こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
昨日は,人材採用において
一番やってはいけないのは,
確固たる採用基準とその方法論がないまま
人材採用すること。
…という話でした。
ではどうすればいいのでしょうか。
今日はこの点をもう少し掘り下げていきます。
今年,人を雇うかもしれない方は
最後までお付き合いください。
人材採用はハイリスク
…という話は昨日,たっぷりしました。
少しだけ補足しておくと…
日本には労働基準法が機能しているので,
使えない,役に立たない
「ハズレ」人材を,早々に放逐…
することが許されない,ということが
事態を悪化させています。
無能な人材は,
どうやっても無能です。
しっかりと研修,教育しないほうが悪い…
という風潮がありますが…
学べない
学んだことを適用,実行できないから
無能なのです。
そして…
多くの企業において
学べない…という問題を
解消する術はありません。
また…
学べない人に
きちんと教育を施して
有能な人材に仕上げるのは…
企業活動ではありません。
社会貢献とか
人道支援の範疇に入ります。
だからこそ,
無能な人材をつかんで…
会社に大きな損害をもたらす前に,
しっかり選別すべき…
なのに,
「人を見る目がある…」
みたいな謎基準で選ぶから
特級ハズレくじを引いてしまうわけですね。
そこで,
対処法は大きく2つの方針があります。
険しく狭い道
2つの方針のうち…
その道が険しく,
大変なルート。
それは,
良い人材を見抜いで採用する。
あるいは残念な人を的確に回避する。
…そのために必要な知識体系を学び
スキルを身につけることです。
私も,かつては
同しようもない人を雇い,
…労使紛争に突入して,
労基署の紛争あっせん制度の
お世話になった身です。
何度も痛い目に遭い…
その上で,的確にスキルを学びました。
今は,人を雇う業態,
ビジネスモデルではやっていませんが,
人材採用が必要なクライアントには,
徹底的に指導しています。
その内容をここで紹介するのは
いろいろと無理と問題があるので,
詳細はいつか何らかの機会にでも。
ここでお伝えしたいのは,
「人を見る目がある」
「過去の経験則」
みたいなものではなく,
確固たるスキルと知識体系が
存在するので,それを活用しましょう,
という話です。
オススメルート
ただ,
個人的にオススメしたいのは,
人を雇う際に
的確な方法論を…ということではなく。
そもそも,
人を雇わずに済ますために
どうしたらいいのかを考え,実践することです。
それが許される時代背景…
社会情勢になっていますから。
高いリスクを背負う必要性は
以前ほどはないのです。
例えば,
業務をどんどん外注することです。
外注することで,
自社内でこなす業務量を減らすことができれば,
人材採用をする必要性も減りますから。
ポイントとしては…
外注先には労働基準法は適用されない
ということです。
人材採用においては,
「使ってみてダメだったら解雇する」
というのはなかなか難しい。
けど…
残念な外注先は,次から使わなければいいのです。
「お試し」
で使えるのが,外注のいいところですね。
これをさらに発展させると,
少々マニアックで込み入った話になりますが。
社員をすべて
「個人事業主」
にしてしまう…という方法もあります。
そして…
給料ではなく,外注費を払うのです。
社員側も,
固定労働ではないので,
拘束時間の問題もなく…
個人事業主ですから,
サラリーマンよりも
節税対策を実践することが
しやすくなります。
他にも…
税法や社会保険云々の
メリットはあるのですが,
それらを専門に解説する立場にはないので
詳細は省略します。
実際,
私も
「そういうやり方がある」
とクライアントにアドバイスし,
クライアント本人と付き合いのある
専門家に相談の上,
全社員を個人事業主に切り替えた,
という実例はあります。
社会保険料がかなり軽減できて
大喜びでした…が,それは
本日のテーマとは違うので
省略します。
昔は
「人を雇う」
というのが当たり前であり…
「社員数が多ければ多いほどいい」
…という文化風潮がありましたが。
幸い,今の時代は価値観が少しずつ
移行しつつあります。
様々な業務内容を
気軽にどんどん外注出来る時代になりました。
社員に処理させる必要は
ますます減っているのです。
つまり人を雇う理由も
減っているのです。
むしろ,人を雇えば雇うほど,
リスクが高くなるのです。
ビジネスモデルを賢く改善していくことで,
これからますます人を雇わずに済ますことが
できるでしょう。
それでも人を雇う理由
…は何か。
それを明確に言語化できるかどうか。
社長の実現したい
ビジョン,理想の未来を
しっかり共有し,共に歩んでいける
理想の人材を探すことが出来るかどうか。
人手が必要なら外注で十分。
「この人と一緒に仕事をしたい」
と思える人を探せるかどうか。
これから先の時代は,こんな観点が
人を雇う理由になっていくのかもしれません。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平