自分に合わないアドバイスへの考え方と対処法

自分に合わないアドバイスへの考え方と対処法

自分に合わないアドバイスへの考え方と対処法
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

アドバイスのフィット感について
お伝えします。

 

フィット感…
要するに,
人からのアドバイスを受けたときに,
そのアドバイスが
合うかどうか,という話です。

 

アドバイスに限らず…
書籍や講演,
セミナーなどのコンテンツでも,
その内容を見聞きして
学ぼうと思ったときに…
学んで見について成果が出るか
挫折するか。

 

 

その分かれ目は…
いろんな要素がありますが。

 

そのひとつ。
フィット感について
お伝えします。

 

いくつか具体例を紹介していきます。
以下最後までご覧ください。

 

 

20歳上の同期の話

 

 

…20年くらい昔の話です。
私が,国家資格を取得後…
入院・手術・自宅療養・リハビリをして
ようやく社会に出た時の話です。

 

 

ですので,
いわゆる
「新卒」
ではなく中途採用で,
ある国家資格の事務所に
雇用されました。

 

私はサラリーマンにならないために
資格を取ったので…
そこでは経験を積んで,
独立するつもりでしたが…

 

 

仕事自体は,
割と性に合っていたのでしょう。

 

与えられた仕事をサクサクこなします。
…が,軽微なミスもそこそこありました。

 

 

もちろん,書類作成の仕事で,
上席の人に,チェックされるので,
そこで指摘を受けます。

 

 

逆に言えば,指摘されてサクッと直せる
ミスばかりでした。

 

 

さて。
上述の通り
中途採用です。

 

私には同期がいました。

 

同じ国家資格保持者の…
20歳,年上の男性です。

 

私は資格があるだけの
完全な未経験者。

 

 

彼は資格があり,
実務経験も少しあったようです。

 

なので…
同期といっても,
歳も経験も上ですから,
ある意味,彼が上席になるはず…
でした。

 

ですが…
数ヶ月もしないうちに,
気がつけば立場が逆転していました。

 

彼の不始末について
私が後始末をして
関係者におわびをする。

 

 

彼の動向について
事務所の人から聞かれる。

 

彼の終わらない仕事を
私が片付けて帰る。

 

そんな状況でした。

 

 

周りからは,
仕事は遅い,どんくさい,
空気が読めない点
散々な言われようでした。

 

整理整頓もできず,
机の上は山積みで点
自分の机では作業できず…

 

勝手に他の人の机で作業し…
でも,当然,邪魔ですから…
私の机で作業することになり…

 

夕方,外回りを終えて,
ようやく事務所にたどり着いた私が
目にするのは…
私の机がモノで埋まっていて見つからない
惨状でした。

 

 

資格者であり,
実務経験もあるにもかかわらず…
新社会人の私が面倒を見て
なんとか…

 

という状況で…
事務所内の管理職の人も
かなり頭を抱えたようです。

 

 

そんなある日。

 

事務所代表から,
鶴の一声があり…

 

彼は,精算書の管理担当に
なりました。

 

資格者として
その高度な専門知識とスキルを
活かす立場だったのを…

 

日がな一日,
精算書を見て
数字をチェックするだけの立場に
変わったのです。

 

 

その後どうなったのか。

 

 

彼は,評価が一変しました。

 

なぜか。
精算書のチェックは…
退屈でつまらなくて…苦痛です。

 

 

でも,
誰かがやらなければなりません。

 

 

手が空いた人が仕方なく,
しぶしぶ片付けていく。
そんな仕事です。

 

 

彼はその専任者になったのです。

 

そして…
周りが嫌がる面倒な仕事ですが…

 

ずっと…
一日中数字をチェックして…

 

 

その中から,
間違いを見つけて
担当者に報告をします。

 

精算書ですから,
当然,お金にかかわることであり…
それが間違っていたともなると
程度の差はあれど信用問題です。

 

 

彼は…もともと期待されていた資格の仕事は
こなすことができませんでしたが,
じっと,数字を見つけて処理するだ仕事は
性に合っていたのでしょう。

 

 

ここまでの話で,
自分の性質にあっていない仕事を
していた人がいます。

 

誰か。

 

そう,私です。

 

 

つまり,
国家資格者が
その権限において作成する書類で
小さなミスをして,
上席に,指摘されて作り直す。

 

これが直らない。

 

つまり,
私「は」この仕事が
合っていなかったのです。

 

 

同期の彼は…
それこそ
書類作成「だけ」をさせたら
有能さを発揮したことでしょう。

 

関係者と折衝したり
様々な段取りをたりしながら
案件を進めていく。

 

 

そういったものは向いていなかったけど…
そういった段取りを進めて
収集した資料から,
書類作成「だけ」をしてもらったら,
きっと良い仕事をしたことでしょう。

 

実際にそういった
「事務だけ」
をする人もいましたが…
でも,書類作成には専門知識が必要ですから…
彼は優秀な事務職として
能力を発揮したでしょう。

 

 

そして…
私は,その能力を
発揮することは向いていなかった。

 

つまり…
私は,完成度6割7割で足りる仕事を
人よりも早く,サクサク片付けていきます。

 

その様子だけを見ると,

 

「あいつは仕事が早い」

 

 

と思われ…
そして私は,ひとの倍,仕事が遅い
その同期のおかげで,事務所内では
有能に見られていた。

 

