こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,煽りについて
考えていきます。
世にいう「煽りコピー」のイメージが
先行してしまって,
本来の「煽り」について
なかなか認知されていないのが現状です。
強烈な表現とか,
派手な画像,
急き立てるようなコピーではなく,
本当の煽り…
別の表現をするなら…
本当に,読み手の
「心の痛み」に狙いすましたかのように
撃ち抜くコピーの正体とは
何なのでしょうか。
ちょっとした例で解説します。
怖いもの見たさ感覚,
好奇心感覚でお付き合いください。
まだ使えるマウスを買い替えた話
マウスといっても,
正確には
,トラックボールです。
ある時
なんとなく,
トラックボールを試してみたくなって以来…
気がつけば,
もう5代目でしょうか。
先代までは,
ずっとロジクールのM570という
品番のものを使っていましたが。
今回は,
ほぼ性能の変わらない後継機
M575というものにしました。
上位後継機も気になりましたが
値段が3倍以上するので
単純な後継機を選択です。
では,
なぜ買い替えたのか。
小見出しにあるように,
先代のトラックボールはまだ使えます。
後継機は,
ほぼ使い勝手が変わりません。
新しい物欲しさに買ったわけでもないのに
なぜ買い替えたのでしょうか。
先代のトラックボールは,
普通につかえるのですが…
たまに,誤作動を起こすからです。
左クリックしたときに,
回路の接触が悪くなったのか,
誤作動を起こします。
つまり,
クリックした瞬間に
2回クリックしたかのような反応になるのです。
それ以外の不具合はありません。
またこの不具合はたまにです。
常時不具合が起きているわけでもないので
使おうと思えば使えます。
けれど…
その不具合が起きたときは,
ドラッグすることができません。
左ボタンを押したまま
範囲指定してドラックするのに,
二回クリック判定すると,
範囲指定が解けてしまいます。
また,
チェックボックスをクリックして
チェックしても…
接触不良で2回クリックとなると,
チェックボックスを押した瞬間に
そのチェックを外してしまうのです。
何度も繰り返します。
たまに…そういう反応がありました。
その度に,
イラっとして…
でも,
「たまにこういう不具合が起きるだけで
まだ普通に使える」
と言い聞かせ,
そのトラックボールを使い続けました。
接触不良ですから,
強く叩けばもとに戻ります。
昔のテレビみたいな感じでしょうか。
ずっと…
イラッとして
「でもまだ使える」
を繰り返して…
いよいよ,
そのイライラが我慢できなくなって
楽天で調べたら,
良さげな上位後継機が…
でも,値段が3倍…
「まだ使える…」
と言い聞かせて…
またイライラが募ってきて,
楽天を調べたら
廉価版の後継機が出てました。
今回購入した,M575です。
15時までの注文で
翌日配達です。
時刻を見たら…
14時半過ぎ。
すぐに注文しました。
そして翌日。
あわてて注文したので,
時間指定するのを忘れて
配達を首を長くして待ちつづけ…
ようやく届いた
5代目トラックボール。
使ってみましたが…
別に何の感想もありません。
今までのものと
何が違うのかすら
把握していません。
あえて言うなら色違い…でしょうか。
ただ…
これで,あの不愉快な
クリック二重判定のイライラからは
解放されました。
もっと早く買っていれば良かった…
と後悔すらあります。
本当に「まだ使える」のか
さて,
このトラックボールの話自体は
大したことはありません。
まあ,クリックがダブルクリックに
なってしまうことで…
上述のような弊害が起きて,
イライラするだけでしょう。
ネットバンクからの振込のときに,
その反応が起きたからと言って,
二重振込になったり…
ネットで注文するときに
注文ボタンを押した瞬間に
重複注文…ということには,そうそうならないでしょう。
でも,
イライラします。
そのイライラが募って
ミスをしたり…
もしかしたら,誰かに強く当たってしまい,
信頼関係に瑕ができるかもしれません。
そこまでして…
その「まだ使える」不具合のある
トラックボールを使い続けることに
どんな価値があるのでしょうか。
そして…
ここまでの話は,
実話ではありますが,
ただの例え話です。
「まだ使える」
と思いながら無理して使っていることって
無いでしょうか。
具体的には…従業員。
無能で役に立たないけど…
いないよりはマシ…と思いながら
使っていないでしょうか。
首を切るのは,もろもろ
問題がある。
だから…
まあ,なんとかだましだまし
使っている。
そんな社長,
いないでしょうか。
でも,
その従業員の働きぶり。
どうでしょうか。
最低限,なんとか
給料分くらいは仕事しているから,
「まだなんとか使える…」
なんて思っていないでしょうか。
でも,
人を雇うにはお金がかかります。
給料分の仕事だと,大赤字。
給料だけでなく,
様々な社会保険料が掛かります。
具体的には,
雇用保険,健康保険,労災保険。
あるいは,
会社によっては賞与なんてものも
あるかもしれませんね。
目に見えるコストとは別に,
マネジメントコスト,
採用教育費を考えると…
給料の3倍分くらい
生産性を会社にもたらして
もらったとして…ようやくトントンくらいでしょうか
そして…
その赤字部分は…
本当に有能な一部の従業員だったり,
社長本人が自ら生産活動して
補填しているとしたら?
無能で生産性の低い
一部の従業員を
「養う」
ために,社長本人や
優秀な人達が汗水垂らして
働いているとしたら?
こんなことは,
言われるまでもなく,
身に覚えがある社長は
当然にわかっているでしょう。
わかっていても,
見て見ぬふりして,
現状維持しているのではないでしょうか。
「まだ使える…」
と,不具合を起こしている
トラックボールを使い続けた
私のように。
トラックボールなら,
イライラして,そこに起因する
別の事象が起きるだけですが。
無能な従業員を
「そうと分かっていながら」
放置していたとしたら?
その従業員の人件費の補填のために,
「同じ待遇で」
何倍も生産性を上げている
本当に有能な従業員はどう思うのか。
そして…
その先に何が起きるのか。
会社はその従業員に愛想を尽かされる
ことでしょう。
その有能な従業員が抜けて,
無能な従業員が培養されていく会社に
どんな未来があるのでしょうか。
その会社をなんとか延命しようと
社長が身を粉にして,命を削って…
働いて倒れたらどうなるでしょうか。
資金繰りのために,
身内や周りの友人知人に
お金の無心をして,
人間関係ズダボロにした,
その先にどんな人生があるのでしょうか。
…そうならないようにする,
一番シンプルな方法は,
従業員採用時に,
本当に有能な人を採用して
無能な人を弾くことです。
これ以上に優れた方法論は
ありません。
にも関わらず…
「今までの経験と,自分の人物眼を信じて」
無能で生産性の低い人を雇ってしまうのは
なぜなのでしょうか。
本物の煽りの正体
本物の煽りとは,
その人が
「わかっていながら」
見て見ぬふりしていることを
突きつけることです。
なので,
多くの人が見てわかるような
安っぽい煽りとは根本的に違います。
今日の,「煽り」は…
刺さる人にはどこまでも深く刺さります。
が,そうでない人には全く無害です。
誰コレ構わず,
安っぽい表現でうんざり&不愉快にさせるものとは
違うのです。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平