こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,
イデオロギーの話をします。
イデオロギーのリスクとメリットについてですね。
なかなか難しい話ですが…
先に結論を適当にまとめると,
よくわからないことを
よくわからないままいうと
リスクになる
ということです。
以下,具体例で解説していきます。
それ言っちゃっていいの?
先日,
某ファストフード店で
食事をしていたときのことです。
店内放送で
新メニューの紹介がなされていたのですが…
そこで
「(店名)で(新メニュー名)を食べて
牛乳消費に貢献しよう!」
という宣伝文句を聞いて,
少しむせそうになりました。
それ…言っちゃっていいのでしょうか。
それを言う事の意味と,
リスクについてわかった上でのことなのでしょうか。
まあ,
全国チェーン展開してますから,
法務部やコンプライアンス管理は
しっかりしているのかも知れませんが。
さて,
この宣伝文句。
問題があるとしたら
何なのでしょうか。
イデオロギーの問題
私も,
この分野は詳しくないので,
人から聞いた話を
そのままお伝えします。
あくまでも
解説の都合でお伝えしますので,
この内容が正しい,間違っている…
というのは本論から外れますので
ご容赦ください。
牛一頭を飼育するのに
掛かるコスト,
資源は大変なものです。
この地球において,
人口が増え,
食糧難が想定される中…
牛を飼育するということは,
牛の食べる餌の供給を考えると,
牛を飼育するよりも,
人類が食べられる穀物や野菜を
栽培したほうがいいのではないか。
その発想の行き着く先が,
菜食主義や
ヴィーガンみたいなスタンスに
なっていくのでしょう。
つまり,
店の宣伝文句で,
「牛乳消費に貢献!」
と言うだけで,
その手の一定層に対して
敵対することになるのです。
まあ,
そもそもファストフード店です。
ヴィーガンとは程遠いメニューを
提供しているわけですから…
この店内放送で,
「牛乳消費に貢献」
と言ったところで,
問題はないでしょう。
それ以上に,
一部の方に切実な問題があります。
そもそも牛乳ってどうよ
個人的には,
牛乳は,飲むとお腹がゆるくなるので
好きではありません。
アレルギーではないので,
他の食品に
乳製品が使われているくらいなら
問題はないですが。
あえて牛乳は飲もうとは思わないし,
コーヒーはもちろんブラック
紅茶にも,何もいれません。
私はコレで済んでいますが…
もし,牛乳…乳製品での
アレルギー症状を持っている人だったら,
この店内放送を聞いたらどう思うでしょうか。
不快に思うかもしれないし
それが原因で客離れが起きるかも知れません。
そもそも,
競争の激しい
ファストフード店ですので,
競合他社はいくらでもいますから。
…ということが
わかっている上で,
「牛乳消費に貢献!」
…などと言っているのだろうか。
そう考えてしまいますね。
酪農家保護などの問題は,
様々な利権や…あるいは,
既得権益関連の複雑な問題に
なりかねないので,
安易に踏み込むのは危険な気がするのに…です。
イデオロギーだけでなく
利害関係まで踏み込みかねない
この店内放送。
なかなか,リスクがありそうですね。
イデオロギーを生かす場合
逆に,
そのイデオロギーに踏み込む
リスクとリターンを
しっかり把握できているなら,
それは強みにもなるでしょう,
例えば,
「フェアトレード」
これも,イデオロギー関連の主張でしょう。
一部の発展途上国から
原材料を輸入するにあたり,
通貨レートの関係で,
どうしても安く買い叩いてしまうことになる。
だからこそ,
正当な対価を払う
フェアトレードという考え方。
このイデオロギー的な主張は
個人的にはうまい活用法ですね。
つまり,
安ければ安い方がいい,
安ければなんでもいい。
…というイデオロギーを持っている顧客を
それとなく排除しているのです。
客単価が高めな
商品やサービスが,
フェアトレードをイデオロギーに掲げるのは,
一貫性があって,
とても合理的でしょう。
集客においては,
お目当ての見込み客を獲得するのは大事ですが,
それ以上に大事なのは,
自社に合わない見込み客を排除…
はじめから寄せ付けないことです。
そのためにイデオロギーというものは
実に効果的に作用します。
イデオロギーの問題は,
安易に使うとリスクがあります。
しっかりとリスクを把握した上で
うまく活用したいですね。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平