こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
昨日の記事でのことです。
クリスマスシュトーレンを
買おうとしたら,
それ「だけ」が売り場から消えていた。
「クリスマス」シュトーレン
というネーミングが大事だ…
そんな話を書きました。
すると,
いろんな意味で店としても店員も、
「気づけよ」って話ですよね(笑)
という,
至極まっとうなコメントを
いただきました。
そう,
至極まっとうです。
まっとうではあるのですが,
なんか違和感があり…
ちょっと考えた結果。
世の中には,
これが
「まっとうではない」
人たちがいるんだな。
…ということですね。
ということで,
今日のお題はマインドの話です
社畜マインド
社長マインド
マーケッターマインド
この3つの点から
考えていきます。
興味本位に
最後までお付き合いください。
ガラガラの冷蔵庫
私が学生時代の頃です。
20年以上前の話。
当時,コンビニバイトを
していました。
苦労人気質な店長を気遣って
ずっとシフトに入っていて,
月間勤務時間が
バイトなのに200時間越えたり…
なんてこともありましたが。
その店長が退職し,
後任者として,
コンビニオーナーの息子が
店長としてやってきた
ときのことです。
まあ,前任の店長は,
苦労人気質で,
バイトにも甘い感じがしましたが。
後任者のオーナーの息子は,
「厳しく引き締める」
…かのように
接してきます。
たかがバイトに
何を求めているんだか…
と思いつつ,
私はマイペースに淡々と
仕事をしていました。
そのマイペースというのが,
冷蔵庫の仕事。
コンビニの冷蔵庫を
見たことがあるでしょう。
あの冷蔵庫は,
バックヤード内の冷蔵庫入口から
中に入って…ドリンクを補充します。
とはいえ,
ドリンクは重たいので,
しっかりとドリンクを補充するのは
なかなかに重労働。
なので,
やりたがるバイトの人は
少ないのが現状です。
けれど…
私はなんと言いますか…
涼しいところが好き。
そして,狭くて薄暗いところは
気分が落ち着きます。
今も昔も
コミュ障ですから,
他の人が入ってこない,
狭くて小さな空間は,
「安全地帯」
です。
冷蔵庫の中って,
凄く落ち着くんですよね。
なので,
状況が許す限り…
(さすがに混雑する時間は無理ですが)
そして,前のシフトの人達が
サボった時など特に,
ガラガラでスカスカな冷蔵庫に,
どんどんドリンクを補充する。
そんな仕事に専念していました。
他の人が嫌がる仕事を
熱心に積極的にこなす
(ように見える)
私は…
結果的に,店長の信頼を
勝ち得たようで,
いろいろと話しかけてくるように
なりました。
まあ,
それが原因で,
店長と衝突することが増えたので,
しばらくして辞めましたが。
その衝突の原因の一つが,
店長が仕事をしないこと。
オーナーの息子…
まあ,ドラ息子とでも言えば
いいのでしょうか。
収入は安定している,
同族会社ですので,
ガツガツ働かなくてもいいし,
働くなど面倒だったのかもしれません。
けれど,
当時の私にはそんな機微はわからず,
欠品が多いと
しょっちゅう店長に言っては
煙たがられていました。
当時…
第三のビール,発泡酒が人気で…
特に,アサヒの本生ドラフトという
商品が,大ヒット。
コンビニの立地が,
近くにホンダの工場があったため,
一定年齢の独身男性が,
主要客層となる他,
ニッカポッカを着た,
現場作業員の人たちも
よく来店します。
という客層からも,
この商品は特に受けがよく…
あればあるだけ
売れていました。
そして…
店長が仕事をしないので,
拡張した冷蔵庫内の売り場は
スカスカ。
私は,
「あればあるだけ売れるのに
なぜきちんと仕入れしないですか!」
…と,店長によく
詰め寄っていったものです。
店長からしてみたら,
ろくに現場で仕事を
しているわけでもない以上,
それがいかに売れているのか。
どんな人が主要客層なのか。
なぜ売れているのか。
なんてことは一切わからず,
生意気な学生アルバイトに
せっつかれる。
そして…
売れようが売れまいが,
その結果は,店長ではなく
オーナーの社長が背負うものなので,
ドラ息子は気楽なものです。
こうして,
どんどん軋轢が増えたので,
辞めることになったのですが。
さて。
今思えば,
店長はまさに
「社畜マインド」
だったというほかないでしょう。
なぜか。
社畜というのは,
給料は固定なので,
結果が直接給料に影響することは
ない人たちです。
つまり…
売上を増やそうとする努力は,
やらなくてもいい仕事です。
他にやることは
あって…
17時に帰るためには,
そんな仕事までは
手が回らないのでしょう。
社畜は社畜
ですので,
社畜はどこまでいっても社畜です。
ですので,
社畜は社畜のものの見方,
ものの考え方しかしません。
ですので…
血迷ったある経営者が
「従業員に
社長のようなものの見方,
考え方をせよ!
