こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
昨日の記事で，
起業して二年内の経営者にも，
サポートをしていきたい…
なんて話を書きました。
＜参照＞
価値観の変遷や進化成長に対し自社のビジネスが追いついているか
今までは，
二年以上経っている経営者が
主なターゲットそうでしたから。
ですので，
今日は，
主に起業して二年以内を目処の方向けに，
成果を出すための
泥臭い話をしていきます。
泥臭い，
です。
これが成果を出すための
鍵となります。
どういうことでしょうか。
この内容自体は，
起業して2年経った経営者にとっても，
大切となります。
その理由を確認するためのも
以下，最後までお付き合いください。
手放したい2つの考え方
起業した後，2年…
人によっては3年ほど掛りますが。
その間，
この二つの考え方は
手放したほうが良い
というものがあります。
まず，大前提が正解探し。
これは当たり前ですね。
起業は学校のテストでは
ないのですから，
何が正解かどうかなんて
わかるはずがない。
ですので，
この点は，
起業して経営者として
ビジネスをやっている人すべてが…
二年以内，二年以降問わず。
正解探しという発想は
手放したほうが，
より早く成果がでます。
この考え方を前提にした場合。
正解を探すのではなく
何を探したらいいのか。
効率化と最適化です。
起業して二年目…
あるいは，会社や社長によっては
三年以上掛かる方も
いるかもしれませんが。
一定年数経った場合。
それまでに積み上げてきたものを
振り返って，
効率化，最適化を目指します。
弊社のコンサルティングなどは，
主に最適化のアドバイスを
することが多いですね。
何年も会社をやっていれば，
見えないところに
様々な，活用できるリソース…
隠された資産があります。
人脈や取引先。
あるいは，従業員などもあれば
培ってきたノウハウ，テクニック，
考え方，経験則…
そういったものを
より効率的に活用して
効果を最大化する。
これが最適化です。
多くの場合，
この「隠された資産」は
社長本人には見えないことが多い。
ですが…
コンサルタントにしてみたら，
「なんでそれ活用しないの？」
というもの，多いですからね。
つまり…
一定以上の
蓄積が溜まっていた時点で，
効率化，最適化に
舵を切る。
これが，一つの経営の仕方です。
つまり，
裏を返すと，
起業して二年も経っていない会社は
この蓄積がないわけですね。
ですので…
起業して二年経っていない会社の
社長・経営者が
手放したほうが良い二つの考え方。
それが，
効率化と最適化なのです。
かえって非効率になる
むしろ，
起業して二年も経たないうちから，
効率化・最適化を目指すと，
かえって非効率になることが
多々あります。
例えば，
WEB集客の仕組みを…
まとまった金額を払って，
専門業者に構築してもらったとします。
そして…
ネット通販で売上を上げていこう…
と思っていたとしても。
実は，
チラシが一番売れるかもしれません。
ネットでは
さっぱり売れないかもしれません。
これは
ある程度やってみないと
わからないことですね。
ですが，
ネットで完結したら楽だろう…
とばかりに効率を求めて，
システム構築してしまうと…
それが全部無駄になる可能性も
十分にあるのです。
あるいは，
顧客管理なども同じですね。
はじめは，
エクセルのテンプレートで十分。
ある程度，エクセルを使い，
加工し，使い勝手の言いように編集し…
その上で，
ある程度，顧客数が増えてきたら，
エクセルでは限界が出てくるので，
そこではじめて顧客管理システムを
導入する…ということになります。
このように，
効率化はある程度，
運用してみないと，
どこをどう効率化したら良いか
もわからないのです。
それは
他社にとっては
効率的であっても
自社にとっては効率的とは言えないことも
多いわけですね。
それは
社長の適性や資質…
扱う商品やサービス，
顧客層などによって
いろいろ分岐するわけです。
ですので…
「正解探し」
はもちろん，
ここで効率化を求めては
却って非効率になるということです。
逆説的な効率化は何か
では，
起業して二年内の経営者が
効率を求めるにはどうしたらいいのでしょうか。
結論は，
効率化をしないほうが効率的である。
という点は変わりませんが。
あえてこの質問に答えるなら…
やることは
大量行動
です。
つまり，
行動の一つ一つの精度を高めるよりも，
ひたすら
「量をこなす」
ことです。
たくさんのことをどんどん
こなしていくことです。
ある意味，逆説的ですね。
例えば，
