ネットで情報を得る「若者」の価値観との付き合い方

ネットで情報を得る「若者」の価値観との付き合い方

ネットで情報を得る「若者」の価値観との付き合い方
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,時代…
ジェネレーションギャップについて,
考えていくことにします。

例えば,
最近の若者は正解ばかりを欲しがって
正解を探そうとしない。

…とぼやく中年層。

これは…はたして実際の所どうなのでしょうか。

 

実際に,
「最近の若者」
に該当しそうな人と
一緒に仕事をする方は…
最後までお付き合いください。

 

攻略情報の入手法

 

確か…私が中学生の頃でしょうか。
当時,親が「ファミコン」を買うことを
許さなかったのですが…

そんな親相手戦い続けて数年。
ようやく…ファミコン…の後継機,
スーパーファミコンを手に入れました。

もともと,
のめり込む気質でもあったのか。
ちょうど,国民的RPG名作の続編が発売。
夜,ろくに寝ずに3日ほどでクリアしました。

中学生がどうやって
夜徹夜してゲームするのか…
という問題は脇において。

この出来事は,
私が学校で
ただのオタクから
「ゲーマー」
としてのポジショニングを
確立することになりました。

 

興味深かったのは…

2つとなりの…
さほど会話したこともない人が
私のもとにやってきて,
攻略法を尋ねてきたことです。

 

…当時は,
ネットなんてありませんでしたから,
攻略で行き詰まったら
「誰かから聞く」
しか,情報収集の方法はありません。

しばらく待てば,
「攻略本」
が出版されますが…
それまでには,だいぶ時間が掛かることでしょう。

 

 

兄弟がいるなら…
兄弟のそれぞれの学年で
情報収集すれば,
さらに効率アップですね。

 

どんどん,ゲームが進んでいくことでしょう。

 

…今思うと,
本当にファミコン黎明期のゲームは,
ネットもなく
「ゲームバランス崩壊」
しているとしか思えない
(実際にはテストプレイする時間がなかったらしい)
極悪鬼畜難易度のゲームを思うと,
ネットもないのに,どうやってクリアしたのか。
本当に謎ですね。

 

でも…
開発者云々の話は
脇において…

これまで,
ゲーマーたちは知識も情報もない中で,
この極悪難易度を
克服してクリアしてきたのです。

 

もっとも,
今はすべて,
ネットで情報は手に入れられますが。

 

 

ゲームプレイのスタイルは変わった

 

 

誰だか忘れましたが,
ゲーマーな私に,

「ゲームとは,
製作者がプログラムを組んだものを
プレイヤーがやらさされているだけで,
それをおもしろいなんて…
製作者の操り人形になるだけじゃないか。
何が楽しいのかわからない。
本当に馬鹿らしい」

…ってことを
言われたことがあります。

 

まあ,
私にしてみたら,
こんなことをいきなり言ってくる
このひとが…
なぜ生きて存在しているのか。
その価値や意義が存在している事自体が
おかしい…と思うだけに
よくわかりませんね。

それはともかく。
それを言ったら。
小説など,作家の筋書き通りに
感情を揺り動かされるだけで,
それを娯楽として捉えているのが
おかしい…ということになり。

映画も,
脚本に基づいて
監督をはじめとした制作陣によって
つくられた内容で感情を動かされる
だけの話です。
それに何の価値があるのでしょうか。

…という話になります。

 

ゲームに対する偏見で
ゲームを否定することを目的とするがために,
自分が何を言っているのか理解できないのでしょう。

まあ,いつの時代も
残念な頭の人はいるものですね。

 

ただ…
ゲームのスタイルは,
変わりました。

 

なぜか。
ネットで情報が手に入るからです。

 

どうすれば,
この目の前のクエストをクリアできるのか。
そういったものを,
自ら試行錯誤して行く前に…

「先行勢」
とか
「攻略組」
とか…

そういった人たちが…
「先」
にクリアして,
その手の情報を公開しているので…
情報は手に入るので,
自分で試行錯誤しなくても,
クエストを進めることができます。

 

…となると,
そもそも何のために
そのゲームをプレイしているのでしょうか。

その試行錯誤の過程を楽しむ
ゲームなのに…
情報を手に入れて,クリアする。

 

ある意味…
推理小説で犯人が誰かを検索してから
読み始めるようなものでしょうか。

 

