「チラシを見て電話しました」と言ってもらう前提条件

「チラシを見て電話しました」と言ってもらう前提条件

「チラシを見て電話しました」と言ってもらう前提条件
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

昨日は…
午前4時すぎに投函された,
あまりにも残念すぎる
チラシコピーと,その理由を
解説しました。

 

徹頭徹尾,
自分のことしか考えておらず,
かけらほども顧客目線がない,
という内容でした。

 

 

その中で,
裏面は省略したのですが。

 

 

せっかくなので,
別の観点から
この裏面の問題点と改善策について
考えていきます。

 

 

お題としては,
本当に大事な…
「チラシを見て電話しました」と言ってもらう
前提条件は何なのか。

 

 

以下,最後までお付き合いください。

 

 

 

あらためて表面の内容

 

 

 

昨日紹介したチラシの表面が
コレでした。

 

※社名の下のホワイト部分は,
普通に住所が書いてありました。

 

グーグルマップのQRコードでもなく,
普通に住所です。

 

 

さて,
そんなチラシの裏面がこちら。

 

これ,
何が問題かわかるでしょうか。

 

 

 

飲食店のメニュー表?!

 

 

…かと思うような,
内容の羅列ですね。

 

 

これ,
何が問題なのでしょうか。

 

 

飲食店のメニュー表と,
決定的に違う要素は一つ。

 

飲食店は,
すでに「来店」した後の話です。

 

つまり,店内にいるのですから,
よほどのkとがない限り,
なにかしらを注文することが
想定されます。

 

 

一方。
これはただのチラシです。

 

顧客は
「この中のどれを頼もうかな」
と思うことはないでしょう。

 

でも,
おそらくチラシの作成者は,
「これだけ書いておけば,
どれかしらは頼んでくれるに違いない」
といった妄想を抱いているのでは
ないでしょうか。

 

 

 

広告の浸透率

 

 

 

広告宣伝した時に,
相手にどれだけその内容が
伝わったかを
仮に「浸透率」と表現します。

 

ひとつの広告で,
ひとつのメッセージを宣伝して,
仮に浸透率が100%だった場合。
(100%などありえないですが
あくまでも解説の都合です)

 

 

ひとつの広告で,
ふたつのメッセージを宣伝したら…

 

100%が半分に分散されて
50%ずつの浸透率になる。

 

…ということではありません。

 

実際に,ある調査によれば…
ふたつにした場合。
浸透率はそれぞれ10%以下になった…
という結果になったのだそうです。

 

 

ひとつなら覚えられるけど,
ふたつなら覚えられない。

 

現代人は,それだけ
頭が悪い…ということではなく。

 

それだけたくさんの情報にさらされて,
脳の処理能力が極限状態にある,
ということなのです。

 

だからこそ,せめてひとつに絞らないと,
誰にでも心に留まらない,
まさにこのチラシのような
紙ゴミと化すだけです。

 

 

2つ以上のものを宣伝する方法も
あるにはあります。
それは2つをかけ合わせて,
別のなにか特別な付加価値が出せる
ひとつのものを宣伝する場合ですね。

 

 

例えば,
カレーを売るのではなく
カツを売るのでもなく,
カツカレーを売る。

 

…という感じでしょうか。

 

こんなマニアックな例でもない限り,
ひとつに絞る。

 

これが,
現代人に対する広告宣伝の鉄則です。

 

 

でも,
実際に,このチラシのように

「できることはたくさんあるから
たくさん宣伝したい」

場合にはどうしたらいいか。

 

1枚のチラシに,
1つずつです。

 

10種類の業務を宣伝したいなら,
一度にひとつ。
10回,チラシを撒くということです。

 

 

それを無精して
一度に済ますと,このチラシのような
感じになります。

 

 

言うまでもありませんが,

「たくさんのことができるから
すごい業者である」

なんて思われるということはありません。

 

顧客がいかなる時も常に
興味関心を持っているのは,
自分事だけ。

 

つまり,
自分の問題を解決できるかどうかです。

 

 

トイレの水の出方がおかしい時に,
風呂の節水もできる業者など
必要ないのです。

 

 

もともと,顔知りだったり
人間関係ができていて…

 

「風呂工事専門」
という人に,
ダメ元でトイレの水栓を見てもらえないか
尋ねてみる…というのはあるかもしれませんが。

 

その場合は,このようなチラシの出番では
ありませんからね。

 

 

ある賢い行政書士の話

 

 

実体験に基づく偏見です。

 

行政書士って,
ぶっちゃけマーケティング的には
「残念すぎる」
を通り越して…
知性や品性が欠落している人も
割と多く見てきました。

<参照>

直接の知り合いである
行政書士も,「人として」
いろいろと思う人もいましたが。

 

まさに玉石混淆。
優れた人もいます。

 

 

詳細は省きますが。

 

ある行政書士は,
ウェブサイト…ホームページを
「集客したい業務種類数」
持っていたのです。

 

例えば,

内容証明郵便作成業務と
会社設立手続きを
業務として行う場合。

 

それぞれ,

「クーリングオフ専門行政書士」
「会社設立専門行政書士」

といった表記で,
それぞれホームページを立ち上げ…

「運営 ○○事務所」

と表記していたのです。

 

 

それを見たのは,20年以上前ですが。
当時,これだけ「適切な」マーケティング感覚を
持っていた行政書士がいたのは驚きですね。

 

 

できることがたくさんあるなら,
それぞれ宣伝したいなら,
ひとつずつ宣伝しなければ,
誰の心にも留まらない無駄な宣伝になります。

 

 

宣伝するなら,
一度に一つが原則,
という話でした。

 

 

もっとも…
私がクライアントに指導するとしたら,
一番得意なものを売って,
その顧客との関係性を構築してから,
追加販売することをおすすめしますが。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

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