集客の例では
大量行動で…
30種類の集客法を試してみたところ，
自社にあった集客法は
その30種類のうち
5つあることがわかるかもしれません。
そして…
その5つというのは，
今まで思っても見なかったような
内容かもしれません。
それは，
やってみなければ
わからないことなのです。
そして…
やってみたところ，
ものすごい成果が出るかもしれません。
ですが，
正解探しをしたり，
効率化，最適化を目指してしまうと，
「見込みの高い行動」
しかできなくなります。
ですが…
見込みが高いからといって
本当に成果が出るとは限らないし
あるいは
見込みが低いからといって
本当に成果が出ないとも限りません。
私が，
コンサルタントとして
駆け出しの頃。
ある会社の社長を
コンサルティングしました。
その社長には…
DMを発送することを提案しました。
すると…
「それは本当に成果が出るのか」
「間違いなく成果は出るのか」
「出なかった場合どうしてくれるんだ」
ひたすらこういったことばかりを
三ヶ月間
言い続け…
結局この三ヶ月で，
最低1000通は出す，などと言いながら
やったことはDMを80通出しただけ。
成果はゼロでした。
80通だと，
効果測定すらできません。
そして激怒して
コンサルティング契約の解除となりました。
一番の問題は，
私がこの会社と
コンサルティング契約をしたことでしょう。
ですが，
今日のテーマで考えるなら…
「成果が出るかどうかわからんが
さっさとやって試してみる」
というのが大切になります。
3ヶ月で…
例えば，
1週間でひとつの集客法を試した場合。
3ヶ月あれば…
12～15くらいの
集客法は実践出来たはずです。
その中から，2つ，3つは
「その会社」
にとって適切な集客法が
みつかるかもしれません。
ですので…
効率性や最適化の観点は
脇において，
とにかく
大量行動
する。
これが，起業黎明期から
2年ほどの間に必要なことなのです。
起業しないとわからないこと
過去に起業したことがあるならともかく，
多くの場合，起業するというのは
「はじめて」
の方が多いでしょう。
ということは
起業したことがないのだから，
「起業家としての自分」
から考えた場合，本当は
何が得意で
何が苦手なのか。
何が好きで
何が嫌いなのか。
何が向いていて
何が向いていないのか。
これが，
「起業家になった後」
でないとわからないことが
多いものです。
例えば…
私の場合。
かつて法律系国家資格の仕事を
していましたが。
主な仕事は書類作成です。
やってみてわかりましたが
絶望的に向いていないですね。
ここまで向いていないとは
自分でもわかりませんでした。
一方。
交渉案件などについては…
もともとがひどいコミュ障ですから
大嫌いだし向いていない。
…と思っていたのですが。
大嫌いなのは確かですが
でも，「落とし所を見極めてそこに持っていく」
ことはかなりできていました。
交渉相手の会社で，
だいたい
「担当者権限」
を超えて…
「責任者権限」
以内に収めていましたから。
あるいは，
電話口で相手方との交渉をていると…
あとから事務員が…
「あそこでそう返すんですね…」
と引くくらいに，
こなしていたこともありました。
できるできないでは
できるけど…嫌いだということですね。
これもやってみないとわからないことでした。
このように，
正解思考で
最適化，省労力を目指すと，
色んなものを見落として
かえって非効率になるということです。
起業して二年は…
ひたすら泥臭く頑張る。
これがより成果につながるのです。
言い換えると…
二年経った後も，
がむしゃらに，気合と根性だけで
頑張り続ける…
というのは非効率ということですね。
まあ，
実際には，
私に問い合わせをしてくる中で…
一定の人が…
「これまで気合と根性で
がんばってきましたが…
もう年なのでこのまま
頑張り続けることは難しい。
でもどうしたらいいかわからない」
ということで
私の知恵を必要とする方も
多々いらっしゃいます。
が。
それはまた別の話。
まずは２年間。
大量行動でがんばる。
これが成果への早道となります。
そして…
大量行動とはいえ
何を具体的にどのようの行動したらいいのか。
そもそも
何をしたらいいのか
さっぱりわからなくて
そもそも行動ができない。
…という方に
道を示すのが
起業して二年以内の経営者向けに
サポートするのが私の役割となります。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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