こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,広告の反応率を高める
「ベネフィット」
…を引き立てる要素について
考えていきます。
ベネフィットとは…
それを買うことで得られる
より良い変化もしくは結果のことです。
それを踏まえて,
実例紹介していきます。
ところどころ,
よくできているだけに
とても残念な実例です。
以下ご覧ください。
パッと見はよくできているが…
郵便受けに入っていたチラシです。
チラシっぽくなく
何らかの事務連絡のように見えるのがいいですね。
町内会とか,
近隣からの通知やら…
ちょっとした事務連絡が
よく郵便受けに投函されているので,
今回もその類に見えました。
チラシとしては…
「注意を引いて,見てもらえている」
という時点で,かなり大きいですね。
注意を引くデザインとしては成功です。
が…
コピーがもったいない。
箸にも棒にもかからない,
どうしようもないコピーの場合は
「論外」
と表現しますが。
このチラシは
「もったいない」
と表現したくなります。
それはなぜでしょうか。
以下,詳細に解説していきます。
価格競争力がある。
その裏付けも,しっかり書けている。
なぜ安いのか,理由がはっきりしないと
胡散臭くなりますからね。
(競合よりも本当に安いかどうかは知りません)
でも…惜しい,残念と言う他ありません。
どれだけ
素晴らしいものが,
どれだけ安かったとしても,
それが「欲しい」ものでなければ
いらないからです。
例えば,
大卒公務員が勤続20年。
60歳の定年退職まで,
残り18年をしっかり勤め上げよう…
と思っている人に。
「起業して成功するには,
集客が必要です。
集客の個別指導コンサルティングを
今なら格安で…」
と提案しても,
見向きもされないでしょう。
当たり前ですね。
同じように…
エアコンの分解洗浄が
どれだけ安く,品質の良いものだったとしても,
それを必要と感じていない人には,
見向きもされないでしょう。
必要かどうか…
ではなく,必要性を感じているかどうか,です。
好んで分解洗浄なんて
したい人がどれだけいることか…
つまり
分解洗浄をすることのベネフィット,
分解洗浄をしないこととのデメリットを
伝えていないと…
どれだけ競合優位性がある価格であっても,
意味はありません。
要するに何なの?
分解洗浄に興味がある人は
基本的にいません。
いるとしても…せいぜい,
同業者でしょう。
そうではないですよね。
ターゲットとなる
一般の住居に住んでいる人にとって,
ベネフィットは
「要するに」何なのかを考えたならば…
それは,
この寒い冬を,
より安く,
より暖かく過ごせるかどうか。
…ではないでしょうか。
そちらのほうが,
分解洗浄…といわれるよりも
遥かに関心が高いはず。
だからこそ,
エアコンの稼働効率があがり…
より暖かい部屋になる。
また,より電気代を安く抑えることが出来る。
そのための分解洗浄であれば,
関心を持つ人がいるかもしれません。
となると…
書類のタイトル…いわゆるキャッチコピーに,
分解洗浄キャンペーン
なんて掲げても意味はありません
もったいない理由
そして…
もったいない理由が…
実はこのベネフィット部分。
しっかり書かれているのです。
※赤枠はこちらで追加
その下には関係ない,
このチラシに乗せる必要のないことが
つらつら書かれていて,
紙面を圧迫している点も
もったいないですが。
(なので,載せていません)
それ以上に…
分解洗浄をしないデメリット
分解洗浄をするベネフィットを
「後ろに」
書かれていてる。
つまり…
「エアコンの分解洗浄?
興味ないね」
↓
ゴミ箱にポイ
となって,
このベネフィットにたどり着くに至らないのです。
おそらく,
広告主としては
価格競争力があるから
低価格をバンと出せば,
反応が取れる…
と思っているかもしれませんが。
上述の通り,
興味関心がないものは
どれだけ安くても意味は無いのです。
だから…もったいない。
ちょっと改善すれば,
もっと反応の良いチラシになるはずです。
別の例えをするなら…
フルコースの料理を食べに行ったら…
最初にメインディッシュが出てきて,
それから
前菜が出て,
デザートが出て…
〆にスープ
みたいな感じでしょうか。
どれだけ味が良くても,
なんだかなぁ…という感じでしょう。
本当にもったいない話です。
本当に大事な要素はなにか
それは,改善です。
つまり…一度,この内容で配布して,
成約率の集計をしたら,
さらなる改善をしていくこと。
コピーライティングの世界では,
キャッチコピーを改善しただけで,
反応率5倍とか…そんなことも
起こりえますからね。
おそらく,
反応は0ではないでしょう。
もしかしたらそこそこ反応が
取れているかもしれない。
だからこそ
この内容を
このまま何度も使い続けたら
もったいない…という話でした。
寒い日が続きますが,
暖かくしてお過ごしください。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平
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