こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は…
嫌いな話をすることにします。
端的に結論を伝えると，
「嫌い」
なことをやっても，
いいことはない，という話です。
以下，具体例も踏まえて，
お伝えしていきます。
嫌いなネタ
たまたま，
寿司を食べることに
なった時の話です。
すでにある寿司から，
その場に居た３名ほどが
食べることになったので…
「どれがいい？」
と尋ねられます。
まあ，
その場の空気感だったり，
メンツだったり…
ということを考えると，
微妙に
「これが食べたい！」
といいづらい雰囲気があります。
ちなみに，
私はイカとサバが好きなのですが…
あまりお目にかからないのが
ちょっと残念です。
話を戻します。
イカもサバもないので…
まあ，どれでもいいと言えば
どれでもいい。
なので…
ひとつあったカニの握りがあったので，
「カニ以外だったら何でもいい」
という答えになりました。
なぜなら，
カニは嫌いだからです。
カニに罪はない
寿司ネタの話なので，
食材として好き嫌いの
話のように思えますが。
実は違うのです。
あれは…
私が２３歳になった頃の話。
国家試験を受験したり，
その後，入院，手術，自宅療養，リハビリ…
と続いたので，
社会人デビューが１年遅れになりました。
社会人デビューがして，
はじめての夏休み。
…といっても，９月上旬頃でしょうか。
当時，埼玉県に住んでいたのですが，
そこから青春１８きっぷを使って，
１泊６日の北海道一人旅に
行ってきました。
時刻表をにらめっこしながら，
１日１４時間くらい
車内に居たり…
乗り換えの時に
ホームを駆け抜けたり…
あるいは，
午前３時に電車を降りて…
そこで乗り換えなのですが，
次の電車が来るのが午前５時。
そこで，２時間ほどある
乗り換えの待ち時間に，
駅前公園の水道で，
顔を洗ってひげを剃ったり…
まあ，いろいろありました。
その中のワンシーンの話です。
札幌滞在時間が微妙で
乗り換え時間が４５分。
もう少しあれば，
観光でも…
と思ったのですが，
４５分しかないので，
父にお土産でも買うか…
と思い立ち，
タクシーに飛び乗って，
駅からちょっと離れた
「二条市場」
というところで…
父が大好きな
「タラバガニ」
を購入。
そのまま自宅に配送を手配し…
また大慌てで札幌駅に戻り，
ギリギリ，乗り換えに間に合いました。
喜んでもらえたらいいのですが…
なんて思っていた私は，
本当に愚かでした。
２３歳にもなって，
自分の父親がどんな人か，
わかっていませんでしたから。
家に帰ると…
ネチネチ罵倒されました。
こんな小さなタラバガニを
送ってきやがって…
こんな小さなタラバガニなど，
タラバガニではない
こんな小さなタラバガニなど，
食べないほうがマシだ…こんな小さなタラバガニを
買うなんて，恥を知れ！
散々，嫌味を言われ続けて…
青春１８きっぷの
ハードな旅行から帰ってきて，
疲れ切った時に，
このような説教は，
なかなかに堪えましたね。
しばらくして
母から…
「お金の無駄遣いをするな，
と怒りたかったらしい」
との補足があったのですが。
なおさら，憎悪しかわきません。
私はカニに対して
思い入れはないので，
そのカニが大きかったのか
小さかったのか
知るよしもありません。
わかることは…
１泊５日の旅程を終えて，
家についたときには，
そのカニはありませんでした。
まあ…
本人が言動一致していれば，
そのカニは捨てられたということでしょう。
まあ，事実は知らないし
興味もありません。
ただ…
私は，カニが嫌いです。
あの時の，
嫌な気分を思い出すから。
まあ，言うまでもなく，
私が嫌悪するのは，
カニではなく，父親です。
だから…
カニは嫌いですが，
食べられないわけではありません。
実際には，
誰かと寿司を食べるときに，
「カニとイカを交換して」
とお願いすれば，
喜んで交換してくれる人が多いので…
食べる機会はほとんどありませんが。
思い出せないことが多い
私は，自分の父親が嫌いです。
私ではなく，
とある…自分の父親との関係が非常に悪い
「長男」が…
その父親を介護をしていた妹に，
「（父が）死んだ時だけ連絡して」
と言った，なんて話を聞いたことがあります。
私は，
死んだ後でも，
連絡してもらう必要はないでしょう。
それくらいに
父が嫌いです。
言動，行動，人としてのあり方，
存在性すべてが嫌いです…が。
その理由，エピソードの一つが，
そのカニの話です。
ですので，カニに罪はありません。
が。
カニを見ると，
嫌悪感が出るのは
やむを得ないでしょう。
ポイントは，
私が札幌の二条市場で
カニを買った時に，
散々罵倒された…という記憶と
紐付いている。
そのことを認識している
ということです。
だから，
「カニは嫌いだけど
カニには罪はない」
ことはわかっています。
ですが…
その紐付いている，
過去の体験の記憶。
これを
「忘れてしまっている」
人が，世の中に非常に多いのです。
忘れてしまっている，
どうしても思い出せない。
するとどうなるのか。
「なんか理由はわからないけれど，
言いようのない嫌悪感が
こみ上げてきて仕方がない」
…ということになります。
その背後にある，
紐付いた体験に記憶がつながっていないから，
感情だけが出てくるのです。
それが良い悪いではなく…
単なるひとつの出来事です。
そこに意味を見出すことに
意味はありません。
朝起きて，
雨が降っていた時に，
「今日，この雨が降るということは
どんな意味があるのだろうか…」
なんて考えても
意味はないわけです。
それと同じように意味はありません。
それよりも大事なことがあります。
思い出せない，
何らかの嫌悪感を抱くに至った
体験があるのです。
そして…
思い出せないということは，
その原因を解消するのは多大なる
困難を伴います。
…というか，
大抵の場合は無理です。
仕事は仕事
そういった，
過去の出来事に直面して，
それを克服することで，
自分を成長させていく。
大いに結構です。
自己啓発の分野として，
どんどん励めばいいでしょう。
ただ，
仕事は仕事。
仕事は自己啓発ではありません。
仕事で成果を出すことに
主眼を置くなら…
別に，
わざわざ茨の道を歩く…
つまり，嫌で嫌で仕方がない。
理由はわからないけれど，
嫌悪感を抱かずにはいられない。
…というものに
手を出す必要はないのです。
仕事で…
タスク，戦術，施策…
いろいろありますが。
嫌だと思うものは
やる必要はありません。
明確に，
なぜ嫌なのかがわかっていて，
その嫌な理由が，
怠け心から来ていて，
それを拒否することが
明らかに不合理…
ということであれば
話は別ですが。
そんな背景でも無い限り，
嫌な理由を探し出すのは，
「自己啓発」
の領分であって，仕事の領分ではありません。
ならば…
嫌なことはやらないほうが，
成果は出しやすくなるのです。
成果を出したいなら…
理由もなく嫌だ…
嫌悪感を抱く場合は，
その理由を探し出すのは骨が折れるので，
手を引いたほうがいいのです。
ちなみに。
私の場合。
絵を描くのが，
心の底からイヤですね。
でも，理由はわかりません…
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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