失敗した。
おれの言うとおりだ。
だからやめておけって言ったんだ」

 

…と大きい声で
言う人がいるのでは
ないでしょうか。

 

 

現状は変わらない

 

 

そして…
そういう人はいなくなりません。

 

社会全体のこの雰囲気も
かわらないでしょう。

 

なぜなら…
ある意味,その雰囲気を追認した時点で
誰もが共犯者だからです。

 

例えば私。
自分の失敗例は書きますが…
実績や,クライアントの成果に関しては,
なかなか失敗例を伝えることは
できません。

 

つまり…
成功例だけを伝えていたら
「成功して当たり前。
失敗したら人非人」
という雰囲気づくりに
加担してしまっているのです。

 

 

ですので…
結局,これから先も,
失敗する人は犯罪者もどきのような
扱いをされ,白い目で見られ…
差別と偏見の対象になることでしょう。

 

 

それ自体は防ぎようがないのです。
残念ながら。

 

 

最大の失敗者は誰か

 

 

防げないなら…
最終手段,気合と根性論,
精神論で解決するしかありません。

 

 

さて,
本当の失敗者とは誰でしょうか。

 

人の批判ばかりしていて,
挑戦しない人です。
その人の存在そのものが
失敗作です。

 

 

でも…
「正しいこと…」
すなわち,失敗者を糾弾する,
という免罪符で許されているだけで,
その人の人生そのものが
何もない空っぽであることは
変わりがないのです。

 

結局は…
周りがどうだろうが,
自分が自分の人生を
謳歌すればいいだけの話です。

 

最後に。

 

これまで何回か紹介してきた,
幸福の定義。

 

幸福とは,
不可知でない目標に向かって
障害をくぐり抜けていく過程である

 

 

そう,過程です。

 

そして…
目標に向かって
障害をくぐり抜けていく過程…
その行き方が幸福ならば…

 

 

失敗のない人生など,
障害のない人生であり…
つまり幸福の定義から外れます。

 

失敗のない人生など
不幸でしか無いということですね。

 

好んで失敗仕様とは思わないし
失敗はしたくはないけれど…

 

失敗も楽しめるような
生き方ができる人でありたいものです。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

 

 

 

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