「アリという生き方」は現代では極めて贅沢な生き様であるという話

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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

台風が過ぎてから,
急に気温が下がった気がしますね。

 

くれぐれも,体調管理には
ご注意ください。

 

さて,今日は
「アリという贅沢な生き方」
について
お伝えしていきます。

 

元ネタは…
もちろん,
アリとキリギリスの話ですね。

 

 

ただ…
今日お伝えするのは,
アリの生き方はとても贅沢であり,
なかなかできることではない,
というそれだけの話です。

 

以下,最後までお付き合いください。

 

 

 

意識不明の重体から目指す目標

 

 

二人のある人がいました。

 

仮にAさんとBさんとしておきます。

 

 

Aさんは,
親から引き継いだ
不動産収入があり,
贅沢をしなければ
働かなくともなんとかなるような
生活をしています。

 

 

一方,
Bさんは,
必死で働いているものの
日々の生活で精一杯です。

 

 

Aさんが,
Bさんに対して,
いろいろとアドバイスします。

 

今の時代,物の値段が上がっているから,
きちんと把握した方がいい。

 

 

不作が続いて,
近い将来に食糧難が来るから
備蓄をしておいた方がいい。

 

少しでも,
手元のお金で,
投資を始めた方がいい。
少額でもできるものはある。

 

 

Aさんは
あくまでも厚意からのアドバイスであり,
Bさんも,Aさんは厚意で
言ってくれているのはわかっています。

 

…が。
Bさんは,だんだんイライラしてきます。
なぜなら,そんなことはできないからす。

 

とはいえ,
BさんはAさんに対して
ブチギレすることもなく,
ちょっと考えて,
こんな例え話をしました。

 

 

例えば,
交通事故に遭って,
意識不明の重体で
緊急搬送された状態。

 

そこから,
集中治療室で治療を受け,
数日後に,
ようやく意識を取り戻した。

 

けれど,
自分では指一本動かすこともできない。

 

そんな人に向かって…

「健康のために,
筋トレをしたほうがいいよ」

 

と言われたら,
その人は思う?

 

 

という話ですね。

 

 

当然ですが,
集中治療室で
指一本動かせない人に
筋トレを進めても,

 

 

できないことを進められただけで,
かえってイライラするだけです。

 

 

では,
集中治療室で指一本動かせない人は,
どのように考えたらいいでしょうか。

 

はじめは,
もちろん指を動かすとか,
会話ができるようになるとか。

 

そこからでしょう。

 

そこから,
下の世話を,
人に頼らずにできたら
いいですね。

 

あれは…
私もかつて入院時に
体験しましたが,
いろいろと
自尊心がゴリゴリ削られますから。

 

 

一般病棟に移り…

 

車いすで動けるようになり…

 

そこからリハビリを始めて,
歩行補助ハーネスでもいいので,
それを使って歩けるようになり…

 

 

退院して,
リハビリをしながら,
元の生活を取り戻す。

 

そこから先に,
元の生活よりもより
健康的な状態を目指すために
筋トレをするのもいいでしょう。

 

 

けれど,
集中治療室で指一本動かせない人に
「筋トレをしろ」
というのは,ただの酷な話です。

 

同じように,
日々,一生懸命働いて
毎日クタクタになって,
寝るしかできな人に…

 

「食糧難に備えて,
備蓄した方がいい」

 

そのとおりです。
間違いない。
言っていることは正しい。

 

でも,
そこまでの精神的,
時間的…そして経済的余裕が
ない人に…

 

「正しいアドバイス」

 

をするのは…
ある意味,
「正しさ」を押し付けて
その自己満足と正当性に
酔っていだけだとも言えます。

 

 

アリという贅沢な生き方

 

 

そう考えると…
アリというのは
贅沢な生き方ですね。

 

 

キリギリスは,
毎日遊び歩いて,
将来に備えて何もせず,
そのまま冬が来て死んでいった。

 

そんな話ですが。

 

将来に備える…
というのは,
一定程度の
精神的,心理的な…
あるいは,時間的,経済的な
余裕がなければできません。

 

ものすごく極端ですが。

 

1週間後に
地球が滅びる,
ということが確実にわかっているとして,
昨日や今日と同じ生活を
明日も送れるでしょうか。

 

それができる人は,
どれだけ精神的に満たされ…
そして強靭な精神力を持っていることでしょうか。

 

 

多くの人は,
どうせ死ぬのだから…と,
一時的な享楽に走って終わるのでは
ないでしょうか。

 

それが,キリギリスの正体です。

 

来週,
地球が滅びるわけではなくとも…
将来に対して,
何も希望を見いだせないとしたら…
キリギリスみたいな行き方になる人も
いても仕方がないということです。

 

そして…

 

アリという生き方は,
非常に恵まれた贅沢な
生き方だということでもあります。

 

 

特に…

日本人はアリのような,
勤労精神あふれる生き方が
よく合っていますが。

 

そして…
私たちは日本人だから,
特に思うことはありませんが。

 

決めた時間に
決めた内容を
決めたとおりにしっかり働く。

 

これは,
かなりの稀有な固有スキルです。

 

単に,
日本人にその固有スキルを持っている人が多く…
またその固有スキルを習得する機会は
多いですが。

 

でも…
習得できない人はいるし,
また,習得する機会もない人は
多いのです。

 

特に,世界レベルで見たら…

 

 

9時に約束した場合,
8時45分に待っているのが日本人であり…

 

でも,実際には
10時になっても
約束の時間に誰も来ない,
というこことは珍しくなく…

 

私も,
海外に行ったときは,
9時の約束で8時45分に行き…
10時11時はザラで…
14時なんてことも時々。

 

道徳と行儀,礼節。
そういったものは,
環境やこれまでの教育,
そして…何よりお衣食住足りてこその話です。

 

 

だから…
アリという,
将来を見据えて,今日という日を
明日への下積みにしていく生き方。

 

とても贅沢な生き方でもあります。

 

世界的に見て…
そして,現代の社会情勢から考えると,
キリギリスの生き方が
スタンダードだと言えるのでは
ないでしょうか。

 

今日のこの話。
あなたはどう思いますか?
この話をここまで読んで,
あなたはどう活かそうと思いますか?

 

ぜひ,コメントいただけましたら幸いです。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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