…と言っているのに誰もやらない」
なんて言っているのを聞いたことがあります。
まさに,血迷ったとしか言えません。
まるで…
長距離ドライブをするために,
トラクターを借りるような,
血迷いぶりです。
ドライブに適した乗用車と,
トラクターは,
全く別のものですから。
逆に言えば,
乗用車で,
畑を耕すなんて真似もできません。
明らかに違うものなのです。
ですので…
その社長は,
「従業員のものの見方,考え方が
できていないことに気づいてない」
のでしょう。
さて,
話を戻します。
もし…
この店長が
社長のものの考え方が
できていたとしたら,
どうするか。
そしてそれはなぜなのか。
社長マインド
社長マインドなんて
表現していますが,
本来は
マネージャーマインド
なのかもしれません。
その理由は後ほど。
ということで,
社長マインドだと
どうなるのか。
きっちり,
売れ筋商品を
仕入れます。
それは,
本来やるべき仕事を
きちんとやる従業員でも
同じ結論になりますが。
マインドが違います。
従業員は,
やるべき役割をこなす。
けれど…社長マインドとしては,
売上という観点。
利益という観点。
あるいは,
逸失利益という観点から,
やるべきことをやります。
つまり,
売れるべきものが,
商品が無いがゆえに売れない。
得られるべき利益が得られなかった。
という考えですね。
この点で,
社畜マインドとは
一線を画するものです。
が。
それでも,
本来はマネージャーの仕事,
管理職レベルの話かもしれません。
マーケッターマインド
社長の仕事は
マーケティングです。
なので,
マーケッターマインドこそ,
本来の社長マインドで
あるべきです。
…が,上述のように,
多くの場合,売上や利益,
逸失利益の観点からしか見ない人が
多いでしょう。
では,
マーケッターマインドだと
どうなるのか。
目玉商品は,
集客力があります。
集客力があれば,
リピート販売が増えます。
つまり,その商品単体としての
逸失利益の問題ではなく,
顧客のリピート頻度,
平均客単価…
顧客生涯価値にまで
影響を及ぼすということです。
人気の流行商品が手に入らないコンビニって
果たして価値があるのでしょうか。
主要な利用店舗として,
その店から別のコンビニに
切り替えが起きてしまうことも
ありえます。
ということは,
一人の顧客からの売上を
永久に失うのです。
たかが,
発泡酒だけの話では済まされないのです。
これが…
ざっくりとした
マーケッターマインドの考え方ですね。
学生時代の私は…
ここで言う,
マネージャーレベルの
「社長マインド」
に留まっていたということですね。
社長は,
マーケッターマインドで
あるべきです。
目先の単発の売上ではなく,
販売戦略全体から,
利益を最大化する。
この発想を忘れてはいけないのです。
私はこの
マーケッターマインドを
しっかり伝えていけるように,
努力を積み重ねていきたいものです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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