こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
ここ数日,
顧客に価値を伝えるにはどうしたらいいのか。
そんな話をしてきました。
今日は,引き算の話です。
顧客に対して,
いかにして
価値を提供するのか。
「付加価値」
なんて言葉もあるとおりですので,
「付加」するわけですね。
この問題点について
考えていきます。
結論は,
昨日と同じです。
付加価値をっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっx考えるために,
こんな一手もある,という話です。
手短にまとめましたので
最後までお付き合いください。
頭の痛い洗剤問題
洗濯洗剤…と聞くと,
頭の痛い問題がひとつあります。
そう
文字通り頭が痛くなるのです。
それは,
香料の問題。
どういうわけか,
ほぼすべての洗剤に,
様々な香料が入っています。
私,
なにか洗剤会社に
恨みでも買ったのでしょうか。
なかなかこれが辛い。
きつい香料だと,
すぐに頭痛を引き起こします。
問題がない香りも
わずかながらあるのですが。
でも,
眉間にシワがよるほうが
圧倒的に多い。
人とすれ違った時に,
ふわっと…
香りが漂ってくるのですが。
それがまた,実に辛い。
香りは,
目に見ないから,
対策の打ち手が非常に少ないのが
辛いところですね。
周りの人たちが
香料たっぷりの洗剤で
選択するのも
溜まったものではないですが。
それ以上に,
自分が選択する場合。
最近は,
香りのテスターが
売り場においてあるのが
ありがたいですね。
明らかにNGなものは
排除できますから。
でも…
多かれ少なかれ,
殆どの洗剤には香料が入っているので…
「程度問題」
でもあります。
実際…
ある時に,
「香料が入っていない洗剤は
ありますか?」
…と,売り場の店員に尋ねたら…
「ないです」
と言われたこともあります。
さて,
つい先日。
その時も…
洗剤を買いに行き…
途方に暮れていたときのことです。
ちょうど,
店員が洗剤の品出しをしていたので,
ダメ元で尋ねてみました。
すると…
「殆どの洗剤は,
香料が入っています。
洗剤の成分はいろいろあるから,
それらを調整するのに必要なのです」
…と理由を教えてくれました。
やっぱり無いのか…
と,諦めたところ。
店員は,いろいろな洗剤を
探した上で…
この洗剤を見つけてくれました。
思わず目を疑いました。
一番上に,
「無香料」
と書いてあるではないですか。
ヤシノミ洗剤は,
食器洗い洗剤では
見ることがあったのですが。
個人的には,
エコ系の洗剤は…
どうにも…エコな分,落ちない…
というイメージが強くて,
ヤシノミ洗剤は使ったことがありません。
…が,
評判はかなりいい商品ですね。
それについて話すと長くなるので
割愛します。
さて,
そのヤシノミ洗剤が,
洗濯用にも出ていたのです。
無香料の洗剤…
これはありがたいですね。
ホームセンターで,
ずらりと並んだ数々の洗剤で…
明確に無香料と掲げているのは
これだけでした。
これで,
洗濯時…そして洗濯後も,
きつい香りによる頭痛から
解放されます。
引き算の発想
洗剤だと,
良い香りが必要…という前提にたって,
その上に様々な付加価値が
組み立てられていました。
ある洗剤など,
仕上がった後の衣類に,
触れると新たに香ってくる…
なんて,陰湿な性能のものも
あったようなものですね。
でも…
世の中には,
私みたいに香りが苦手な人はいるのです。
その人達にとって…
無香料というのは,
強烈なベネフィットになります。
そして…
多くの場合,
少数派のためのベネフィット
というのは…
高いLTV…顧客生涯価値があがります。
まあ,そうですよね。
他が同じ路線で突っ走っていて…
その方向性に困っている時に,
一社だけ,違う路線で示してくれているのですから。
洗濯洗剤から,
香りを取り除く。
…いかに良い香りか…と
競っている競合他社に対して,
それが当たり前のように
なってしまっているわけです。
今まであって当然…というものを
あえてなくすことで,
新しい価値が生まれるのです。
他の例では……スマホ。
スマホの高性能多機能機種は
使えない…という人のために,
らくらくフォンみたいな,
シンプルな性能のものは,
ヒットしやすいです。
別の例では…
葬儀なんかも同じですね。
たくさんの弔問客に対して
いかに応対するか…
という前提を取り除いた結果
「家族葬」
というものが,流行ってきたのです。
このように,
遭って当たり前のものを抜いてみる。
そこに新たな価値提供ができなか,
考えてみるのも一興でしょう。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平