こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日は，マニアックかつ
非常に難しい話をします。

 

難しい…というのは
内容が難解ということではなく，
「わかっちゃいるけど
実行は難しい」
話です。

 

 

なので，
少々，現実から乖離してしまう
かもしれません。

 

読み物感覚として
お付き合いください。

 

内容は…
自分が抱く願望や欲求の真偽についてです。

 

 

 

「いつかは，クラウン」

 

 

…とは，
トヨタの車，クラウンの
キャッチコピー。

 

私も，
「いつかはクラウン」
と思い…
クラウンをほしいと思ったことがあるし，
実際に購入し，乗っていた時期もあります。

 

 

この
「いつかはクラウン」
というのはステータス的な要素から
憧れを演出するキャッチコピー…
だと思われます。

 

 

では，
なぜ私はクラウンに憧れ，
クラウンを欲したのでしょうか。

 

 

 

人の価値観の形成過程

 

 

かなり雑に解説すると…

 

 

体験
↓
感情を伴った評価
↓
決断

 

となります。
その決断が，
その後の価値観として
根付いていくのです。

 

 

例えば…

 

私がクラウンに憧れたのは，
理由があります。

 

 

具体的に，
何歳くらい…というのは
覚えていないのですが。

 

 

当時，
体が不調で，
特に腰痛がひどく，
苦労していた時のことです。

 

 

腰痛でしんどい時に，
車で移動するのは
本当に苦痛です。

 

車ではなく
公共交通機関を使って
移動していたのですが…

 

痛さに耐えかねて，
タクシーに乗ることにました。

 

もちろん，
タクシーとて，車です。
乗っていて，
非常に腰が痛いまま…
でも，バスよりはマシかな。

 

…と思っていたのですが。

 

 

手を上げて呼び止めた
タクシーに乗り込み…

 

すぐに気づきました。

 

「あ…腰が楽だ…」

 

 

思ったほど痛くないのです。
車に乗って座っていれば，
腰が痛くなる…と思って，
歯を食いしばり，腹に力をいれて
痛みをこらえようとしていたのに。

 

 

あまりに腰が楽だったので…
「この車はすごい」

 

…となりました。

 

私自身，
自動車には全く興味関心がなかったので…
当時はクラウンなんて車も知らず…

 

降りたあと，
去っていくタクシーを
後ろから見て，
CROWNという文字を見て…

 

「このCROWNという車は
乗り心地の良い，快適な車だ！」

 

…と思ったわけですね。

 

 

この一連の
「体験」
を通して…

 

「快適で嬉しい」
という評価をして…

 

「車に求めるのは快適さである」

 

という決断に至るわけです。

 

車とは
様々な価値観や観念の
象徴と言えます。

 

デザインやら，
操作性やら
スピード感やら…

 

いろんな価値観を実現する
ツールです。

 

もっと即物的なことを言えば…
コンビニに行って，
車を紹介する雑誌を手にとって見れば
よく分かるでしょう。

 

たいてい，
車とセットで写っているのは…
セクシーな女性です。

 

「いい車だとモテる」

 

 

みたいな
観念の普及もあるかもしれませんね。

 

 

 

話を戻します。

 

 

 

私は上述の体験を通して，
車に求めるのは，
乗り心地の良さである，
という観念を得ました。

 

 

ただ，
車自体には対して興味関心は
なかったので…

 

 

「他にもっと乗り心地の良い
車があるかもしれない」

 

なんてリサーチはせずに…

 

過去の体験から，
クラウンに憧れたわけです。

 

ただ，以前は北海道に住んでおり
車は必要不可欠でしたが。

 

 

今は，特に必要はありません。

 

また，
北海道という広大な土地を
ドライブするには，
長時間の移動に耐える
クラウンのような乗り心地の良さは
ありがたいですが。

 

 

仮に，
今住んでいるようなところでは，
クラウンのような大柄な車を
乗り回すのは大変です。

 

街乗りの小さな軽自動車のほうが
結果的に乗り心地が良い…
と感じるかもしれませんね。

 

 

 

催眠術や暗示の問題

 

 

 

さて，
なんでこんな話をするか…
と言えば。

 

 

 