でも…
この仕事の最終成果物は,
完成した「正しい書類」です。

 

最終的に,
彼のほうが成果は上だったのでしょう。

 

 

でも…周りも,そして私も勘違いして
しまいました。

 

その結果…独立した後に
本当に苦労した次第です。

 

 

2つのタイプ

 

 

さて,
あくまでもたとえ話です。

 

 

仕事は完成度6割7割でサクサクと
素早く片付けるタイプ。

 

仕事は遅いかわりに,
じっくりと進めていき
高い精度で完成させる。

 

この2つのタイプ。

 

どちらがいいのでしょうか。

 

もちろん,適材適所です。

 

最終成果物としての
完璧な書類作成という意味では
後者のほうが大切です。

 

けれど…
例えば,大量に書類を発送するときに,
切手を貼る作業で,
じっくりと丁寧にやっていたら終わらない。

 

失礼にならない程度に
ちょっとくらい切手が曲がっていても,
成果としては変わらないなら…
手早くすませたほうがいい。

 

このように
適材適所です。

 

例えば,
このブログも…
私は毎日書いています。

 

彼のようにじっくり丁寧に
完璧な作業で記事を書こうとしたら…
1週間に1本も完成しないでしょうね。

 

つまり…年間0本です,

 

 

そう,ブログを不完全でも荒くても
毎日書いているから習慣化したので
毎日書いています。

 

1週間に1本では習慣化できず
0本で終わるでしょう。

 

これはただの気質です。
個性です。
良い悪いもない。

 

 

適材適所で
使い分ければいいだけの話です。

 

問題はここから。

 

 

実績を上げた成功者がやってきて…

 

 

「ビジネスはスピード命だ!
どんな場合も早くやらなければならない。
ちんたらやっているやつは無能だから
放逐しろ」

 

 

…と言ったらどうなるでしょうか。
その人は実績があるのです。

 

でも…
その人は私同様に
サクサク進めるタイプの人なだけです。

 

 

その人はそれでたまたま上手くいった
だけの話です。

 

 

その人の周りには,
きっと,物事をじっくり丁寧に確実に
こなす人がいて…その人のフォローがあったから
うまくいったのでしょう。

 

…そのことに気づかずに,

 

「スピード命だ」
「遅いやつは無能だ」

 

 

と言ったらどうなるでしょうか。

 

その反対も同じです。

 

つまり,

 

 

「スピードばかりのやつは
結局役に立たない」
「時間を掛けて丁寧にやる人だけが成功する」

 

などと言ったらどうなるでしょうか。

 

 

今日は仕事の取り組み方として
サクサク済ますか
じっくりすすめるか。

 

という例でした。

 

似たような例として…

 

新しい仕事を次から次に挑戦したい人。
ルーチンを確実にこなしたい人。

 

 

外向的に様々な人とコミュニケーションしたい人。
内向的で慣れた人と深く関わっていきたい人。

 

様々な考え方や立場があります。

 

けれど…一部の成功者,
実績のある人。
権威者。

 

その人の
「固有の立場【だけ】」
で話をしたらどうなるでしょうか。

 

 

今日お伝えしたいのは…

 

 

あなたが,自分と相反する意見や
考え方,立場から
批判されたり否定されたときに
考えてほしいことです。

 

 

つまり…

 

「実績のあるあの人が言うのだから
まちがいない,このままじゃ私はダメだ」

 

みたいな,自己否定に走る前に,
その人がどんな立場から言っているのかを
探ってほしいのです。

 

 

それこそ,
上述の同僚の話ですね。
彼はサクサク仕事をするのは向いていなかった。
だから,じっくり取り組む精算書のチェックを
任されたわけです。

 

事務所の代表は,
私同様に,サクサクと
仕事をこなすタイプの人です。

 

でも,代表は…
同僚を無能だと切って捨てなかった。

 

つまり,
切る前に…
サクサク済ます仕事ではなく
じっくり丁寧にやる仕事を任せて,
それでもダメだったら仕方ない。

 

でも,そこで能力を発揮するかもしれない。

 

そう考えた。
そして実際そうなった。

 

代表には,
仕事の取り組み方について
この2パターンあるから,

 

「サクサクタイプじゃなかったら
じっくりタイプかもしれない」

 

という選択肢が合ったのです。

 

同じように
今日ここまでお付き合いいただいたあなたは
選択肢を手に入れたのです。

 

 

例えば,サクサクタイプか,じっくりタイプか。

 

 

物事には複数の要素があり
どの立場からの考えなのか,
ということですね。

 

この考えをしっかり理解して
使いこなせるようになれば…

 

有名人,権威者,実績のある人から
否定されても…

 

 

その否定が正当なものか不当なものかが
判断できるようになり,
安易に自己否定にならなくてすむのです。

 

自分とは違うタイプの人が
「その人の立場から」
アドバイスしてきたら…

 

それは,
自分とはフィットしない
アドバイスなのです。

 

正確には,アドバイスではなく
自分とは違う人への
否定とマウンティングでしかありません。

 

 

適当にスルーするのが現実的。

 

自分と違う立場の人でも,
複数の立場から比較して判断した結果,
改善したほうがいい…というアドバイスを
してくれる人がいたら,
それはありがたいことですね。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

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