こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
昨日の記事に対して，
コメントを頂きました。
コメントを頂きまして
ありがとうございます！
当ブログは，
いただいたコメントは
そのまま活力として…
文字通りネタとして
使わせてもらっています。
ぜひ，
コメントをお待ちしております。
…ということで，
今日は頂いたコメントは
後で紹介するとして…
お題は
「試される起業マインドの話」
についてです。
これ…
人によっては
本当に怖い話です。
最後までお付き合いください。
なお，
恐怖なんて書いていますが
ホラー，怪談，グロ系ではありません。
念の為。
この恐怖に直面できるか
以前にも出したことがある
たとえ話です。
ある方がいました。
その方は…
代々，医師の家系でした。
小さな頃から
熱心に勉強をして…
学校の成績は優秀。
優等生の模範みたいな
生徒でした。
大学も志望の医学部に
一発合格。
医師試験も難なく突破。
親の七光…なんて言わせる余地なく
優秀な医師として働き…
結婚をして子どもも授かり…
あと数年もすれば
親である院長も引退。
そろそろ次の代の院長として
引き継ぎが少しずつ
始まっている。
そんな時。
珍しく休日に，
子どもと手をつないで
美術館に行きました。
そして…
真実に気づいてしまうわけです。
そう，
その人は，
本当は絵かきになりたかった。
中学，高校と…
受験では関係ないから
特に注目されるわけでは
ないけれど…
でも，
本当は絵を描くのが好きで，
実際に美術という科目の成績も
素晴らしいものだった。
学生時代は
親の病院を引き継ぐものだ…
くらいにしか思っていなかったけど。
実際に医師を20年やって
本当にやりたかったのは
絵かきになることだった。
これ…
気づいてしまうのが
本当に怖いことですよね。
一家離散になる可能性も
十分にあります。
結婚したのも，
次期院長にふさわしい配偶者…
という前提があるのかもしれません。
相応の人だったのに…
40代から
絵かきとしてゼロスタートする。
家族の同意は得られるでしょうか。
当然，収入も激減するでしょう。
医師として年収8桁だったのが…
絵かきとしてゼロスタートするのですから
文字通り，ゼロになるかもしれない。
でも…
本当に自分の人生…
このまま「無難に」医師として
終えていいのか。
様々なものを投げ捨てて，
夢に生きるほうがいいのではないか。
これ…
極端な話，
医師として順風満帆に生きてきた人には
本当に怖い「真実」です。
この真実に直面できる人って
どれだけいるのでしょうか。
直面してもしなくても…
どちらも行き着く先は茨の道。
自分の夢を諦めて
人の夢に生きる。
自分の人生ってなんだろうか。
あるいは…
これまでの順風満帆な人生から
外れて生きることの怖さ。
どちらも怖いですね。
何でこんなことを話しているか。
もちろん，今日のお題に
関連するからです。
本当に起業したかったの？
冒頭でお伝えしましたとおり，
コメントを頂きました。
非常にシンプルにまとまっているので
紹介します。
腕のいい料理人でも、
独立して店をやったら失敗したという例は
たくさん見たり聞いたりしました。
美味しい物を作ることは出来ても、
マーケティング的な事が何も出来てなければ、
必然的にそういう結果になりますよね。
今日のお題は
試される起業マインドの話です。
どういうことか。
今回の例では…
腕のいい料理人が
起業して自分の店を持った，
という前提です。
これ…
本当に起業したかったのでしょうか。
本当は起業したかったわけではないのに
起業してしまったのかもしれません。
どういうことか。
別の表現をします。
腕のいい料理人として
料理をするだけなら，
起業をする必要はありません。
流行っている店舗で
腕を振るえばいいだけの話です。
わざわざお金を借りて
店舗を借りて…
リフォームして，
内装を整えて，
メニューを考え，
仕入れをして，
在庫管理をして
経理帳簿をつけて…
整理整頓，掃除をして…
何よりも，集客をしてまで
店舗経営をする必要はありません。
自分の腕をふるいたいだけならば…です。
あるいは，
自分のレシピの料理を
食べてもらいたい。
…これも，
本当に起業する必要は
あるのでしょうか。
もしかしたら，
自分の雇用主を説得して
自分のレシピをを採用してもらうほうが
起業するよりも
遥かに楽でしょう。
リスクはないですからね。
せいぜい，そのレシピで
評判を落とすかもしれない。
でも，その可能性は低いでしょう。
…このように考えていくと，
腕のいい料理人が
起業する必要性って
あるのでしょうか。
もちろんあります。
腕をふるいたいだけでは足りず
レシピだけでは足りない。
ある意味，安易な言葉ですが。
自分の世界観を実現するなら
自分の店でなければなりません。
世界観…
誰にどんな価値を提供したいのか。
そのためには料理，レシピだけでなく
仕入先…どんな人と
取引するのかも
変わってくることでしょう。
そして…
もちろん，
その自分の世界観に基づいた
レシピと味，料理を…
その店で食事を体験してもらう。
その価値を届けたいなら
自分の店でなければなりません。
そして…
そのためには集客する必要が
出てくるのです。
さて。
恐怖の直面はここから。
本当に起業する必要って
あったのでしょうか。
例えば，
人間関係が煩わしいから，
自分の思うままに
料理したいだけ…
という職人気質の人が
自分の店を持ってしまった。
自分の店を持ってしまった結果…
仕入れから掃除，資金繰りから集客まで
全部自分でやらなければ
ならなくなった。
人間関係どころではない
煩わしさですね。
そのことに
薄々気づきつつ
見て見ぬ振りをしていること。
起業してはいけないし
するべきじゃなかった。
でも，起業してしまった。
店舗の開店のために
まとまった借金をしている以上，
やめるにやめられない。
でも…
こんなマインドではじめてしまった。
そのままでは上手く行かず，
借金をふくらませるただけ。
行くも地獄。
引くも地獄。
そう，これが直面から目をそらしている
現実です。
あるいは…
自分の世界観に基づいて
店舗設計をして
オープンした。
けれど，
集客をしていないので
顧客は来ない。
これも…
直面し難いものがあります。
それはなにか。
顧客に，
自分の気高いビジョンに基づいて
世界観を実現したお店で…
顧客にその価値を共有したい。
単なる職人気質で
料理をつくりたいだけではなく…
この店で
この世界観で
顧客に価値提供したい。
…でも，集客していない。
これって，結局
「自分の城」をつくり
一国一城の主になりたかっただけ，
というエゴを実現しただけでは
ないでしょうか。
本当に顧客に価値提供したいのであれば，
集客するはずですから。
もちろん，
集客はスキルです。
習得しなければ
うまくいきません。
集客のために行動して
結果として上手く行かないから
顧客がいない。
これと，
集客していない。
…とでは
天と地ほどの差はありますけどね。
前者なら…
例えば，私のようなマーケッターが
力添えすればなんとでもなりますが。
後者なら…
マーケッターを追い返すだけですから。
起業と集客は，
切っても来れない関係です。
避けて通ることはできません。
集客は大事。
わかっていてやっていないなら…
もしかしたら，直面し難い何かが
あるのかもしれませんね。
自分の勘違い，思い違い…
自分の心の中の矛盾，
あるいは自分のエゴ。
そういったものに触れかねない…
怖い話でした。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
追伸
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