それにどんな意味があるのでしょうか。

 

おそらく,
これが今の時代の
「流儀」
なのでしょうね。

 

楽しみ方は千差万別。

 

本当に,
そういった試行錯誤の過程を
楽しみたい方は,
情報をカットしてプレイすることもできる。

あるいは…
本当に「ガチ」な方なら,
それこそ
「先行勢」
とか
「攻略組」
と言われるような立場でプレイすることも
できます。

なにかで読んだことがありますが。
攻略組が新しいゲームに取り組むときは,
休みをとって…

エナジードリンクとカップ麺や
プロテインバーなどをまとめ買いして…
クリアするまでぶっ続け…
なんて話もあるらしいです。

 

それも楽しみ方の一つです。

 

推理小説なら
もっとわかりやすいかもしれません。

 

推理小説で,
「犯人がだれなのか」
を,読み手として推理,想像しながら
読み続けた後…

犯人がわかります。

これが1回目ですね。

1回目で,犯人がわかったあとに
読み直したら…

ここにこんな伏線が…

…とわかって,
それはそれで楽しめるものです。
これが2回目です。

 

では…
推理小説を必ず2回以上読んでいる人は
どれだけいるのでしょうか。

1回目で,
楽しみながら読んで,
犯人がわかったら
それでいい…

という人がいる場合,
1回目だけを楽しむことになります。

 

1回目と2回目。
両方楽しめればいいのですが…
時間その他の成約で
1回しか楽しまない人も多いのでは
ないでしょうか。

 

それが…時代の流れとともに,
今は…2回目だけを楽しむ。

すなわち,
「ネタバレ」
した状態で,読み始めるということですね。

 

楽しみ方は,

1回目
1回目と2回目
2回目(ネタバレ済みで読む)

…という感じでしょうか。
昔は2回目だけを楽しむ,
という選択肢はありませんでしたが,
今はそれがあります。

ネットで全部情報を手に入れて,
それでも楽しむのです。

ゲームはさらにそれが顕著ですね。
ネタバレして,情報を事前入手されることを
前提に作られているようです。

例えば,
アイテムのシリーズをコンプリートするとか。
攻略法を知っていたとしても
生半可な強さでは倒せないくらいに,
強い隠しボスがいるとか。

…でしょうか。

つまり,
情報を手に入れて…
その手に入れた情報をもとに
プレイして楽しむ。

 

そんな時代と感性の人が…
会社に入って…
仕事をするとします。

 

上司が,仕事をきちんと教えることなく
「まずいっからやってみよう」

と言ったら…
その人は…口には出さないだろうけど,
このポンコツ上司,無能か?
なぜ,どうやればいいのか
確立している情報を教えないのだろうか。

職務怠慢か…
それとも,情報を出し惜しみして,
ミスをするのを揚げ足をとって
笑いたいのだろうか…

とでも思いながら,
情報を求めるでしょう。

 

そして…
上司は…

最近の若者は,
自分で努力しようとせずに,
すぐに答えだけ欲しがる。
けしからん…

…となるのです。

 

この見解と価値観の対立。
これをありきたりに言えば,
「ジェネレーションギャップ」
とでも言えばいいのでしょうか。

 

試行錯誤して,
仕事を覚えていったほうがいいのか。

それとも…
情報はどんどん出していったほうがいいのか。

 

どちらがいいのか。
…という二元論にすること自体が
ある意味,問題でしょう。

結論は…「生産性」です。
生産性に寄与するにはどうしたらいいのかを
考える…ということにほかなりません。

 

仕事を試行錯誤しながら覚えていく
世代にしてみたら,
思うところはあるかもしれませんが…

これから入ってくる人たちは,
中途採用で年配の人を集めてくるわけでも
ないかぎり…

前提情報をあたえて…
効果的に活動してもらうほうがいいのでしょう。

 

ただ,このやり方は
通用しないことはあります。

例えば,マーケティング。

「正解」
などありませんからね。

 

原理原則をしっかり把握,
理解した上で,
仮説を立てて,テストして…
試行錯誤をする。

 

正解のないやり方かも知れませんが…

昔は,
情報を手に入れるのに試行錯誤をしていた
時代から…
今は…事前情報を手に入れた「後に」
試行錯誤する時代です。

どちらの価値観にしても,
マーケティングはやりがいのある
「ゲーム」
になりそうですね。

 

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

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