商品を売る企業が負うべき責任と社会からの判定

商品を売る企業が負うべき責任と社会からの判定

商品を売る企業が負うべき責任と社会からの判定
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

昨日は,
ペヤングの獄激辛を食べて
体調が悪かった…なんて話を書きました。

 

少し体調が改善したので
昨日は書けなかったことを
お伝えします。

 

商品の価値提供と企業の責任についてです。
結論は至ってシンプルですが…
ぜひ,一度なにかの機会に
考えてもらいたい内容です。

 

以下,最後までお付き合いください。

 

 

 

企業の責任はどこまでか

 

 

さて,
昨日は…
獄激辛なるカップ焼きそばを販売することで…
顧客に一定の体験をしてもらい,
特別な感情を味わってもらう。

 

価値提供としての体験。
注目を浴びることができる
というベネフィット。

 

そんな話を書きました。

 

 

ではそもそも論として…

 

このような劇物を
一般の流通に乗せてはいけない

 

なんて意見もありましたが…
この点はどうなのでしょうか。

 

 

もともとは
辛い商品を販売し…
一部のマニアックな消費者が

 

「こ,これくらい…」

 

とばかりのスタンスで
もっと辛いものを望み…
それがだんだんエスカレートして,
今回は獄激辛FINALなる
商品にたどり着きました。

 

 

ですが,
上述のような意見もあるわけです。

 

これは…
果たしてどうなのでしょうか。

 

 

例えば,
Youtuberが,
これを食べてのたうち回る様子を
収録してアップ。

 

それで再生数を稼ぐ。

 

 

公序良俗の範囲内であれば,
注目を浴びるような内容の動画を作成し
アップロードするのが,
Youtuberです。

 

 

では,
それを見た…小さな子どもが
真似をしたらどうなるでしょうか。

 

小さな子どもが,
このような劇物を食べて,
体に支障が出たら…
それは誰の責任でしょうか。

 

 

それは,
Youtuberの責任でしょうか。

 

それとも,
そのような劇物を
市場に流通させた,
企業の責任なのでしょうか。

 

 

責任の所在はどこにあるのか。

 

 

言うまでもありませんが…
親の責任ですね。
当たり前です。

 

昨日は,
劇物を食べた私は
体調が悪い…なんて
話を書きましたが。

 

体調が悪いのは
それを食べた私の
自己責任です。

 

 

私は成年であり,
法的責任に制限は懸かっていませんから
責任は私にあります。

が,
未成年は一部の判断能力が
及ばないので
「保護者」
大抵の場合は親ですね。

 

親が子どもの面倒を見て…
何か会った場合は,
親の責任です。

 

 

なので,
子どもがもし,
獄激辛なんてものを食べたら,
それは親の責任です。

 

当然ですね。

 

 

企業側としては,
PL法など,遵守すべき法令があり…
その範囲において責任を負います。

 

今回の場合,
パッケージデザインに
警告はしっかり書かれています。

 

企業の責任はここまでです。

 

それでも子どもが食べたなら…
本人…ではなく親の責任です。
子どもが,字が読めないせいで
食べてしまったら…
親の監督責任です。

 

 

近年は,
消費者保護の観念が
加速しすぎていて,
事業が負うべきでではない,
消費者が本来負うべき責任を
企業に転嫁しようという動きも
感じられます。

 

もともとは,
企業と個人とでは
立場も力関係も違いますから…

 

「対等の取引」

 

など不可能でした。

 

だから,
消費者保護を目的とした
諸法令の制定によって
力関係の調整をしました。

 

ですが…
それが行き過ぎて
消費者保護過多と
なりつつある気がします。

 

 

だからこそ,
今回このような話は

 

「当たり前」

 

の話でしか無いはずです。

 

 

これが…
法的責任…
道義的責任ではあるのですが。

 

ここまでが「前置き」です。

 

 

実際に責任を取るのは誰か

 

例えば,
本当に子どもがこの
獄激辛FINALを食べて…
子どもが倒れたとします。

 

 

繰り返します。
それは親の責任です。

 

親の責任ですが…
親が,自分の責任に直面せず,
企業に転嫁したら
どうなるでしょうか。

 

もちろん
世の中の大半の親は
良識と責任感を持ち合わせているでしょう。

でも…
一部の親はこのような
無責任さであり…

かつ,そのような人に限って
「声が大きい」
ものです。

例えば,
SNSなどのサイトに書込みして
拡散したとします。

すると…
同じように,
本来責任を取るはずの…
でも,責任に直面しない
自分本位で身勝手な「親たち」が
共感し,賛同し…
さらに拡散して…

 

 

そこに
消費者保護…に見せかけた
破壊と混沌を振りまくことを
目的とした諸勢力と結びついて…

 

社会的な問題にまで
発展したとしたら
それはどうなるのでしょうか。

 

 

繰り返します。
元は親の責任です。

 

 

はじめは親が
子どもをきちんと
監督しなかったから,
起きた出来事です。

 

 

その親が…
社会を巻き込んで
企業の「せい」にして…

 

そこに,
例えば裁判所などが
変に絡んで…企業の責任を
認めるような先例を
作ってしまったなら…

どうなるのでしょうか。

 

まあ,そこまでいくと
どうにもなりませんね。

 

そうやって,
取引が「不当」に制限され,
経済活動が阻害され,
景気が悪化し,
値上げに次ぐ値上げで,
社会の中流階級以下の人たちが
苦しむことになります。

 

さて。

今回は
獄激辛FINALという
一歩間違えると
危険な商品ですので…
「わかりやすい」
話ですが。

 

このような
「リスク」
は,多かれ少なかれ
どのような企業にも
潜在的に抱えているものです。

 

明日の我が身ではないのです。

 

では,この問題に
どう対処したらいいのでしょうか。

 

 

対処の仕方はシンプル

 

 

シンプルです。
単純です。
簡単とは言ってません。

簡単=単純

ではないですからね。

 

根本的には
企業コンセプト,
価値提供のコンセプトに
関わってきます。

 

 

価値提供の本質を,
より健全で生存的で
人々をよりよく生きられるような
建設的なものにする。

 

その結果として…
より,健全に在りたい。
建設的な価値を求める
顧客が集まってきます。

 

それだけです。

 

最終的に,企業の生存と繁栄は,
「社会」
に懸かっています。

 

10年以上前,
マーケティングの師匠から教わったのは

「なぜ企業が繁栄するのか」

という問い。

 

答えはシンプル。

「社会がその企業を繁栄させるから」

です。

 

社会から求められる企業は繁栄する。

 

 

ならば…
社会から求められ…
無責任で,取るべき責任に直面できない
顧客の革を被った何かに
足を引っ張られたとしても…

 

社会から価値がある会社だ,と
認められているならば,
大した禍にはならないでしょう。

 

そういうものです。

 

需要と供給を考えて
「売れそうなものを売る」
という発想。

 

 

だけだと,
いつか足をすくわれる。

 

社会から「価値あり」と
認められる会社で
ありたいものです。

最後に。

ペヤングの発売元,
まるか食品を批判,非難するつもりは
ありません。

私のスタンスは
「顧客の自己責任」
ですから。

ただ…
今回のFINALよりも,
その先に進むかどうかは
注視したいところです。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

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