こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日，某ホームセンターに買い物に
行ったら…
館内放送で素晴らしいセールストークを
耳にしたので，紹介します。

 

ポイントとしては…
館内放送で
セールストークを
呼びかける行為自体は，
基本的にコストはかかりません。

 

店員の人件費は
すでに確定しているので，
館内放送してもらうために
新たな人件費はかかりません。

 

もちろん，
設備も設置済みです。
その設備で館内放送をするのに
別途コストは掛かりません。

 

敢えて…掛かると思われるものをあげるなら
電気代くらいでしょうか。

 

館内放送1回分の電気代って
どれくらいでしょうね。

 

 

このように
あらたなコストがかかるわけでもない
館内放送。

 

どうせなら
良いトークで
成約につなげたいですよね。

 

以下，
内容とその解説をしていきます。
最後までお付き合いください。

 

 

タイミングが完璧

 

 

店内を買い物していたところ，
館内放送がかかっていました…が。

 

館内放送って，
基本的にBGM扱いで，
そんなに注意を惹かれるものでは
ないでしょう。

 

 

ですが…
その時…耳に飛び込んできたのが，

 

 

「今日が年内最後の
大安です。
これを逃さずにお買い求めください」

 

 

年内最後。
緊急性または限定性の
呼びかけですね。

 

 

これで気になってしまいました。

 

一定時間置きに，
呼びかけが続きます。

 

 

その時に，
今度は聞いたところ…

 

お正月に向けたお飾りの
セールスでした。

 

 

店内に特設コーナーがあること。
その中の，商品及び価格の紹介に続いて
先程の

 

 

「今日が年内最後の
大安です。
これを逃さずにお買い求めください」

 

 

あ，これは上手いな…
と感じました。

 

 

緊急性や限定性は
大事です。
とても大事ですが…

 

興味関心のない人には
意味のない呼びかけでしょう。

 

今回，
上手い…と思ったのは，

 

「大安」
という緊急性と，
「お飾り」
の販売に繋がりがあることです。

 

この時代に，
しっかりと伝統的な風習に基づいて
お飾りでお正月を迎える。

 

…という方であれば，
六曜も気になることでしょう。

 

このように，
適切なターゲットに絞り込みを掛けて
そのターゲットの思想，観念，考え方に
基づいて，
反応の取れるキーワードを選出。

 

ここでは大安ですね。

 

その大安という日に，
更に
「年内最後」
という緊急性をもたせ…

 

最後にしっかりと，

 

「これを逃さずにお買い求めください」

 

と，行動を呼びかける。

 

 

これで，
先延ばしにしたり
「よそで買えばいいか…」
を軽減することができます。

 

 

あえて言うなら…
そのお飾りを
この店で買う理由はないかもしれません。

 

ですが…
暗に
「後回しにすると忘れるかもしれないので
今のうちにウチで買っておきましょう」
というメッセージですね。

 

 

私はお飾りを飾るようなタイプでもないし，
結局，そこの特設コーナーがどこかまでは
注意して聞いていなかったため…

 

特設コーナーは見ていないし，
見ていたらどれくらいそのコーナーに
人が集まっていたかも
わかったかもしれませんね。

 

 

最後にもう一度。

 

館内放送で
セールストークを呼びかけるのは，
実質的なコストは掛かりません。

 

どうせなら…
よりよいセールストークで，
しっかりと成約，販売につなげたいものです。
そう考えると，
しっかり練られて準備されたこのセールストークは，
本当に素晴らしい。

 

 

コストはかからないが…？

 

 

逆に，コストは掛かりませんが，
損失はありえます。

 

機会損失です。

 

つまり，
適切なタイミングで
適切にセールストークを展開すれば
得られたかもしれない利益が，
拙いセールストークで終わらせてしまったら
得られない。

 

これが機会損失です。

 

年内最後の大安吉日。
もちろん，1年間で1日しかありません。
最大で1日です。

 

その年内最後の大安が，
30日だったり31日だったりしたら，
お飾りを飾るには
ふさわしくない風習，考え方もありますから。

 

 

適切なタイミングで
適切なセールストーク。

 

見習っていきたいですね。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ　飯山陽平