会社の文化風土や価値観が会社の経営リスクになりかねない話

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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

台風14号で,
被災された方に
お見舞いを申し上げますとともに
一日も早く元の生活に戻りますよう
祈念いたします。

 

 

私の場合は…
幸いにも,被害はなく…

 

深夜から午前中に掛けて,
暴風による轟音がひどく,
ほとんど寝られなかったくらいです。

 

 

さて,
そんな台風がひどくなる前に
ある方から聞いた話を紹介します。

 

 

お題は…
価値観の話です。

 

以下,紹介していきます。
読み物感覚で最後までお付き合い下さい。

 

 

 

台風時の出社の是非について

 

 

 

実際に,
ある方から直接聞いた話です。

 

名前を出せば,
誰でもわかる
大手の一部上場企業に勤務していた
その方。

 

 

その方が
「過去に体験した」
話です。

 

 

地元から離れた,
工場まで出張の予定だったそうです。

 

ただ,
ひどい台風が来ており…

 

その方は,
何も思うことなく,
台風でも出張で工場に到着。

 

工場側も,
特に何も言うこともなく,
受け入れ…

 

 

ただ,
一部の関係者が
台風の影響で到着することはできず,
また,公共交通機関もストップしてしまったため,
出張の目的は果たせず,
工場で一夜を過ごして
帰ったそうです。

 

 

その方は…
今は別のところで働いており,
今回の台風14号で,
事前に休業の連絡が来たらしく…

 

「台風で休業なんて在るんですね,
何か,すごく新鮮な感じがします」

 

 

年齢はわからないですが,
頭髪は,黒髪部分よりも白髪部分のほうが
多いくらいの感じの方です。

 

 

それを聞いて…

 

「当時の価値観って
そうだったんだな…」

 

 

…と思った次第です。

 

 

そもそも,
ひどい台風が来ているのですから
出社自体が危険です。

 

また,
出社できたとしても
通常の稼働はできません
生産性としては低い上に,
安全ではない。

 

公共交通機関も
まともに稼働しているかどうかも
わかりません。

 

 

台風時に出社するのは
安全性としても
生産性としても
合理的ではありません。

 

 

…が。
メンタルとしてはどうでしょうか。

 

 

実際,

 

 

「こんなときにでも
きちんと出社するのが
愛社精神にあふれる正しい・・・会社員だ」

「台風ごときで出社しないとは
会社への忠誠心は
どうなっているんだ」

 

…と怒り狂う管理職もいる…
らしいですね。

 

 

怒り狂うかどうかはともかく,
上述の方は…

 

 

「台風だろうとなんだろうと
予定通り出勤するし
出張もする」

 

…という「前提」の方でした。

 

 

だから,
その方の現在の職場で
「台風だから休業する」
という現実を前に,
不思議な感覚だったようですね。

 

 

これが価値観の話です。

 

 

価値観というものは,
その人のイデオロギー,考え方
ひいては人としての在り方に
直結するものです。

 

 

それを
安易に良い悪い…と
批評,批判するのは
とても危険なことです。

 

一歩間違えると
人格攻撃になりますから
そうなると,戦争が起きますので。

 

上述の例でも,
私は

 

マーケッターとして,
そしてコンサルタントとして,

「安全性,生産性」

 

の観点からは
合理的ではない…とは言いますが。

 

それ以上の…
特にマインド部分については,
踏み込んでいくことは危険です。

 

 

危険ですが…
今日はその話です。

 

 

どういうことか。

 

 

その価値観は
時代に則しているのか。

 

その価値観は,
自社の顧客との価値観に
則しているのか。

 

…ということです。

 

 

 

価値観が変遷する時代

 

 

 

 

国内最高峰の
マーケッターであり
コンサルタントである,
神田昌典さん。

 

私が実際に,
「本人」
から聞いて衝撃的だった話があります。

 

 

彼は,
日本にダイレクトレスポンスマーケティングを
持ち込んで,
中小企業の売上をガンガン上げ…

 

当時は飛ぶ鳥を落とす勢いで
名を挙げていました。

 

売上とか集客とかマーケティングとか,
現在活躍する
マーケッターで
彼の名を知らない人は
いないのではないでしょうか。

 

 

是非はともかく,
彼の影響を受けた人も多い。

 

 

そんな彼が…
実践型のマーケティングの
会員組織を…

 

休止したのです。

 

 

そのまま続けていれば,
どんどん会員も増え,
ますます儲かり,
名声も高まっていたかもしれないのに…です。

 

 

その後,
彼は
フォトリーディングや
マインドマップなどの
教育分野に進出。

 

そして…
ヒューチャーマッピングなどの
メソッドも開発して…

 

とありますが。

 

 

彼から聞いた話では,

 

「このまま稼ぐだけの路線でいくと,
破滅する」

 

ことを予感したのです。

 

 

彼が採用している
春夏秋冬理論

(占星術の一種でしょうか
詳細の説明は省きます)

によると,
そのままの路線だと
危険だ…と判断したそうです。

 

その後,
会員組織を休止。

 

そして…

 

ライブドア事件が起こり,
村上ファンド事件が起こりました。

 

私も印象的だったのが…

 

ITバブルで一山当てた
ライブドアが…
プロ野球球団を買収する…
という話が出たときから…

 

何か,風向きが変わった印象が
あります。

 

 

私個人の印象だと…

 

つまり,
書店では自己啓発や成功哲学が流行り,
経済的成功が正義…
的な価値観だった当時が…

 

 

実際に
経済的成功を収めた
ライブドアやその経営者を前に…

 

稼ぎ続けることに対して,
大きな「ヘイト」が集まった。
そんな感覚があり…

 

あれ?

 

と違和感を抱いたことは確かです。

 

 

私は春夏秋冬理論とか
占星術はわからないので
なんとも言えませんが。

 

 

ただ,
神田さんは,
それを前もって予測し,
価値観をシフトしたことで,
破滅を回避したようですね。

 

私は,
なんであの会員組織をやめてしまったのか。
私も入りたかったのに…
(私が25歳で独立したときには休止済みでした)

…と思ったものですが。

時代に則していない価値観を
ずっと懐き続けると
いかにも危険だということがわかる,
個人的な思い出です。

 

 

さて…
その価値観の変遷も,
時代の流れによって
そのスピード感も増しつつあります。

 

 

旧態依然とした価値観は
社会から淘汰されたり
排除されるリスクが
昔よりも高まっているのです。

 

 

今の時代,

 

「台風だから休むなんて,
会社への忠誠心はどうなっているんだ!」

 

 

なんて言おうものなら
ブラック企業として
一発で風評の対象になることでしょう。

 

そう考えると…
自社の価値観が,
会社経営におけるリスク要因…
かもしれないのです。

 

絶対に譲れない,
譲ってはいけない一線もありますが,
その部分以外では,しっかりと
価値観を見据えてアップデート
していきたいものです。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

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