自分が憧れ，
目指す目標やゴール。

 

 

それが
「自分にとって本物なのか」
ということです。

 

 

つまり，
人から与えられた
人にとって都合のいい，
自分にとってまがい物の
目標やゴールを目指していませんか？

 

 

 

その可能性を疑ったこと，
ないでしょうか。

 

 

 

別の例では，
マイホームなども同じようなものでしょう。

 

 

結婚して，子どもを授かり…
子どもが大きくなる頃に，
マイホームを手に入れるのが
ライフイベント的に
ステータスになっていないでしょうか。

 

 

でも…
それって，本当に家がほしいのでしょうか。
それはなぜでしょうか。
本当に，自分自身の心の底から
欲している願望や欲求なのでしょうか。

 

 

 

また，
結婚も同じですね。

 

 

結婚さえすれば幸せになれる
結婚さえすれば一人前…
ボッチは嫌だから…

 

本当に，
心から結婚を求めているのでしょうか。

 

「あいつよりは先に…」

 

みたいな，
自分の本来の気持ちから
外れたりしてしまっていないでしょうか。

 

 

そして…
世の中，
そういった，
願望や欲求を

 

「人に植え付ける手段」

催眠や暗示の手口は
いくらでもあります。

 

 

有名な例では，
サブリミナル効果。

 

映画館で，
サブリミナル効果を利用して
コーラの売上があがった…
なんて話は有名ですね。
(内容については諸説ありますが
詳細は省略します)

 

 

催眠術で，
糸で吊るした5円玉で
ブラーン，ブラーンとやる…
なんて古典的な方法は
ありえないでしょう。

 

表現のひとつ。
会話の「間のとり方」ひとつ…
表情や仕草だけでも，
簡単に相手に影響を及ぼすことが
できます。

 

…ということを考えると。

 

自分の抱く
欲求や願望。

 

それは
「誰かにとって都合の良いものを
植え付けられている」
可能性は十分にあるのです。

 

 

 

検証方法

 

…はあるのですが，
ブログでは書けないし
(書いても実践はまず不可能)

 

勉強会でやったことがありますが，
ぶっ続けで9時間ほどかかったので，
正直もうやりたくない…

なので…
ここからはかなり無茶を言います。

 

その願望や欲求を抱くようになった
できるだけ初期までの出来事を思い出すこと。

 

あるいは，
その願望や欲求を実感できる
体験を繰り返し…
「自分の中で実感できるかどうか」
を，何度も検証すること。

 

くらいでしょうか。

 

前者は，
本当に催眠や暗示の影響を受けていたら，
まず自覚できません。

 

後者は…

 

「腑に落ちる」

 

という感覚を体感出来る方なら，
そんなに問題ないでしょう。

 

自分の中で腑に落ちる。
自分の気持ちと体が繋がる感覚。
それらと，願望や欲求につながっていれば
まず間違いありません。

 

逆に言えば…
どんなに小さなものでも
「違和感」
があるなら，かなり危険です。

 

何度も，検証したほうがいいでしょう。

 

 

最後に。
私がカピバラやハムスター…
げっ歯類が好きな理由。

 

私が思い出せる限りで
記憶を遡っていくと…
２歳だったか３歳だったか…

 

親から与えられた
ハムスターの写真絵本を見て，
魅入られたのがきっかけです。

 

 

当時はずっと，その本ばかり見ていて
ボロボロになった記憶があります。

 

 

クレヨンで，
自分でハムスターの写真の脇に，
そのハムスターの絵を描いた記憶もあります。

 

このあたりからスタートですね。

 

実際，
ハムスターを眺めているだけで
気がついたら2時間経っていた…とか。

 

 

 

カピバラを撫で回して手のひらが痛い。
計算してみたら，5時間以上撫で回していた
なんて体験の…原初の記憶は，
おそらくこのハムスター写真絵本でしょう。

 

 

人生，
限り在る時間を，
「他人に植え付けられた
他人にとって都合のいい」
願望や欲求に基づいた
目標やゴールを追いかけていてもいいのでしょうか。

 

 

ぜひ一度。
自分が思い描く目標やゴール，
それは「本物」なのかを考えてみて下さい。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ　飯山陽平